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2008年02月 アーカイブ


2008年02月27日

ボウモア旧ボトル  | 一考   

 ですぺらモルト会へのご参加ありがとうございました。新顔のカリラとクライヌリッシュ、共においしくいただきました。そしてクラガンモアの底力に改めて驚かされました。クラガンモアのダブル・マチュアードも然ることながら、カスクストレングスの10年ものはスパニッシュオークのボデガ、17年ものはアメリカンオークのホグス、この辺りに蒸留所のチーフブレンダーの識見が窺われます。シェリー樽は短期熟成にこそ相応しく、長期熟成には不向きです。十年を超えると微かな甘味が渋味へと変化します。香りの迷宮を味わうにはアメリカンオークに限るようです。
 ところで、二月二十三日のモルト会ではユナイテッド・ディスティラーズ社のグレンキンチー・アモンティリャード '86は端折りました。ダルユーイン、ピティヴェアック、グレンキンチーによる飲み会を四月に予定しているからです。
 次回はボウモアですが、ルビー・ポート、ポート、シェリー、クラレット、バーボン他、七種類のカスク違いに旧カスク・ストレングスと旧21年もの、さらに73年蒸留のキングスバリーなど、パヒューム香の強いボトルが加わります。オーナーのサントリーは販売するボウモアを五種類に絞りましたが、蒸留所は不定期ながら輸出を続けています。いずれは消え去ってゆくボトルを今のうちに味わっておこうというのが主旨です。

 ご参加いただいた水谷さんへ追伸です。ノックドゥーは週末に入荷の予定。


2008年02月25日

鉄馬  | 一考   

 単車に乗ったときの体感温度は無風で五度、風があると七度は下がるといわれる。先週金曜日の気温は六度、木曜日は四度だった。要するに鉄馬の上ではまだまだ真冬が続いている。しかし、随分と楽になった。橋梁ではまだ膝が震うが、それでも八十キロぐらいは出せるようになった。先週までは六十キロで縮み上がっていた。鉄馬に跨がっての六十キロはあまりにも情けない。
 先日、幹郎さんと話していて思ったのだが、老いは脚からではなく、皮膚感覚からやって来る。平成のはじめ、腕も露わに百キロ超で北海道を駈け巡っていたころを思い出す。雨天であろうが颱風であろうが平気だった。と言うよりも、パンツまでぐしょ濡れになって駈けずり回るのが快感だった。
 それと海水浴がある。隆君と連れ立って山陰の海辺のキャンプ場へ行った。子供のころから水泳には自信がある。十キロでも二十キロでも遠泳ならお任せだった。それが久美浜のかぶと山キャンプ場で死ぬ思いをさせられた。立ち泳ぎで胸元と脚もとの海水の温度差に身体が悲鳴をあげたのである。爾来、海水浴は避けている。
 身体は鍛えた方である。にもかかわらず、このところぎしぎしめりめりと音を立てて崩れてゆく。平気だったことが平左衛門でいられなくなる。神経麻痺でなければ、神経痛でもない。ただただ、寒さに身体が疲弊してゆく。何時になれば百キロで走られるのだろうか、という前に、次の冬は鉄馬に跨がることができるのだろうか。


12月20日の「新規ボトル」の追加  | 一考   

ザ・カスク・オブ・ヤマザキ '93(サントリー)
  14年もの、62.0度のカスク・ストレングス。539本のリミテッド・エディション。
  スコットランドのアイラのモルトスターの麦芽を用いる。サントリー初のヘヴィリー・ピーテッド・モルト。熟成はパンチョン樽。カスク由来の甘味とスモーキーな香り、のびやかなフィニッシュ。
  同時発売にシェリー・バット熟成のものがある。追って08年3月、白州のヘヴィリー・ピーテッドとボタコルタ熟成の二種がボトリングされる。

アードベッグ '90(ダグラス・マクギボン)
  プロヴァナンスの一本。バーボン・カスクの10年もの、43度。
  頗るユニークにして、かつ巧緻な味わいのアードベッグ。微かなバニラ香を持つミディアム・ボディ。口に含むと甘いフローラルな味わい。ただし、ラスト・ノートは正真のアードベッグ。ゴードン&マクファイル社の加水タイプと比してはるかにソルティー、長く続 くフィニッシュは申し分なし。

