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2013年08月 アーカイブ


2013年08月20日

薩摩焼  |  一考

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 写真は野崎錦正さんの作品、薩摩焼である。作品と一緒に「薩摩焼のしおり」が投げ込まれている。おそらく他の薩摩焼にも同じしおりが添付されているものと思う。
 文中、薩摩焼には「白もん」と「黒もん」がある。その二種はそのまま用と美の両面を表現しているとされるが、用と美の意味はそういうものではないだろう。用と美と云うように、対立的概念として捉えるから話はおかしくなる。柳宗悦が唱えたのは「用の美」であって「用と美」ではない。民芸運動を起こした先人の文言を恣意的に改竄するなど以ての外である。

 「白もん」とよばれる白い細かな罅り(貫入)の這入った陶磁、植物の宝石と云われる錦蘭(斑入りミヤマウズラ)の美麗な上絵はことのほか気に入っている。本品は蔓が右巻きゆえ野田藤だと思うが、折角の陶磁がつまらないしおりで台無しにされるのが忍びがたい。


2013年08月19日

アイドル  | 一考   

 アイドルとの言葉の誕生はもう少し前だが、一般に遣われるようになったのは70年代に這入ってからである。「スター誕生!」(1971年10月3日 - 1983年9月25日)で阿久悠と中村泰士がはじめて用いた、と中村泰士が後年述べている。それはさておき、昨日まで素人だった小中高の生徒にある日突然スポットが当てられるわけである。小中高生が目指す生業の一位にアイドルが君臨するのは已むを得ない。
 往事、スターを目指した朱里エイコ、前野曜子、しばたはつみが思うほどに持て囃されなかったのは彼女たちの歌唱力が卓越していたからである。アイドルは根が素人であるがゆえ、適当に踊れて歌えて演じられれば良い。例えばモーニング娘は傑れたエンターテイナーだが、AKBは大島、板野を除いて素人集団である。その素人っぽさが、持て囃される唯一にして最大の理由である。
 繰り返すが、疑似恋愛の対象にできる親近感こそがアイドルの真骨頂である、それ故アイドルに図抜けた才能は不用である。ハロー!プロジェクト(モーニング娘、Berryz工房、Buono!、℃-ute)とAKBグループはアイドル養成機関、それを除けばももいろクローバーZ(有安杏果のダンスは傑出している)、BABYMETAL、私立恵比寿中学、SUPER☆GiRLS、でんぱ組.inc、9nineぐらいなものであろうか。所属事務所の組織力が最終的にはものを云う。これまでアイドルに興味を持たなかったファン層を取り込むコンセプト‐アドが大切である。

 わたしはアイドルよりもアングラ、安田南や山崎ハコが好みである。

追記
 ダンス&ボーカルユニットのE-girls(Dream、Happiness、Flower)は外せない。ダンス技術の正確さと表現の美しさで他の追随を許さない。ちなみに、AKBグループではSDNが一頭地を抜いていたが敢えなく解散、歌やダンスの技術よりも若さが優先される。浮世風呂(ソープランド)で年増がいかにテクニックを駆使しようが10代の女性にはかなわない、それと同じである。


2013年08月17日

傍迷惑  | 一考   

 無用のことを書くなと古書店主から叱られた。古書マニアで当掲示板を読まれる方がいらっしゃるようである。読むのは勝手だが、それを片方の当事者に伝えるというのはいかがなものか。それでなくとも、わたしが売った書物は彼が過去取り扱ったものばかりである。また、どのような買い方売り方をしようが、当方の勝手である。よって前項は抹消する。

 古書店主が来訪なさったのは病院に於ける結果を知りたくてである。彼には掲示板で書かれないことも仔細打ち明けた。1箇月乃至2箇月に一度神戸から戸田までの通院はどうだろうか、と医師から云われたが、彼もその方が良いのではとの意見。それよりも神戸への帰路、まさか自走するのであるまいな、と。彼はどうあっても神戸まで運転を代行するという。
 考えてもいなかったが、それほど危険なことだろうか。先般東京山形間400キロを走ったが、福島県内へ寄り道したため、かなりな道程になった。東京明石間はほぼ600キロ、それほど変わるものでもあるまいに。一番行きたいのは北海道なのだが、遉にそちらは遠慮している。もし行くのなら運転に慣れた方と一緒でなければと思っている。
 このところ薬の量が尋常でない。免疫抑制剤は止められないが、通常の薬は二日ぐらい服用しなくとも、どうこうなるものでない。例えば、アテレックやオルメテックの類である。長距離車に乗る場合はそれぐらいの胸算用は必要であろう。


