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2021年08月 アーカイブ


2021年08月24日

須永朝彦追悼特集  | 一考   

 「ユリイカ」の増刊号で須永朝彦さんの追悼特集が頒される。わたしにも原稿依頼があったもののお断りした。コーベブックス時代にはじまる彼との交誼はほぼ50年に及ぶ。往時、半年近く起居をともにした。書くことはいくらでもあるが、オフィシャルな場では御免被りたい。代わりにといっては失礼になるが、岡田夏彦さんと岸田典子さんを紹介しておいた。
 かつて人文書院から夕暮の諧調が上梓され、まもなく三茶書房の目録に夕暮れの階調の肉筆原稿全揃いが掲載。ところが、同書は雑誌発表の稿を集めたもので、諸誌のコピーが元になった。須永さんによると彼が歴史的仮名遣いに改めたとのことだが、当時の人文書院の編輯者は全員が歴史的仮名遣いをよくし、当然編輯部で仮名遣いは訂正された。三茶のご主人(故人)によると原稿を売りにきたのは須永さんとのこと。要するに金欠の須永さんのアルバイトだったわけですが、塚本さんは激怒、出入りを禁止します。これは単なる一例であって、彼によって拵えられた贋作は数多、ひとり塚本さんにとどまらない。種村さんの贋作者列伝に加えればとの誘い水に種さんは嗤っておられた。
 塚本さんの弟子筋は全員が須永さんと絶交しましたが、岸田典子さんだけはその後もお付き合いが続いた。件の原稿は政田岑生さんが購入、闇に葬った。そうした実像をもっとも識るのは中井英夫さんと相澤啓三さん。高橋睦郎さんのお三方だったのですが、睦郎さんはまず書かないでしょう。
 当然のことですが、須永さんのアルバイトと才能とは別物、というよりもアルバイト自体、天晴れな才能とわたしは心得ている。彼の死の渦中にわたしはまだ捕らわれている。おそらく、これからも。

追記
 岸田典子さんは塚本さんを泣かせた唯一の方で、本職は歯医者。泣かせたのは歯の治療である。彼女は苛烈な人生を送られているがゆえ、実に温厚な方。「朱絡」「青琴」の歌集、「黄冠の歌人」評論、「ちぎれ雲」自伝などがある。


認知機能  | 一考   

 福祉局介護保険課から認知機能検診受診券が送られてきた。生活への支障の有無を調べるようである。明年初には運転免許高齢者講習の認知機能検査、合格率は約68%、落ちた方には免許取り消しが待っているそうな。
 わたしは要支援認定を受けている。要支援と要介護の違いは認知症か否かにある。認知症の疑いが生じると要介護へと出世するのである。認定は地域包括支援センターが行うが、担当者がいうには掃除、買い物などの生活支援サービスを既に受けた方がよいと。しかし買い物と気安く宣うことなかれ。
 身体が不自由であればこそ、普段の食事はレトルトを中心とするインスタント食品に限定される。安売りをねらい夕5時をまわると出掛ける。売れ残った昼網から刺身に向いたもの、煮付けに向いた魚を選ぶ。事前に購入する商品を決めてから出掛けるなどありえない。週一回の買い出しがいつまでできるか分からないが、わたしにとってはレトルト食品に対するレジスタンスのようなものなのである。


2021年08月21日

平目と鰈  | 一考   

 米を買おうかと駐輪場へ、しかし体調は万全ではない。米は諦めてもっとも近い小西屋太寺店へ行く。三郷でのフーズマーケットセレクション 三郷店やフードセンターわたなべ同様、魚が結構なスーパーだが、寿司にいちいち男寿司と記載されているのはいかがなものか。女寿司なるものが存在するのだろうか。マルクスやフロイトであるまいし、このような二項対立は願い下げである。
 今日は平目の刺身があった、韓国から平目が這入らなくなって巷のスーパ-から平目が消えた。もっとも刺身にせよ煮付けにせよ、鰈の方が美味なのだが。他に半値のアイスクリームを大量に買った。


2021年08月19日

酸素飽和度  | 一考   

 禁食が功を奏し、水曜日に下血が終わった。スクーターがガス欠ゆえスタンドへ、序でに区役所へ二箇月分の神大病院行きタクシー代の領収書(56000円)を届け、帰りに米でも買おうかと出掛けたが、途中で具合がよろしくなく、役所からまっすぐ帰宅。案の定、駐輪場で動かれなくなり、失神の予兆に襲われる。
 間は端折るが、吐き気と猛烈な腹痛、遠慮なく大声で喚き、のたうち回る。女房に電話をするのをわたしは非常事態宣言と名付けているが、なんとか電話せずに済んだ。風呂場で目覚めたがもちろん記憶はある。鼻水と涎と汗で三枚のタオルがぐっしょり。ズボンもなにも汗でびしょびしょである。血圧はいわずもがな、酸素飽和度は84だった。普段は88から94、さすがに84になるとふらふらである。2時間の非日常を味わって深夜、今度は無性に腹が減ってくる。わがことながら、肉体の不思議に惑わされる。


2021年08月17日

下血  | 一考   

 日曜日の朝から下血がつづいている。下血を止めるために禁食中なのだが、今朝は血痰が出た。下が駄目なら上からと、こやつは一筋縄でいかない。経験上4、5日ほど禁食すれば出血は治まるはずなのだが。
 2015年08月31日に下血止まずとの文章を書いた。あれは神大病院での出来事である。サイトメガロウイルス(CMV)の再発なら羽山弥毅医師に診てもらいたいが、杉並ではどうすることもできない。今回はおそらく憩室からの出血(血便)と思われる。


2021年08月05日

肺炎球菌ワクチン  |  一考

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 近隣の内科医院でニューモバックスを打つ。同ワクチンは5年に1回だが、1度空けたため10年ぶりの皮下注となった。今年の供給量は去年より多いらしく、予約のつもりがすぐ射てますよとのことだったが、手続きが結構五月蠅い。最期にコロナワクチンの穿刺日を確認す。
 コロナといえば、4日に神大病院泌尿器科での診察中、玄関で倒れた方がいて、その場で酸素吸入、重装備の看護師が4名でストレッチャーに、隔離病棟へ運ばれていた。玄関は一時騒然。
 次回通院は11日、骨頭壊死の再々検査である。


今月の贅沢  |  一考

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 中国産松茸300グラムが980円、見切り品だが、わたしにはこれで十分。エリンギと松茸のお吸い物の松茸ご飯もどきも美味いが、たとえ中国産とはいえ、松茸を用いるに如くはない。生姜は駄目だが、松茸は自然物ゆえ、国産一択をわたしは信じない。

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