アードベッグ・スティルヤング '98
  ディスティラリー・ボトルの8年もの、56.2度のカスク・ストレングス。
  04年発売のベリー・ヤングに続いて06年に発売。同じ蒸留年のウィスキー熟成の過程を愉しむとのコンセプトでボトリング。本品についで07年にオールモストゼアが発売された。他にコミッティー・ヴァージョンやウィスキー・フェア用に異なるヴィンテージのものがボトリングされている。

キルブライト '99(エイコーン)
  バーボン・ウッドの4年もの、60.0度のカスク・ストレングス。中味はラフロイグ。
  エイコーンの水源地シリーズ第三弾。シリーズ中、最も若いラフロイグ。クライズデールのボトルを想い起こさせる猛々しさ。店主好みの薬品臭。ちなみに、ザ・リヴァー・ラーガンの中味はボウモア。

カリラ '95(ユナイテッド・ディスティラーズ)
  ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。モスカテル・シェリー・フィニッシュの12年もの、43度。
  販売は07年から。ミディアム・ボディながら、カリラ特有のかがり火のようなスモーキーさが重量感を持つ。モスカテル・シェリー樽の痕跡は抑えられ、全体に辛口に振られている。ピート、薬草、熟したフルーツの香りを伴う。シナモンを思わせるスパイシーなフィニッシュ。バランスの良さはディアジオ社のお家芸、美味。

ブレッヒン '02
  46度のディスティラリー・ボトル。
  バーガンディー・カスクの4年もの46度。900本のリミテッド・エディション。エドラダワー蒸留所のセカンドラベル。
  ブルゴーニュはコートドールのバリックと呼ばれるオーク樽由来の複雑な香味。パヒューム香の替わりにゴムの臭い、フェノール値が高く薬品臭が強い。ボディは厚く、ココアパウダーもしくは胡瓜のへたのような苦みが感じられる。馴れるのに時間がかかるモルト・ウィスキー。

オスロスク '95(ダグラス・マクギボン)
  プロヴァナンスの一本。5年もの、62.3度のカスク・ストレングス。
  ボトラーズではキングスバリー社、クライズデール社、ケイデンヘッド社、ゴードン&マクファイル社、シグナトリー社、ダグラス・マクギボン社、ダグラス・レイン社、ドナート社、ブラックアダー社、マーレー・マクデヴィッド社、イアン・マクロード社等々、多彩なボトルが頒されている。

クラガンモア・カスクストレングス '93
  ボデガ・ユーロピアン・オークの10年もの、60.1度のカスク・ストレングスにしてディスティラリー・ボトル。15000本のリミテッド・エディション。
  熟成年とアルコール度数を感じさせない柔らかさを持つ。コーヒーやビターチョコレート、グレインや皮、マディラ酒などの香り。加水すると、スモーキーさからウッディな芳香へ、さらにナッツ系の香りへと変化してゆく。ハーブやスパイス(月桂樹・胡椒の実・ナツメグ等)のキャラクターを内包。さまざまな暗示があり、名状し難い複雑な味わいを呈している。

クラガンモア・カスクストレングス '88
  リフィール・アメリカンオーク・ホグスヘッドの17年もの、55.5度のディスティラリー・ボトル。5970本のリミテッド・エディション。
  10年ものより、色は淡く、香味は確実に複雑。スティルの独特な形状により、蒸気中の不純物がローワインに戻され再凝縮する「リフラックス」のよさを最大限に活かす。つねに芳香が変化する様はバルヴィニーのシングル・カスクと双璧。表現力豊かなクラガンモア。

グレンロッシー '78(ヴィンテージ・モルト)
  クーパーズ・チョイスの一本。オーク・カスクの22年もの、43度のシングル・カスク。
  ヴィンテージ・モルト社は1992年、ブライアン・クルックによってグラスゴーのバーズデンで創業。ヴァテッド・モルトの「フィンラガン」をボトリング。シングル・モルトではクーパーズ・チョイスの名でコレクションを頒している。マキロップ・チョイスやバレル・セレクション同様、やはり購入の際には選択が必要。クーパーズとは樽職人の意。2001年5月にラベルが一新された。
  イアン・マクロード社同様、ラガヴーリンを多く所有。スコッチ・モルト・セールスへ卸すほか、ウィックのアイラ・ストームの樽元でもある。