2013年08月15日

再入院  | 一考   

 月曜日早朝から戸田中央総合病院で血液検査。慢性の貧血と高血圧、クレアチニンはほんの少し下がって1.68。U-Alb補が23.13H、拒絶反応がひどいようである。U-ALBは尿アルブミン、簡単にいえば尿蛋白のこと。尿中のアルブミン(蛋白)は、尿量による変動があるため、尿クレアチニン(Cr)1g当たりに換算した濃度として表わす。しかし、わたしはU-Alb補の読み方が分からない。
 腎移植とアルブミンで検索するとループス腎炎の慴れありと出た。医師は3度目の生検が必要とかで、9月30日に入院することになった。結果が分かるのは早くて10月14日、それまではステロイド剤による積極的治療が必要とか。良きにつけ悪しきにつけ今少し安定しなければ他の医師への引き継ぎができない、と云われた。入院病棟の看護師に引っ越しを伝えたにもかかわらず、またまた雑作をかけることとなる。尋常なら今頃神戸へ引っ越していたはずなのだが。

 2012年01月23日の「更生医療2」のなかで「更生医療に関して戸田中央の事務員は詳しい」と書いた。事務員の名は沼里さん、2012年01月の検査入院のときからの付き合いである。彼女からは実に多くを教わった。
 更生医療の対象には角膜手術、関節形成手術、外耳形成手術、心臓手術、人工透析療法、腎移植術、唇顎口蓋裂の歯科矯正、抗HIV療法などがある。また、更生医療は毎年更新が必要で、その度に医師に「医学的意見書」を著して頂かねばならない。医学的意見書は他病院への紹介状と同じく、戸田中央では2500円、他病院なら5000円から10000円の間である。

 7月末から8月にかけてのステロイド剤点滴静注の治療代を支払ってきた。それは良いのだが、注射代だけで、前述の「医学的意見書」の料金すら加えられていない。これは医師のサービスなのか、それとも事務員の厚情と解すべきなのか。


2013年08月09日

蔵書捐棄  | 一考   

 書物整理の二日目、4人で午前9時から午後4時まで掛かった。拙宅は1階なのでトラックは横付けできる。それ故2日で済んだが、足腰がかなり痛い。奥平さんによるとわたしが大量に本の整理をするのは6回目なそうな。

 蔵書をすべて売り払って、たったの1冊の本に化けるというようなことが過去2回あった。ものは所有者にとってしか意味をなさない、他人にとっては塵にしかならない。そしてものは塵であるがゆえに、通常死んだときにしか捐棄できない。しかし、それに異を唱えるのが蔵書の整理でないだろうか。変わらない個があり得ないのと同様、変わらない趣味と云うのもあり得ない。ひとが新陳代謝なら書物も同様である。
 今回の代金はことごとくがステロイド剤に変わる。生きている限り、あと数年は飲み続けなければならない薬である。2、30冊は取り置こうと思ったのだが、それらもごた混ぜになってしまい、分からなくなった。まあ、どうでも良いか。


2013年08月06日

散書  | 一考   

 田村書店主奥平晃一さんとアルバイト2名が本と格闘、2噸ロングに約半分の書物を積んで引き上げた。残る半分は明後日(8日)午後になる。引っ越しの用意が着々と進んでいる。あとに残される本箱の処理を考えなければならない。

 障害者自立支援法第54条並びに第58条の規定に基づく自立支援医療費(更生医療)支給認定通知書が送られてきた。おそらく、当地に於ける最後の通知書になる。このような所で書いて良いものかどうか躊躇われるが、これで混合診療が可能になる。現在投与されているステロイド剤の点滴静注は一本につき15万円で、保険は効かない。
 繰り返すが、免疫療法や高度医療を学んだごく一部の医師は医師会の方針に反対している。現行の医師法を遵守すれば患者を見殺しにすることになる。移植なんぞ到底叶わないからである。

 前項でワクチンも免疫療法と書いたが、免疫抑制剤を服用する患者は、必要に迫られてさまざまなワクチンを自費で注入している。5年に1回というようなワクチンもあるが、毎年10万円を軽く超える金額のワクチンを投与している。なぜ、このようなことを書くかと云えば、このところ乳癌をはじめワクチンに要する費用は国が負担すべき、もしくは副作用の責任を国が取るべきなどと云う暴論が罷り通っているからである。
 ここで大書すべきは、予防治療は原則健康保険の対象にならないということである。例外はいくらでもあるが、そこは医師会の匙加減、ご都合主義によるものである。子供から大人まで、ワクチンは病気の予防であるからして保険適応外、当然自己責任に於いてなされるべきである。


