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2009年06月 アーカイブ


2009年06月30日

定額給付金申請に伴う書類の確認  | 一考   

 定額給付金の申請用紙が送り返されてきた。預金通帳のコピーが添えられていないとのことらしい。推測で書くのは「定額給付金申請に伴う書類の確認について」に書き込まれた手書きの文章が余りにも小さな字で眼鏡をしても判読できないからである。わたしは校正のときはできるだけ大きく書く。文選、植字工には職業柄目の悪い方が多い、また、旧漢字には違いが分かりにくいものが多い、それらを慮ってのことである。戸田の役所にはかかる気配りが見受けられないように思う。役所で直接話し合うぶんには戸田市も中野区も明石市もすこぶる謙虚であり、親切である。そうであれば、文章を添付するときには相手方の年齢を今一度確認すべきでないだろうか。
 先日taspoの申し込み証をもらってきたが、こちらは判読できる。自動二輪の任意保険は明石の毎日自動車商会でお願いした。入金手続きをどうするのかが分からなかったが、先の連れ添いが処理して下さっていた。ありがたく思っている。


改造スクーター  | 一考   

 雨の合間をぬってタコメーターを修理、ワイヤーの交換だけだが近所のバイクハウスしろうま(戸田市笹目5丁目25-5)でお願いした。しろうまの店主にはBMWで何度も面倒をお掛けしている。信頼できるオートバイ屋である。
 タコメーターが動かなくなって、どれほど依存していたかが理解できた。ギアチェンジのタイミングを計るのに必須の計器である。速度計はわたしにとって二次的なものだと云うことがよく分かった。以前乗っていたチェイサーはターボ圧を高めていたので、タコメーターとブースト計が必要だったが、二輪、四輪を問わずオートマチック車にタコメーターは不要である。
 オートマチック車は女子供の乗るものと決めつけていたが、このところ二輪までがオートマチック全盛になってきた。いわゆるスクーターである。スクーターはバイクでない、というのがわたしのかねてからの持論で、あのような平和な乗り物には乗りたくないと思っている。
 四輪はすでにオートマチック一色、二輪がそうなるのは当然である。しかし、馬力のないスクーターのマフラーを触るのは止めていただきたい。走り屋が改造するのは構わないが、トルクが抜けてうるさいだけのスクーターは困りものである。左のサイドミラーを取り外すとか、両脚を突きだして走行するとか、自賠責に未加入とか、理不尽なスクーターは一発で免許を取り消すべきでないだろうか。


2009年06月27日

値下げ  | 一考   

 モルト・ウィスキーの値が上がり続けている。今までは二万円を超えるボトルは遠慮してきたが、そうも云っておられなくなくなってきた。ブローラ、ポートエレン、セント・マグデラン、コールバーン、コンヴァルモアのような80年代に失くなった蒸留所の酒はともかく、欧州で品薄になってきたアイラ・モルトの値上げが激しい。そこで高値のモルト・ウィスキーの値を下げることにした。来週中に寡多録を書き直すべく調整中である。どうかよろしく。

 追記。来週中には到底無理だと分かりました。出来るところから少しずつはじめることにします。


2009年06月26日

ですぺらモルト会解説(ポート・エレンを飲む)  | 一考   

01 ポート・エレン '80(ゴードン&マクファイル)
 コニッサーズ・チョイスの19年もの、40度。
 80年は別して美味とされる。酒質が軽くドライなため食前酒に。
 接着剤と含嗽(がんそう)剤を綯い交ぜたエキセントリックな臭い。塩辛く鋭角なこく。舌を刺す刺激と極めてスパイシーなフィニッシュ。

02 ポート・エレン '82(シグナトリー)
 オーク樽の15年もの、43度。2樽、710本のリミテッド・エディション。
 現在はモルトスター(麦芽を専門につくる業者)であり、アイラのすべての蒸留所と隣のジュラにモルトを出荷している。兎にも角にも82、83年の生産量は多い。01年にはじまったポート・エレン・モルティング社のシリーズ8作目は29年もの、シリアルナンバー入り6618本のリリース。ちなみに、7回目は5274本。ディスティラリー・ボトルを購入するなら79年蒸留の6回目まで。