オーバン '92(ユナイテッド・ディスティラーズ)
  ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。モンティラフィノ・シェリー・フィニッシュの15年もの、43度。
  販売は80年蒸留から、最新ボトルは92年の蒸留。フルボディ。ソルティーさは控えめに、繊細でリッチなフルーツの香りの波が押し寄せる。搾りたてのフレッシュ・ジュース、グレープフルーツやオレンジの味わい。かつてのオーバンとは隔たり、新しい香味を試みたかの感がする。噛み応えのある香ばしいカラメルモルト。フィニッシュは長くはないが、甘味のあるビスケットの後味。

クライヌリッシュ '91(ユナイテッド・ディスティラーズ)
  ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。ダーク・オロロソ・セコシェリー・フィニッシュの15年もの、60.1度度。
  販売は07年から。まず香るのはレーズン、さらに言えばラムレーズン。オレンジピール、胡桃、ドライチェリー、干し葡萄、アプリコット等香りと共に、ブラック・チョコレートといったやや刺激性の香りも。ヘーゼルナッツやマカダミアナッツが内包する粘りのある舌触り、油性の質感のなかにソルティーな味わい。ダブル・マチュアードによって、軽くフローラルなスタイルに木ノ実の豊かさがうまく加味される。フィニッシュは短いが、ナッティーなほろ苦さが強調されている。

ロイヤル・ロッホナガー '98(ジャン・ボワイエ)
   ベスト・カスク・オブ・スコットランドの一本。シェリーカスクの8年もの、43度。
  ジャン・ボワイエ社はフランスのみならずヨーロッパでも最大級のボトラー。設立は1993年だが、1975年にスコットランドからの輸入をはじめ、1985年にはフランス国内屈指の輸入卸業者に成長、スプリングバンクやボウモアなどの正規代理店になる。現在では数種類のレンジ(ラベル)で総計50種類以上に及ぶ多彩なモルトの品揃えを誇る。それにしても、ボトラーズのロイヤル・ロッホナガーはめずらしい。

ロイヤル・ロッホナガー・セレクテッド・リザーヴ
  43度のディスティラリー・ボトル。
  年数表示のないプレミアム・エディション。50%がファーストフィルのシェリー樽にて熟成。ただし、熟成に必要な樽の確保が困難になり、現在ではボトリングされていない。熟成年数の表示が無いのは、選ばれた複数の樽から造られており、ボトリング毎に熟成年数が異なるからである。
  シェリー樽由来の芳醇な香り、ファーストフィルを半分に限ったところから苦みは一切ない。香りはリッチで、バニラ香、ナッツ香、ミント香が強くクリーミー。フィニッシュは長く、僅かにスパイシーで非常になめらか。

リンリスゴー '82(マキロップ)
  マキロップ・チョイスの一本にして17年もの、61.2度のカスク・ストレングス。シングル・カスク。
  マキロップ社はグラスゴーのインデペンデント・ボトラーにして、中味はセント・マグデラン。ちなみに、リンリスゴーとは蒸留所が在した町の名。
  今の内にトライすべきミディアムボディ。充実したボディはバランスがよく、アルコール度数を感じさせない柔軟さを持つ。


2008年02月22日

モルト会解説  | 一考   

 明日のですぺらモルト会の解説は簡単に済ませました。ディスティラリー・ボトルが多いので取り立てて書くこともないのです。ディアジオ社のカタログから適宜盗作させていただきました。それ故、こちらへ掲げておきます。

01 オーバン'92(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。モンティラフィノ・シェリー・フィニッシュの43度。
 販売は80年蒸留から、最新ボトルは92年の蒸留。フルーティーで刺激に満ちたフルボディの逸品。アードベッグを想起させる塩辛さにフレッシュなグレープやオレンジジュースの味わいが加味されている。噛み応えのあるカラメルモルト。通常のオーバンにはない繊細でリッチなフルーツの香りの波が押し寄せる。フィニッシュは長くはないが、複雑さにおいて他を凌駕する。

