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2009年09月 アーカイブ


2009年09月28日

蒐集  | 一考   

 街の本屋さんに新本屋と古本屋があるように、バーにも新しいボトルを専門とするところと旧いボトルを得意とするところがある。古本屋が哲学書、文芸書、理工学書、美術書、洋書などと派れるように、旧ボトルもディスティラリー・ボトルとボトラ−ズ・ボトルがあり、さらにさまざまなボトラーの系譜ごとに細かく分類される。
 ですぺらが目差してきたのは他店では飲まれないボトラ−ズ・ボトル。ボトリングから十年以上を経たボトルを中心とした品揃えだった。ニューボトルも少量は購入しているが、それらは十年後の開栓を目当てにしてのコレクションだった。そしてこの十年後という年月がですぺらから喪われることになった。跡を継ぐひとがいればともかく。
 ひとは蔵書であれなんであれ、コレクションを持っては死なれない。収蔵品というものは、亡くなったひと、所有者にとってのみ価値があるのであって、他人からすればただの塵に過ぎない。いろんな人の死に立ち会ってきて、その感は愈つよくなる。


2009年09月27日

オドメーター  | 一考   

 マスタングのオドメーターが壊れた。スピードメーターとタコメーターは正常に機能しているので、センサーに問題はなし。機械式のオドメーターだが、その機械が壊れたのである。パーツだけで四、五万円するらしい。アメリカの車なので工具はインチサイズ、ハンドルとダッシュボードを外すだけなのでわたしでも修理はできる。ただ、マスタングは年内一杯で廃車の予定、以前乗っていたインプレッサのタイミングベルトとウォーターポンプを取換えて車検を取るつもりにしている。理由は積雪でも走られるからである。
 去年は大丈夫だったが、毎年二、三回は雪が積もる。FRは一センチの積雪でもフロントはどちらを向くか分からない。札幌の友人がBMWに乗っているが、毎年幾度となくスピンを繰り返している。今のわたしにはそれを乗りこなす運転技術は既にない。運転技術だけにとどまらない、生きる技術全般が未熟かつ未分化な状態へもどってゆく。オドメーターを喪ったのは車だけではないようである。


2009年09月19日

ザイロリック  | 一考   

 ザイロリックからサロベールへ、そしてザイロリックへと移行。ただし、朝夕に飲んでいたものが朝食後の一回になった。一日十五錠六包の薬を飲んでいるが、ザイロリックは痛風や高尿酸血症の治療薬。100ミリグラムに減らして三日目だが、さっそく掌の痛風が頻繁に起こるようになった。尿酸値は9.0、6.3、5.4と下がっているので問題はあるまいと思うが、痛風は決して気持のよい疾患ではない。
 はじめて痛風が出たときは痛みに愕かされたが、馴れとは怖ろしいもので、ああ、また攣りはじめたとの自覚にはじまって、脳性麻痺のように指が一本ずつあらぬほうを向く。纏まりのなさはまるでわたしの性格そのものである。どうやら、右手指の関節に尿酸塩が沈着、結節を形成しているようである。
 三割負担だが、基礎的な薬代だけで月14000円ほどになる。ゼネリックに関しては山崎医師からいろいろ教わったので、なにも云わない。処方された薬を黙って服用するだけである。