2013年08月05日

前項の写真  | 一考   

 スポーツカーの生産を行なうオランダの自動車メーカー「ドンカーブート・アウトモビーレンB.V. 」の最新モデルD8GTOである。心臓部には、アウディの直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンが収まる。同エンジンは『TT RS』用をベースに、最大出力を340psから400psへチューニング。45.9kgmの最大トルクは、1600rpmという低回転域で引き出される。D8GTと比してエンジン自体も30kgの軽量化が施されている。
 ドンカーブートの伝統で、車両重量は約700kgと非常に軽量。その効果で、0-100km/h加速3.0秒、最高速255km/hという優れたパフォーマンスを実現する。当然、アンチロック・ブレーキ・システム、横滑り防止装置、トラクションコントロールシステムなどの電子式車体制御機構を装備しない。ケーターハムの「ロータス7」の血を引く、松友さん好みの車である。


2013年08月04日

前輪駆動車(FF)若葉マーク  |  一考

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 ダッシュボードのハザードランプが点きっぱなしである。ハザードランプ自体が点いているわけではないので車の運転に支障はない。ランプの接触不良と云った単純な問題ではない。メーカーでなければ正確な理由は分からないが、おそらくトラクションコントロールに原因ありと見た。
 で、そのトラクションコントロールに悩まされている。トラクションコントロールは自動車の制御機構の一種で、発進・加速時のタイヤの空転を防止する装置。ボルボは古く1986年から開発が進められ、1991年6月に850シリーズにはじめて標準装備された。ABSの制御を利用して行われるタイプだった。
 日本ではレガシィ2代目 BD/BG系(1993年-1998年)のGT-BおよびRSのMT車は、一般量産2.0L車としては世界で初めて最高出力280psに到達、FF車としては初のTCS(トラクションコントロールシステム)が設けられた。

 わたしは今まで後輪駆動車(FR)にばかり乗ってきた。前輪駆動車(FF)に乗ったこともあるが自然吸気だけだった。今回はじめてFFのツインターボに乗ったわけだが、これが難儀な車である。わたしには発進時にアクセルをベタ踏みする悪い癖がある。その度々に駆動輪が空転、周章ててアクセルから足を開放する。アクセルペダルの踏み込みを細かく調節して空転(ホイールスピン)を防止しなければならないのである。ボルボの場合、徹底的にトラクションコントロールでパワーダウンを計っている。
 大パワーだとFR有利、小パワーはFF有利となるのだが、今の技術レベルだと、ボーダーラインは一般車で車重1トンあたり160馬力。レーシングカーが1トンあたり300馬力程度だと言われる。このレベルを超えると、FF車はホイールスピンにより十分な駆動力を伝えることが出来なくなり、下回るとFR車の価値が薄れていく。
 要するに前輪駆動車の運転にわたしは慣れていない。FF車は普通は全てトランスアクスルになるので、デフとミッションは一体構造だし、プロペラシャフトもない。後輪なんぞドライブシャフトもなく転がってるだけである。況んや直列6気筒が左右のタイヤハウスを浸食し、回転半径はとんでもなく大きい。糅てて加えて俊敏な加速をするようなレーシーな走りは行えない。はてさて、どうしたものだろう。

「自動車を物理する」のアドレスは以下のごとく
 http://phys.dip.jp/cars/practice/


2013年08月03日

ステロイド剤の大量投与  | 一考   

 免疫抑制剤を併用してステロイドの量を極力少なくする方法が最近では主流になりつつある。それほどにステロイド剤の副作用ははげしい。感染症:ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫などによる感染症の誘発または感染症の徴候隠蔽、感染症悪化、もしくは胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍、胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍が顕れる。
 このところ、拒否反応を抑えるためにステロイド剤の点滴静注が続いている。拒否反応は少なくなるもののサイトメガロウィルスが暴れだし、潰瘍性腸炎再発の可能性が高くなる。拒否反応と下血とはわたしにとって一枚のコインの裏表である。
 便潜血のチェックを繰り返し、異常が認められた場合にはステロイド剤投与を中止しなければならない。ちなみに、便潜血検査は大腸がんの発見を主な目的とした検査である。
 潜血が仮に陽性になれば大事である。またまた内視鏡検査、入院、下血となる。それゆえ、食事にも万全の注意を払っている。クレアチニンは1.81で静止したまま、12日まで無事に過ぎゆけばステロイド剤を減らすことができるのだが。


最悪のコマーシャル  | 一考   

 アサヒビールのCMでプリン体オフのビールを飲むにウインナを大量に食べるシーンがある。「ソーセージ」篇というらしいが、普通のビールを飲んでも良いからウインナを食べるのは止めろと云いたい。
 プリン体オフのビールを必要とするひとは痛風を疾んでいる。そして痛風患者は高尿酸血症である。従って、プリン体含量の高い食品やアルコール飲料の摂り過ぎに注意しなければならない。同CMの制作者に病気に関する知識はまったくない。何のためのプリン体オフ、糖質オフなのか、少しは考えていただきたい。もっとも、責任はメーカー側にあるのだろうが。

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