03 ポート・エレン '76(ウイルソン&モーガン)
 バレル・セレクションの一本にして21年もの、46度。
 カリラとポート・エレンは共に、店主の嗜むところ。芋焼酎同様、一度嵌ると抜けられなくなる。
 ウイルソン&モーガン社は古くからエディンバラに拠点を置きさまざまな樽をリリースしてきたイタリア資本の会社。謂わば、イタリア系ボトラーズ・ブランドの「はしり」ともいえる老舗で、ムーン・インポートやサマローリよりも幅広い支持を受けている。バレル・セレクションの名でコレクションを頒し、イタリア国内の三ツ星レストランやバーなどではよく知られた瓶詰業者である。

04 ポート・エレン '75(シグナトリー)
 ミレニアム・エディションの一本。オーク樽の24年もの、43度、402本のリミテッド・エディション。
 押し寄せる胡椒、ヨード、海藻、鞣し革の香り。アイラ党を熱狂させるオイリーなボディとピクリング・スパイスを噛みしだくような深く長いフィニッシュ。

05 ポート・エレン '81(ダグラス・マクギボン)
 プロヴァナンスの一本。シェリー・カスクの18年もの、43度。他に、82年蒸留の17年ものも頒されている。
 ポート・エレンの香りを正露丸と示唆したのは土屋守さんだが、まさにデンタル・クリニック・モルトに相応しいのはカリラとポート・エレンの二つ。ピリピリと鼻毛がちじれるような刺激臭、饐(す)えたヨードの臭い、病膏肓に至ったアイラ党が必ずや立ち戻るモルト。

06 ポート・エレン '81(ダグラス・レイン)
 フィノ・シェリー・カスクの19年もの。50度のプリファード・ストレングス、474本のリミテッド・エディション。
 シグナトリー社の次はダグラス・レイン社。売り頃とみたのか、一挙に7種のポート・エレンが2000年に頒布された。兄弟会社のマクギボン社のボトルを加えると計9種にもなる。
 本品のカスクは再使用のため、ほとんどシェリー香は感じられない。

07 ポート・エレン '78(グレン・スコマ)
 オーク・カスクの22年もの、43度。限定388本。
 スモーキーでピーティーなファーストインパクトと強烈なパワーの後のフィニッシュに感じるほのかな甘さ、典型的なポート・エレンのテイスト。
 国内ではA&Mプライベート・リザーヴ、エイカーダイク、ゴードン&マクファイル、シグナトリー、ダグラス・レイン、ダグラス・マクギボン、ブルームスバリー、BBRあたりが酒屋によっては入手可能。むきになって買い集めるような状況ではない。

08 ポート・エレン '79(ゴードン&マクファイル)
 18年もの、61.1度のカスク・ストレングス。2樽の限定品。
 現行のディスティラリー・ボトルとそれに先行するレア・モルトはすべてオロロソ・シェリー・カスクによる熟成。旨いかと訊かれれば旨いとしかいいようがないが、もはやポート・エレン特有の潮味(ブリニー)はどこにもない。従って、店主に云わせると本品の右に出るポート・エレンはない。

09 ,ポート・エレン '76(シグナトリー)
 オーク・カスクの23年もの。55.6度のカスク・ストレングス。296本のリミテッド・エディション。
 ダンピー・ボトルのシリーズに次いで頒されたカスク・ストレングス・コレクションには82年蒸留の25年もの、58.7度、491本が入っている。なお、78年蒸留のポート・エレンが7種類シグナトリーから一挙に頒されている。その内のポート・ウッド・フィニッシュは傑作。