2009年09月17日

尿毒症  | 一考   

 昨夜は客がなかった。なかったのかどうか本当のところは分からない。終日カウンターで眠っていたからである。最近、ちはらさんに起こされることが多くなった。いつもカウンターに顎をのせて眠っている。どうやら過眠症が常態化してきたようである。尿毒症が理由なのだが、困った症状である。
 尿毒症は拒食症と活力の低下をもたらす。また、遅発性症状として知力減少と昏睡を含む、とウィキペディアに書かれている。さらに、血液(エリスロポエチンの低下)、性器(テストステロン/エストロゲンの低下)および骨格(骨粗鬆症、転移性石灰沈着)など多くの身体組織の機能障害を惹き起こす、とある。異なるサイトでは、尿毒性物質の貯留によると思われる神経精神異常が認められる、眠気から意識障害や精神症状まで程度も症状もさまざま、と書かれている。
 わたしは最近まで、ものを考えるのは頭脳だと思っていたが、思索を巡らすのは腎臓だと知った。ひとつの内臓(普通はふたつ付いている)がここまで響影しあっているとは驚きだった。
 自覚症状は頭痛ならぬ鈍痛である。とにかく頭が重い、斬首したくなるような重さである。おそらく、効果がはっきりしない活性炭を主治医が薦めた理由はそこにある。先日は車を運転していて危険を覚え道端に停車、一眠りした。慢性腎不全の患者は疲れがひどいので車を繁く利用するが、ますますもって危険がいっぱい、危険思想や危険人物とは違った危うさを内包している。
 前述のサイトでわたしが感心させられたのは、猫ほどの個体差を人は持たないという点にある。おそらく、頭がよいなどと自惚ているのは地上では人間のみ。自晦であれ自衒であれ、世は自分を中心に回っている。思うに、頭がよいとは、他の知への畏怖もしくは未知なるアプローチへの懼れであった筈なのだが、時代と共に変わってきたようである。今日では、未知なるアプローチすなわち発想の自在さは個人の好みの差で片付けられてしまう。巷では口角泡を飛ばすことがなくなってきたが、泡を飛ばす必要がないほどに、みなさん確固たる自己にお目覚めのようである。どうやら、わたしの場合は朽ちたる木をば雕るべからずであろうか。


活性炭  | 一考   

 薬局でクレメジン細粒を購入。「活性炭と聞いているが、中身はなんでしょうか」との問いに薬剤師は「ポリスチレンスルホン酸ナトリウムです」と応える。これはカリメート(ポリスチレンスルホン酸カルシウム)と取り違えたのだと思う。クレメジンは黒色球形の粒子で炭素に違いない。
 オブラートを買ってきたが、ここまで飲みにくい薬ははじめてである。竹炭の粉と冗談で書いたが、まったくその通りで、口腔がじゃりじゃりする。薬というのも憚られるシロモノである。当然、硝化されない、尿毒症をもたらす有害物質を吸着して体外へ便と一緒に排泄するわけである。透析導入を遅らせるのが目的で、病気そのものを癒すものではない。もっとも、慢性腎不全を治す薬など存在しないが。

 http://www.gyaos-kingdom.com/medicine/medicine3.html

 上記サイトでは医薬品(クレメジン・コバルジン)と食品(ネフガード・ヘルスカーボン)の違いについて述べている。どうやらクレメジンは人よりも猫において効果が顕著だそうである。犬、猫と人間が同列に論じられているところが面白い。人間にはオブラートも可能だが、動物の場合はカプセル詰めでなければどうにもならないだろう。


2009年09月15日

万歳三唱  | 一考   

 安倍、城内、枝野、石破、平沢、小泉等々、今回の選挙で万歳三唱をしなかった人たちがいる。理由は個々に違うだろうが、いささかの爽快感を味わった。
 なにかに付け、万歳三唱をしたがるひとがいる。わたしが一番反吐が出るのは出版記念と結婚式のそれである。ホメロスのイーリアスに見られる共飲共食や三日厨をはじめとする、もてなしとしての紐帯を否定はしない。ただ、いやしくも文学などという個の意識とそこから生じる問題に一度でも頭を悩ませたのであれば、万歳三唱などという能転気な戯言にかかわっていただきたくないと願っている。
 それが理由でわたしは出版記念会と結婚式には極力出掛けないように心掛けている。他人の結婚式にわたしが出席したのは一度しかない。二十五歳のときのはなしだが、訳知りの友人(その結婚の当事者)から万歳三唱はしないと事前に聞いたからである。爾来、仕事の都合でやむを得ず出席した出版記念会はあるが、件の儀式がはじまると逃げるように立ち去る。
 わたしの残日からはそのような目出度い式典は都合よくなくなった。余生は心置きなく過ごしたい。