02 カリラ'95(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。モスカテル・シェリー・フィニッシュの43度。
 販売は07年末から。ミディアム・ボディながら、カリラ特有のかがり火のようなスモーキーさが重量感を持つ。モスカテル・シェリー樽の痕跡は抑えられ、全体的に辛口。ピート、薬草、熟したフルーツの香りを伴う。シナモンを思わせるスパイシーなフィニッシュ。バランスの良さはディアジオ社のお家芸。

03 クライヌリッシュ'91(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。ダーク・オロロソ・セコシェリー・フィニッシュの46度。
 販売は07年末から。まず香るのはレーズン、さらに言えばラムレーズン。オレンジピール、胡桃、ドライチェリー、干し葡萄、アプリコット等の香りと共に、ブラック・チョコレートといったやや刺激性の香りも。ヘーゼルナッツやマカダミアナッツが内包する粘りのある舌触り、油性の質感のなかにソルティーな味わい。ダブル・マチュアードによって、軽くフローラルなスタイルに木ノ実の豊かさがうまく加味されている。フィニッシュは短いが、ナッティーなほろ苦さが強調されている。

04 クラガンモア・ポート'88(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。ポート・フィニッシュの40度。
 販売は84年蒸留から、最新ボトルは93年の蒸留。ライトの筈がダブル・マチュアードによってミディアム・ボディに変化させられている。樽香が強く、初手の甘さがバナナ、バニラ、ココアへと一気に走り抜ける。スモーキななかに、甘く強いフルーティーフレグラス。昨年販売されたカスク・ストレングスにも似て、食欲をそそるアロマを持つ。フィニッシュは長く、そしてドライ。

05 タリスカー'91(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。 アモロソ・シェリー・フィニッシュの45.8度。
 販売は86年蒸留から、最新ボトルは93年の蒸留。ビターとスウィートのハーモニーはほぼ完璧に近く、ダブル・マチュアード・シリーズのなかでは最高峰に位置する。シェリーの樽香が胡椒の風味を抑え、干し葡萄の甘さを際立たせる。深いココアの香り、オイリーな甘味、並外れた清々しさ、焦点が美事に絞り込まれている。樽香が常に鋭さを保ち、初手からフィニッシュに至るまで甘さとドライさとのバランスを守る。

06 ダルウィニー・オロロソ'81(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。 オロロソ・シェリー・フィニッシュの43度。
 販売は81年蒸留から、最新ボトルは90年の蒸留。月並なモルティーさをフレッシュ・シェリーのアロマが見事に覆い隠している。思った以上にスパイシーな香味を持つ。カスク由来のヴァニラ香と非常にドライなフィニッシュ。結構、存在感がある。

07 ラガヴーリン・ペドロヒメネス'79(UDV)
 ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。 シェリー・フィニッシュの43度。
 販売は79年蒸留から、最新ボトルは91年の蒸留。シェリー・ウッドがメロウ(まろやか)な味わいをすこぶる強調する。言い換えれば、ヴァニラやレーズンの甘味がモルトの持つ薫香を穏やかなものに変化させている。複雑で歯応えのあるピート香だが、珈琲のような後を引く濃厚さにいささかの疑問も。

08 タムドゥー'85(イアン・マクロード)
 チーフテンズの一本。ラム・フィニッシュの16年もの、46度。2樽618本のリミテッド・エディション。
 フェイマス・グラウス、カティサークの中核をなすモルト。飽きのこない飲みやすい食後酒として仏蘭西、伊太利亜、西班牙でよく飲まれている。際立った個性はないが、ラム・フィニッシュによって思わぬ効果をもたらしている。同様のモルトにカリラのラム・フィニッシュがある。

09 リンクウッド'90(イアン・マクロード)
 チーフテンズの一本。クラレット・フィニッシュの12年もの、43度。2樽858本のリミテッド・エディション。
 まろやかで飲みやすいボディと花のような香り、適度のこくとスムースなフィニッシュ。昔から「入手できる最上のモルトのひとつ」と讃えられている。
 新春の原生花園に降り立ったようなフローラルな香り、マンザナベルデに似た青林檎のアロマ。シェリーとは異なるクラレット特有のほのかな甘さ、京都の麩饅頭のような苦み、はんなりとした舌触りはボウモア・ダスクと似ている。

