山崎利彦さま | 一考
「「消極的な安楽死」として、極めて厄介な立場に立たされます」はよく分かります。だからこそ、医師でなく家族の問題に帰着するようにも思います。「にも」と書かざるを得ないほど複雑な問題を孕んでいるように拝察致します。わたし自身、腎移植に関していまだに迷い続けています。「本来人間の死に様は個人が決定する事ではないかと」のご意見に異存は御座いません。異存はないのですが、やはり家族の意志のようなものが大きく被さってきます。たかだか四、五年長生きするに、これほど難儀させられるとは。死に際を自分で決めるのは可能ですが、余命を自分で決めるのは至難の業でないでしょうか。
追記
「国家に丸投げする」のはわたしも疑問を抱きます。しかしながら、それを求めているのは大衆でないのでしょうか。民意にせよ、民度にせよ、わたしは日本乃至日本人なるものに極度の不信感を抱いているのです。