2009年09月14日

山崎さんへ  | 一考   

 こちらこそ、早とちりだったようです。どのような薬であっても試みます。このような形で薬物依存になるとは思ってもいなかったので、興味津々です。
 最近、巷では非定型うつ病が流行っていますが、典型的な過眠症にわたしもとらわれたようです。六、七時間の仕事以外は終日眠っています。このまま永遠に眠り続けられたらよいのにと思っているのです。
 人は存外だらしのないもので、他人さまから真当な評価を受けたいとの野心を抱いたことがございません。どうやら、わたしのような怠け者に似つかわしい病気のようです。


2009年09月13日

活性炭  | 山崎利彦   

一考さん、申し訳ないです、誤解される表現でしたね。
活性炭、保険適応のある「薬」です。但し、高価なので折角頂いた手帳を御活用されては如何かと、御勧めした次第です。
数年前まで、血清クレアチニンが5を超えると意味が無いと言われていましたが、最近は積極的に使用しているようです。
近々サンプルと検査結果を持って伺いますね。


2009年09月12日

あれこれ  | 一考   

 今日は雨、駐車場から店までの途次に休憩するお気に入りのベンチが濡れそぼっている。為方なく歩き続ける。脇腹にはじまった痛みが骨をつたわって全身に拡がってゆく。いくどとなく立ち止まるがどうにもならない。情けなくて涙がでてくる。行きはともかく、帰りはちはらさんに車を回してもらっている。思い返せば、駐車場まで歩いて帰ったのは三度しかない。やがて歩かれなくなると聞いていたが、ここまでとは。

 山崎診療所で血液検査を済ませる。忝なくも山崎医師からクレアチニンは6.55で安定しているとの連絡。減塩が効いていているようである。素材に含まれるナトリウムはともかく、食卓塩はまったく使わなくなった。医師から尿毒素を吸着させる活性炭の使用を薦められる。保険の適用外で、高価なものらしい。椰子殻や竹炭でよければ自分で作ればと思う。

 赤坂でフランスパン(バゲット)が旨い店は三軒、うち一軒は4.3グラム、他は4.5グラムの塩を用いている。塩抜きを作ってもらえまいかと相談したが断わられた。自前で作るしかなさそうである。
 寿司米の合わせ酢はご飯2合に対して米酢36cc、砂糖16グラム、塩10グラムが標準であろう。いろいろ試してみたが、塩は6グラムまでしか減らせない。それ以上減らすと寿司でなくなる。米以外の具材に含まれるナトリウムを考慮するとやはり禁止品目のようである。


2009年09月11日

カホウということ  | 素天堂   

一考さんがお世辞という言葉を自身の辞書に持たない人なのは、短いお付き合いながら、よく存じている。
だから、一考さんが愚作をblogで取り上げてくれるというから、きっと、素人の遊びを冷やかすのだと思っていた。
一考さんが書いてくれるのなら、悪口でもうれしいと思って、快諾したら思いがけない褒め言葉を頂いた。そりゃあ、うれしいけれども、後が大変かもしれないから、今のうちに、謝っておきます。貧乏人の旦那芸は、四畳半でこそ光る。過褒におごらず、小さく、小さく遊んでいきます。一考さんの笑顔を果報と心得、出来ることからゆっくり、まったりと進んでいきます。それでご勘弁。


2009年09月09日

黒死館逍遙  | 一考   

 先月末、素天堂こと山口雄也さんと新宿ナベサンへ行く。丸二箇月ぶりである。一杯に一時間ほどかけてゆっくりとウィスキーを二杯飲む、そこで山口さんは酔っ払って退場、三杯目に口をつけたとたんに異変が起こった。店に迷惑は掛けられないので、慌てて外へ出る。脂汗が顎から滴り落ちて、腹部がきりきりと痛む。途端にしゃがみ込んで動かれなくなる(これは最近のパターンである)。胃痙攣を想わせる激痛襲来。
 なんとか移動できるようになったのは次の日の夕五時、血液検査の日だったがそれどころではない。纔かずつ戻る体調に恐怖と悲しみが宿る。わたしの内臓はどうなってしまったのだろうかと。主治医が酒を飲めるのは今うち、無理をしてでも飲んでおいた方がと云ったかいわなかったかはともかく、もう懲り懲りである。