10 ,ポート・エレン '81(ザ・ボトラーズ)
 リフィール・シェリーの19年もの。60.4度のカスク・ストレングス。
 ザ・ボトラーズ社は1994年、エディンバラにて設立。同じエディンバラのジェームズ・マッカーサー社と共に、閉鎖された蒸留所の珍しいモルトを取り扱うことで識られる。コニャックを想わせる撫で肩の丸瓶とシンプルなラベルが特徴。同社の商品の大半はディスティラリー・コンディション。それ故、面白味には欠けるが、破綻のないのが取り柄。


98年から03年までの間に頒されたポート・エレンの主なもの。

※,ポート・エレン'79,'79/03,24年,57.3度, ,9000本,(DB),ポート・エレン・モルティング社第3弾、04年3月発売
※,ポート・エレン'79,'79/01,22年,56.2度, ,6000本,(DB),ポート・エレン・モルティング社第1弾
※,ポート・エレン'78,'78/02,24年,59.5/59.35/59.4度, ,12000本,(DB),ポート・エレン・モルティング社第2弾、03年3月発売
※,ポート・エレン'79,'79/01, , , , ,(UDV),レアモルト
※,ポート・エレン'78,'78,22年,60.5度, , ,(UDV),レアモルト
※,ポート・エレン'78,'78,20年,60.9度, , ,(UDV),レアモルト
※,ポート・エレン'82,'82/03,21年,50.0度,ダークシェリー, ,(A&Mプライベート・リザーヴ),第2弾
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,61.7度,ダーク・シェリー, ,(A&Mプライベート・リザーヴ)
※,ポート・エレン'82,'82,21年,61.2度,ダーク・シェリー,95本,(JWW),オールド・トレイン
※,ポート・エレン'82,'82, ,61.5度,シェリー, ,(エイカーダイク),DLの姉妹会社
※,ポート・エレン'78,'78/04,26年,50.7度, , ,(エイカーダイク),DLの姉妹会社
※,ポート・エレン'78,'78/04,26年,60.4度, , ,(エイカーダイク),DLの姉妹会社
※,ポート・エレン'82,'82,17年,カスク, , ,(ARN)
※,ポート・エレン'76,'76,21年,46度, , ,(W&M),BS
※,ポート・エレン'79,'79,16年,43度,オーク, ,(キングス)
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,40度, , ,(GM),CCニュー・ラベル
※,ポート・エレン'82,'82/01,19年,40度, , ,(GM),CCニュー・ラベル
※,ポート・エレン'82,'82/01,18年,40度, , ,(GM),CC
※,ポート・エレン'81,'81/00,19年,40度, , ,(GM),CC旧
※,ポート・エレン'80,'80,19年,40度, , ,(GM),CC
※,ポート・エレン'80,'80,17年,40度, , ,(GM),CC
※,ポート・エレン'80,'80,16年,40度, , ,(GM),CC
※,ポート・エレン'80,'80/01,20年,60.7度, , ,(GM)
※,ポート・エレン'80,'80, ,カスク, , ,(GM)
※,ポート・エレン'79,'79/00,21年,60.7度, , ,(GM)
※,ポート・エレン'79,'79,18年,61.1度, ,2樽,(GM)
※,ポート・エレン'80,'80,17年,40度, , ,(ザ・ウィスキー・ハウス),伊ショップがGMに依頼したオリジナル・ラベル
※,ポート・エレン'83,'83,13年, , , ,(シグ)
※,ポート・エレン'82,'82,15年,43度,オーク,2樽710本,(シグ)
※,ポート・エレン'80,'80,16年,59度, , ,(シグ)
※,ポート・エレン'79,'79,22年,43度, , ,(シグ),独向け、カスクNo.5148
※,ポート・エレン'79,'79,22年,43度, , ,(シグ),独向け、カスクNo.5536
※,ポート・エレン'79,'79,22年,43度,シェリー, ,(シグ)
※,ポート・エレン'78,'78/02,24年,59.0度,ポート・ウッド・フィニッシュ,792本,(シグ),デキャンタ、日本への入荷は60本
※,ポート・エレン'78,'78/02,24年,58.0度,ポート・ウッド・フィニッシュ,804本,(シグ),デキャンタ、日本への入荷は60本
※,ポート・エレン'78,'78/02,23年,54.3度, , ,(シグ),ダンピー
※,ポート・エレン'78,'78/02,23年,56.0度, , ,(シグ),ダンピー
※,ポート・エレン'78,'78/02,23年,56.3度, , ,(シグ),ダンピー
※,ポート・エレン'78,'78/02,23年,56.7度, , ,(シグ),ダンピー
※,ポート・エレン'78,'78/02,23年,57.6度, ,274本,(シグ),ダンピー
※,ポート・エレン'76,'76,23年,55.6度, ,296本,(シグ),ダンピー
※,ポート・エレン'75,'75,24年,43度,オーク,402本,(シグ),ミレニアム
※,ポート・エレン'82,'82,20年,40度, , ,(シルバー・シール)
※,ポート・エレン'82,'82,20年,40度, , ,(シルバー・シール),マネージャーズ・ドラム、ブラック・ボトル
※,ポート・エレン'80,'80,21年,43度, , ,(シルバー・シール)
※,ポート・エレン'75,'75,25年,46度, , ,(シルバー・シール)
※,ポート・エレン'69,'69,31年,40度, , ,(シルバー・シール),オールド・ヴィンテージ
※,ポート・エレン'82,'82/03,20年,61.2度, , ,(SSMC),独の愛好家団体、スコッチ・シングル・モルト・サークル
※,ポート・エレン, , ,56.9度, , ,(スコッツ・コレクション)
※,ポート・エレン'78,'78,22年,43度,オーク,398本,(スコマ)
※,ポート・エレン'83,'83,19年,43度,シェリー, ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'82,'82,20年,46度, , ,(DM),プロヴァナンス、特にスパイシー
