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2012年04月 アーカイブ


2012年04月26日

穿刺技術  | 一考   

 先日、「透析穿刺技術高める」との検索語句があった。穿刺に然したる技術が必要とは思われない。穿刺の巧拙よりも痛みの深浅の方が問題だろう。巧拙は場数がものを云う。例えば、糖尿病患者の場合、血管そのものの損壊が非道く、穿刺は難儀を窮める。そのようなケースでは看護師より経験を積んだ臨床工学技士が多く穿刺に当たる。
 わたしの経験則だが、男性より女性の方が痛みが少ないように思う。その理由は力の入れ方にあると思われる。針先を立てて然るべき深さまで刺し、それからぐいと角度を変えて挿入する方法と端から力を入れず、自然に血管に沿って穿刺する二通りに分けられるようである。
 表現しにくいが「ぐい」のところに要点があって、力を加えない方式があとの止血もうまく行くようである。
 わたしの透析は一年九ヶ月だが、まだ穿刺箇所を肘下に限っているためにかなり皮膚は傷ついてきた。屡々止血で困惑させられている。それゆえ、痛みの少ない穿刺に出会うとほっとする。巧拙よりも痛みの深浅の方が気になる理由である。


2012年04月25日

問題児  | 一考   

 三月二十九日と四月十二日は共に血圧が70まで下がった。この70と云うのは意識の分水嶺のようなもので、70を僅かでも切れば人事不省に陥る。
 このところ、祈るような思いで透析を受けている。ドライウェイトと除水のバランスが崩れたようである。先の月曜日は90で止まったが、血圧が100を切ると夥しい発汗と目眩いに襲われる。それよりも後に残るダメージが嫌なのである。
 160乃至170の血圧が透析終了時には100まで下がる。祈るようなと書いたのは100で止まってほしいとの願いである。それでなくとも、わたしの回りには空きベッドが増えてきた。三人が入院したのである。除水速度が急速な血圧低下をもたらすため、その速度を緩める。結果、四時間透析が五時間になり、やがて五時間でも手に負えなくなる。後は入院である。わたしは透析期間が短いので入院には至らないが、昨今は問題児のひとりになってしまった。


2012年04月13日

昏倒  | 一考   

 三月二十九日以来の昏倒。このように期間が短いのははじめてである。因果関係は血圧だと思っているが、医師と看護士は目眩いが引き金になったのではないかと云う。耳鼻科での診察を勧められた。
 前回同様、完全に気を失っていないと思っているが、実体はどうなのだろう。除水は2.4リットル、確実に減っているのだが。除水分2リットルを体内へ戻したが、体重増加は500グラム、と云うことは1.5リットルの冷や汗を流したようである。十二日は深夜までダメージから抜けられなかった。いささか落ち込んでいる。


2012年04月11日

無保険  | 一考   

 六十五歳になったので介護保険にも這入ることになった。国民健康保険と合わせて保険料は倍になった。
 わが国では国民健康保険の保険料を一年間滞納すると保険証は返納、かわりに国保被保険者資格証明書が発行される。同証明書で治療を受けると、かかった医療費はすべて自腹。後日市町村に領収書を提出すると保険給付分が返還される。一年半滞納が続けば、保険給付そのものが差し止めとなる。
 国民保険の滞納世帯数は、2001年には390万世帯(全体の17.8%)だったものが、2006年には481万世帯(全体の19%)に増えている。そして、保険を取上げられた人も2000年には10万人程度だったのが、2007年には35万人に急増している。
 わが国の国民皆保険制度と違い、アメリカでは無保険者が人口の二割弱いるとされる。つまり、5人に1人は健康保険に入っていないのである。前述したように、 わが国も高齢者に無保険者が増えている、しかも増え方が近年急増している。二割になるのも時間の問題である。


2012年04月08日

栄養士  | 一考   

 月曜日の血液検査の結果が木曜日に出た。その評価表と体重の異変について栄養士と今日話し合った。ちなみに、わずか一日、二日のことだが急速に体重はもどりつつある。飯は150グラムを120グラムに減らした。煙草の効果は覿面である。
 禁煙を試みると体重が増えるようだと栄養士も云う。一気に禁煙したところに問題があったのでないか、意志強固なのだから少しずつ減らすべきだったのでは、と。
 移植が成功し、透析が終わってもリンとカリウムには注意が必要だが、体重の多少の増減からは解放される。

 上記評価表に基づいて日々服用する薬の内容は変わる。一日置きの透析の度に回診があって、体調の確認がある。痛み止め、風邪引き、点鼻液などさまざまな薬を処方していただく。ありがたい限りである。


2012年04月07日

玉子焼きと明石焼き  | 一考   

 金曜日の神戸新聞に明石における玉子焼きと明石焼きについての記事が掲げられていた。意味は同じだが、もともとは玉子焼きである。従って年長者は玉子焼きだが、歳が下がれば下がるほど明石焼きが増えてくる。
 先日、男鹿の棒アナゴについて書いたが、この玉子焼きにもたこ焼きと出し巻きの二種の意味があってややこしい。関西の居酒屋における玉子焼きは出し巻きと相場が決まっているので間違うことはないが、大阪の居酒屋ならたこ焼きと玉子焼きは別物である。
 ちなみに、明石にも二種の玉子焼きが共存する店があって、註文の仕方が異なる。たこ焼きの玉子焼きは鍋を一枚、二枚と注文する。これは銅板製の玉子焼き器を鍋と云うからである。


禁煙中断  | 一考   

 四箇月間禁煙をつづけ、そして中止した。止める気になれば何時でも止められると分かったからである。もうひとつ、体重管理に失敗したのが大きな理由である。
 このところ、管理栄養士と話し込んだ。彼女が云うには煙草は害しかもたらさないが酒は百薬の長とか。しかし透析治療のあいだは体重管理がすべてに優先する。
 禁煙をはじめるまでは除水が1リットルを超えることはなかった。それが一気に3リットルにまで増えてしまった。今日は0.2リットル減らしたが、なんとか1.5リットルにまで減らしたいと思う。
 酒は身体の痒みがひどくなるので基本的に飲まれないが、最近は350ミリの罐ビールと一杯のウィスキーなら飲む。好きな銘酒が手に這入るなら日本酒がよいのだが。いずれにせよ、わたしは酒を嗜むときはなにも食さない。酒の味が分からなくなるからである。酒と煙草は食欲を減らすにすこぶる有効である。


2012年04月01日

血圧低下と造血  | 一考   

 土曜日は除水を2.8リットルに押さえた。にもかかわらず、透析途中で血圧が100を切った。このままでは危険である。除水は中止、連日の異常事態である。血圧を130から160ぐらいで静止できればよいのだが、こればかりは食事コントロールでどうにもならない。血圧を100で止めるために飴をしゃぶる。お得意の誤魔化し作戦である。このような綱渡りがあと五箇月続くと思うとうんざりである。

 遺伝子組み換えの造血剤エポジンを打ちはじめたのが去年の九月、最近ヘマトクリットとヘモグロビンが上昇している。先日、医師と相談したのだが、遅々たる速度だが自力で血液が造られつつあるらしい。現在の数値はヘマトクリット33.0、ヘモグロビン11.1。エポジンは四月中で中断することになった。
 このような例が多いのか少ないのか知らない。ただ、不可逆な病は気が重い、そうしたなかでの朗報である。特に血液に関係する病なので嬉しい。

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