 素天堂さんから「黒死館逍遙」第九号・黒死館輿地誌略を頂戴した。こちらでの紹介ははじめてかもしれない。小栗虫太郎を語らせて松山俊太郎さんと山口雄也さんの右にでる者はいない。
 およそ研究と名の付くものは鳥瞰図を引き関連図書を博引旁証するを常とする。しかし、素天堂さんのエッセイには逍遙と打たれている。これは大事なことで、書誌学をよくするひとにしばしば見られる癖のようなもの、大向こうからのアプローチを意図して避ける旦那衆の芸事のような屈折した趣向が見られる。言い換えれば、彼は好きかってに典籍を読み散乱し、そのなかから随意に論理を組み立ててゆく。エッセイを書くために本を読むのでなく、本を読んだ結果としてエッセイが生まれ落ちるのである。従って、知識のひけらかしに彼は一顧も与えない。
 ある日を境に彼の文章から連体詞や指示代名詞に見られる「コソアド」が極端に減った。減ったと云うよりは皆目見られなくなった。おそらく校正を受け持つ奥方の影響と思われる。失礼なものいいだが、かつての持って回った云い方が消え失せ、随分と素直な文章になった。それ故、溝の口で育った著者自身の幼年期の思い出がパスカーヴィル家の犬とクロスオーバーする箇所など、無理なく読まれる。
 「黒死館逍遙」第九号はテーマが絞られている。それが奏効し、文章の乙張が利いている。結句に用いられた「ボスポラス以東」は種村さんのいう亞細亞と欧州の識閾「ヴォルガ」を想起させる。「テレーズの住んだところ」にみられるごとく、彼のイマジネーションはとどまるところを知らない。谷沢永一さんの手によって明治大正文学が書誌学の対象になったように、素天堂さんのようなすぐれた読み手によって、やがて昭和の時代も書誌学の対象になってゆく。
 最近読んだ書冊のなかで一押しのエッセイである。志を持つ編輯者が着目されんことを願う。


2009年09月08日

往き来  | 一考   

 四つ脚の生活が続いたので、両膝が出血し大きな瘡蓋ができていた。それとは別に、腎臓の影響で身体を掻きむしるため、小さな瘡蓋が至るところにできていた。薬の効用か、それらが綺麗になった。
 瘡蓋が消滅したのはよいのだが、身体の疲れは日一日とひどくなってゆく。息切れと目眩いに襲われ、駐車場から店までの一キロが十キロにも二十キロにも思われてくる。途中には公園のベンチ、階段、ホテルの植木の縁など休むところはいくらでもる。それらを利用する回数が日ごとに増えてゆく。店へ這入れば元気になるのだが、往き来に難儀させられる。
 午後もそうだが、午前中に起きられないので、病院へ行っていない。しばらく血液検査をしていないのである。他の病院なら結果を知るに一週間から一箇月かかる。検査ペーパーが欲しいだけなので、山崎医師にお願いしようかと思う。それだと一日で済む。血液検査は食事療法の結果ならびにクレアチニンと尿素窒素の値の推移が分かる。いまのわたしにとっては唯一の存在証明である。


2009年09月07日

雲水の減塩レシピ集  | 一考   

 「膠原病、全身性エリテマトーデス」を検索していて、「オイラの生き様ブログ」へ、そして「雲水の減塩レシピ集」へ辿り着いた。「1日5g以下の塩分生活を送る、料理好きな男の減塩料理レシピ。素人ですが、減塩食のお役に立てれば・・・」と書かれている。SLEのみならず、滅茶役に立つブログとレシピ集である。

 http://unsu.blog90.fc2.com/


無塩食品  | 一考   

 松友さん来店、無塩パンや無塩麺についていろいろ教えていただく。療養食で検索していたので、今まで気付かなかった。松友さんのおかげで食材が一気に拡がった。早速、取り合わせて註文。深く感謝申し上げる。

http://www.google.com/search?hl=ja&source=hp&q=%E7%84%A1%E5%A1%A9%E9%BA%BA&lr=

 無塩パンに関しては、塩の替わりにオレンジ果汁で味を調えたとあるのが気になった。フルーツのなかでオレンジはもっともカリウムの含有量が高い。某メーカーの減塩だしの素や減塩醤油同様、ナトリウムの替わりにカリウムを使うのであれば同じである。こちらはもう少し調べてからにする。