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,61.7度,シェリー, ,(DM),プロヴァナンス、ミルロイ・セレクション
※,ポート・エレン'82,'82/01,19年,61.3度,シェリー, ,(DM),プロヴァナンス、ミルロイ・セレクション
※,ポート・エレン'82,'82,19年,43度,シェリー, ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'82,'82,18年,43度,シェリー, ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'82,'82/00,17年,43度, , ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'81,'81/00,18年,43度,ダーク・シェリー, ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'78,'78,23年,62.2度, , ,(DM),プロヴァナンス、ミルロイ・セレクション
※,ポート・エレン'78,'78/02,23年,60.9度, , ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'76,'76,24年,55.1度, , ,(DM),プロヴァナンス
※,ポート・エレン'83,'83・07,24年,57.7度,リフィール・バット,472本,(DL),OMC、ファイナル・ヴィンテージ
※,ポート・エレン, ,20年,54.9度,シェリー,120本,(DL),トップノッチ・コレクション
※,ポート・エレン'82,'82,21年,50.0度,シェリー,198本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'82,'82,20年,50.0度,シェリー, ,(DL),OMC
※,ポート・エレン'82,'82/01,19年,50.0度,シェリー,570本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'82,'82,18年,50.0度,オロロソ・シェリー,780本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'81,'81,19年,50.0度,リフィール・フィノ・シェリー,474本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'81,'81,18年,50.0度,シェリー, ,(DL),OMC
※,ポート・エレン'79,'79,21年,50.0度,シェリー,120本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'79,'79,21年,50.0度,オーク,240本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'79,'79/00,21年,50.0度,オーク,318本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'78,'78,25年,50.0度, , ,(DL),OMC,
※,ポート・エレン'78,'78,24年,50.0度, , ,(DL),OMC
※,ポート・エレン'78,'78/01,23年,50.0度,シェリー・フィニッシュ,764本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'78,'78,22年,50.0度,オーク,354本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'78,'78/00,21年,50.0度,オーク,342本,(DL),OMC
※,ポート・エレン'76,'76,25年,50.0度,オーク, ,(DL),OMC
※,ポート・エレン'75,'75,25年,50.0度, , ,(DL),OMC
※,ポート・エレン'78,'78/01,22年,60.4度, , ,(HSC),スコティッシュ・カラーリスト。伊のボトラー
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,60.0度,オロロソ・シェリー, ,(ブルームスバリー),PS
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,61.7度,シェリー, ,(ブルームスバリー),PS
※,ポート・エレン'82,'82/01,19年,61.3度,シェリー, ,(ブルームスバリー),PS
※,ポート・エレン'82,'82/01,19年,61.7度,リフィール・シェリー, ,(ザ・ボトラーズ)
※,ポート・エレン'82,'82,19年,59.5度,リフィール・シェリー・バット, ,(ザ・ボトラーズ)
※,ポート・エレン'81,'81,19年,59.5度,リフィール・シェリー, ,(ザ・ボトラーズ)
※,ポート・エレン'81,'81,19年,59.4度,リフィール・シェリー, ,(ザ・ボトラーズ)
※,ポート・エレン'81,'81,19年,60.4度,リフィール・シェリー, ,(ザ・ボトラーズ)
※,ポート・エレン'82,'82,17年, , , ,(MMC)
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,61.7度,シェリー, ,(マッカーサー),ミルロイ選
※,ポート・エレン'82,'82,25年, , , ,(マクダフ),GC
※,ポート・エレン'83,'83, ,50.0度, , ,(ムーン・イン・ポート)
※,ポート・エレン'82,'82/02,20年,50.0度,バーボン, ,(ロンバード)
※,ポート・エレン'82,'82/01,20年,50.0度,バーボン, ,(ロンバード)
※,ポート・エレン'82,'82,19年,50.0度,バーボン, ,(ロンバード)
※,ポート・エレン'82,'82,18年,50.0度,バーボン, ,(ロンバード)
※,ポート・エレン'79,'79,22年,59.3度, , ,(ワールドハウス),瑞西向けシグのサイレント・スティル


