田島弘明さんよりメールあり、田村書店主奥平晃一さんが11月26日に亡くなられたと。16歳からのお付き合いゆえ、58年になる。連れ立って長野、山梨、群馬、新潟へと古書の仕入れに出掛けた。思いが溢れてくる。
田島さんによると「12月いっぱいで1階和書部は奥さんも含め、店員全員が辞め、後は犬猿の仲だった2階洋書部の弟がやるそうです。これでこの店は全く別の古本屋になってしまう事でしょう。
田村の親父とは40年の付き合いで、その間、随分阿漕な事もされましたが、近代文学、翻訳文学、限定本のいいところも頒けてもらいました。
蔵書量・うぶい本の仕入量・品物の回転率・客を客とも思わず露骨に見下す態度においては日本一だったと思います。
今も毎週末神保町に行っておりますが、あの親父がもういないと思うと、正直寂しく、大きな喪失です」と書かれている。
過日、電話で3度に及ぶ手術のはなしを伺った。そちらは日を改めて。ご連絡いただいた田島さんに深謝したい。