2009年09月02日

腎結石  | 一考   

 ウィキペディアによると、慢性腎不全から透析導入に至る症例では、糖尿病性腎症38パーセント、慢性糸球体腎炎32パーセント、高血圧に伴う腎硬化症7.6パーセントとなっている。他に、難治性ネフローゼ症候群や家族性遺伝性疾患の多発性嚢胞腎などがある。
 医師からは、「大まかに云って糖尿から透析に這入るひとは透析患者の90パーセントを占める」と聞かされた。その医師の診断書によれば、わたしの末期腎不全の原疾患は腎結石となっている。某サイトには「痛風から始まる腎障害が重症化すると、腎不全になり、透析が必要になる」と書かれている。
 一年前にクレアチニンが2.0になり、痛風に悩まされた、他方この十六年間腎結石を患ってきた、要するに予てより兆候はあった。ただ、この一年で血液の状態はドラスティックに変化した。丼もの、麺類、フランスパンなど、比較的塩分の高い食べ物が好物だったが、それだけでここまで悪化するものなのかどうか、透析を目前にしていまなお、一抹の疑問が残る。
 疑問が氷解したからと云ってどうということはない。現に末期腎不全を疾んでいるのだし、恢復不可能な病気だということも知っている。あるがままを受け容れるとの基本はなにも変わらない。ただ、腎不全の因果関係を知っておきたいだけなのだが。

 http://medical-checkup.info/article/44598029.html

 上記は検査前の予備知識ならびに血液検査の結果習得に最適のサイトと思う。


2009年09月01日

国民食  | 一考   

 「低タンパク米」が解答になったかどうか心許無いが、この一箇月のわたしの経験を率直に述べたつもりである。本当は身長と体重も書かねばならないが、このところ急速に体重は変わりつつある。従って、医師からの指示は「身勝手」に書いた通り。
 療養食を一度でも食べた人なら分かるように、間食をしなければ蛋白質、カロリー共に制限内に収まる。仮に療養食でなくとも、療養食並の量であれば収まる筈である。だからこそ、問題になるのは塩分だと思っている。そちらの制限値が守られているかどうか、わたしには自信がない。一日に一食、まったく食卓塩を使わない、非常に不味い食い物を我慢して摂っている理由はその自信のなさにある。ひとが摂取する塩分の六割強は食卓塩、醤油、ソース、ケチャップ、味噌等の調味料由来である。他方、大方の食品には元々ナトリウム、カリウム、マグネシウムが含まれている。うっかりすると、両々相俟って簡単に制限値を超えてしまう。
 わたしは栄養士からの指示に従い、一日の食塩相当量5グラムを極力守ろうとしている。この食塩相当量5グラムはナトリウム1.9グラムである。ナトリウムと食塩相当量との関係は約2.54倍、ただし、実際の食塩含有量は食塩相当量(計算値)よりやや低くなる。
 チャーハンであれ、焼きそばであれ、炒めビーフンであれ、野菜炒めであれ、健常者が食べて旨いと感じる炒めものには一人前1.1から1.3グラムのナトリウムが這入っている。これは食塩相当量にすると2.8から3.3グラムになる。汁物すなわち温うどんやラーメン、汁ビーフンになると値は二、三倍に跳ね上がる。その理由はつゆに含まれる塩分である。前項で書いた某メーカーのバゲットには約4グラムの食塩が含まれている。それにバターが加われば、わたしにとってどうにもならない食品になってしまう。つゆ抜き、バター抜きならまだしも。
 生きていくために必要な食塩相当量は成人で一日1.5グラム、WHOの指針は6グラム以下だが、日本人の平均摂取量は12グラムとされてぃる。ちなみに、昨今のラーメンの濃厚スープだと一杯で12グラムを超える。日本人の寿命を縮めるために支那ソバをラーメンに改竄したとするなら、発案者の心がけは見事というほかない。日本人は長命に過ぎる、ラーメンが国民食といわれるまでに育ったことを慶賀に思う。

 http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/salt.html

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