2009年06月25日

武力  | 一考   

 飛行機事故や地下鉄事故など、ニュースを見ていたちはらさんから日本人がいるいないが常に問題になるが諸外国はどうなのかと訊かれた。国家の最大の為事は国民個々の生命と財産の保護にある。そして大使館や領事館はそのためのアンテナを常に張り巡らしていなければならない。日本の国家がそのつとめを果たしているかどうかには疑問があるが。
 2004年4月に起きたイラク邦人人質事件の折、自己責任という言葉をキーワードとした批判が渦巻いたが、自己責任とは当事者が自らに言い聞かせるための文言であって、決して第三者が用いるようなことがあってはならない。いわんや政治家が用いるなど以てのほかである。
 拉致問題にしても、わが国は自衛隊という軍隊を持っている。武力を持つことの是非はともかく、自衛隊を有する限りは港湾封鎖ぐらいの実力行使はあってもよろしかろう。戦闘機にしてもF-86Fにはじまって、F-104J、F-4EJと巡り、現在は一機百二十億円のF-15を203機も保有している。これはアメリカに次ぐ大戦力である。次期主力戦闘機の有力候補機に上がっているF22は一機250億円という。おそらく小一時間で制空権は手に入る。戦闘に問題があるなら、せめて威圧に使われなければ一機百二十億円の金が無駄になる。意味のないスクランブルなどやめて、北朝鮮の上空から拉致被害者を帰せとのビラを散蒔くぐらいは試みるべきだと思う。
 闘いに慴れを抱くなら端から戦力を持つべきではないし、またそれに従事してはならない。武力は遊びではない、国民の生命と財産を守るためにこそ活用されなければならない。