10 グレンタレット'90(イアン・マクロード)
 チーフテンズの一本。ポート・フィニッシュの11年もの、43度。1236本のリミテッド・エディション。
 創業は1775年、一時閉鎖されていたが、1959年に再開。リトルミル(1772)、ボウモア(1779)、グレンギリー(1785)、ストラスアイラ(1786)等と共にスコットランド最古の蒸留所。小さな蒸留所で大半をシングル・モルトとして出荷、ユニークなラインナップを揃えている。ポット・スティルは二基でサイズも小さく、常に高品質のモルトを生産している。全体に印象の薄いウィスキーだが、本品はカスク由来の完熟フルーツの香りが顕著。


ですぺらモルト会  | 一考   

ですぺらモルト会
2月23日(土)の19時から新装開店後、二度目のですぺらモルト会を催します。
会費は8300円、オードブルは簡略に済ませます。ウィスキーのメニューは以下のごとし。
詳しい解説は当日お渡し致します。 今回は特に美味なモルトばかりです。こぞってご参加下さい。
店主も飲みますので、貸し切りということでお願い致します。
昨夜入荷したので案内が遅くなりました。申し訳ございません。

ですぺらモルト会(ダブル・マチュアードを飲む)

01 オーバン'92,モンティラフィノ・シェリー(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。43度。
02 カリラ'95,モスカテル・シェリー(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。43度。
03 クライヌリッシュ'91,オロロソ・シェリー(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。46度。
04 クラガンモア・ポート'88,ポート(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。40度。
05 タリスカー'91,アモロソ・シェリー(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。 45.8度。
06 ダルウィニー・オロロソ'81,オロロソ・シェリー(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。 43度。
07 ラガヴーリン・ペドロヒメネス'79,シェリー・フィニッシュ(UDV)
   ザ・ディスティラーズ・エディションの一本。 43度。
08 タムドゥー'85,ラム・フィニッシュ(マクロード)
   チーフテンズの一本。ラム・フィニッシュの16年もの、46度。2樽618本のリミテッド・エディション。
09 リンクウッド'90,43度,クラレット・フィニッシュ(マクロード)
   チーフテンズの一本。クラレット・フィニッシュの12年もの、43度。2樽858本のリミテッド・エディション。
10 グレンタレット'90,43度,ポート・フィニッシュ(マクロード)
   チーフテンズの一本。ポート・フィニッシュの11年もの、43度。1236本のリミテッド・エディション。

ですぺら
東京都港区赤坂3-9-15 第2クワムラビル3F
03-3584-4566


2008年02月18日

ダブル・マチュアード  | 一考   

 今週末の二十三日、土曜日に第二回ですぺらモルト会を催す。
 蕃椒のホットなアフターテイストで知られるダルユーイン、ピティヴェアック、グレンキンチーによる飲み会を予定していたが変更である。パヒューム香のボウモアもこれからは愉しむのが難しくなる。サントリーのボウモア・カスクストレングス三部作、89年のバーボンカスク、90年のシェリーカスク、91年のポートカスクが揃ったところで、ボウモアの会と思っていたが、こちらは間に合いそうにない。
 ディアジオ社のクラシック・モルト・シリーズのダブル・マチュアードにカリラとクライヌリッシュが加わった。カリラはモスカテルシェリー樽、クライヌリッシュはダーク・オロロソ・セコシェリー樽をフィニッシュに用いてる。
 ポートワイン樽のクラガンモア、アモンティリャード・シェリー樽のグレンキンチー、ヘレス・アモロソ・シェリー樽のタリスカー、オロロソ・シェリー樽のダルウィニー、ペドロヒメネス・シェリー樽のラガヴーリン、モンティラ・フィノ・シェリー樽のオーバンと続いて合計八種類となった。加えるにイアン・マクロード社のダブル・マチュアードが十数種はある。二十三日はダブル・マチュアードの特集にすることになった。詳細は追って発表する。
 来月のボウモアも前述の三種にドーン(ルビー・ポート)、ボヤージュ(ポート)、ダスク(クラレット)等が加わる。三箇月の間はさまざまな樽の飲み比べが続きそうである。ちなみに、今週末の土曜日は店主も飲む。

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2008年02月

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