ウルトラC  | 一考   

 タコメーターのワイヤーが鈴鹿のパーツ店に二本在庫があった。二、三日で送られてくる。このようなときにインターネットの有り難さを感じる。昔だったら大層な電話賃が掛かったに違いない。ものの世界でのオンライン化には助けられる。しかし、知の世界にあってはどうだろうか。
 「ネットは能動的なメディアなので、暇があって、問題意識がある人にしか波及しない。ユーザーは、時間を割いて検索したり、ブログを書いたりしない限り、“ネットの知”には参加できない・・・それでも既存の秩序を取り崩し、新しい動きを進めたいなら、ネットコミュニティー内の議論で終始するのではなく、エスタブリッシュメント層にも届くよう言葉を磨き、説明し、分かってもらう努力が必要」というようなことを「日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く」のなかで梅田さんが語っている。
 当然のことだが、わたしにはなんらの異議異論はない。ネット上での学術論文の層の厚味は米国と日本のそれとでは比較にならない。ただ、梅田さんのいうハイソに興味はないが、その逆の低人の方にはいたく興味がある。ハイソか低人かは個人の好みだが、その狭間にいる多くのひとたちには嫌悪を通り越して憎悪をすら抱いている。
 例えば、次期総理にしても鳩山兄弟の知的水準から推してそのまんま東であってもまったく問題は生じない。いっそたけし軍団全員でもって内閣総入れ替えにすればどうだろうか。大臣の陰口を叩けば、即軍団の殴り込みである。想像するだけでも愉しげな内閣になること間違いなし。ところが、そうはならないところに、前述の狭間にいる多くのひとたち、言い換えれば保守そのもの、常識にどっぷり浸った存在としてのマジョリティがいる。
 もっとも、自民党というのは社会党であれ、郵政であれ、政権維持のためにはどのようなウルトラCでも編み出す。次はいかなる妙技でもって国民を唸らせるのか、楽しみにしている。


ですぺらモルト会  | 一考   

6月27日(土曜日)の19時半から新装開店後、十八度目のですぺらモルト会を催します。
会費は15000円。
今回はポート・エレンです。蒸留所の操業は1825年。1929年から1966年まで操業停止し、いったん再開されたが1983年5月から再び休止状態に、再開の見込みはまったくない。しかし製麦部門は拡張され、現在はモルトスター(麦芽だけを専門につくる業者)として、同じUD社系列のラガヴーリン、カリラをはじめアイラ島の他の蒸留所に麦芽を供給している。
ウィスキーのメニューは以下のごとし。詳しい解説は当日お渡しします。

ですぺらモルト会(ポート・エレンを飲む)

01 ポート・エレン '80(ゴードン&マクファイル)
 コニッサーズ・チョイスの19年もの、40度。
02 ポート・エレン '82(シグナトリー)
 オーク樽の15年もの、43度。2樽、710本のリミテッド・エディション。
03 ポート・エレン '76(ウイルソン&モーガン)
 バレル・セレクションの一本にして21年もの、46度。
04 ポート・エレン '75(シグナトリー)
 ミレニアム・エディションの一本。オーク樽の24年もの、43度、402本のリミテッド・エディション。
05 ポート・エレン '81(マクギボン)
 プロヴァナンスの一本。シェリー・カスクの18年もの、43度。
06 ポート・エレン '81(ダグラス・レイン)
 フィノ・シェリー・カスクの19年もの。50度のプリファード・ストレングス、474本のリミテッド・エディション。
07 ポート・エレン '78(グレン・スコマ)
 オーク・カスクの22年もの、43度。限定388本。
08 ポート・エレン '79(ゴードン&マクファイル)
 18年もの、61.1度のカスク・ストレングス。2樽の限定品。
09 ,ポート・エレン '76(シグナトリー)
 オーク・カスクの23年もの。55.6度のカスク・ストレングス。296本のリミテッド・エディション。
10 ,ポート・エレン '81(ザ・ボトラーズ)
 リフィール・シェリーの19年もの。60.4度のカスク・ストレングス。

ですぺら
東京都港区赤坂3-9-15 第2クワムラビル3F
03-3584-4566


2009年06月23日

橋の上  | 一考   

 タコメーターが動かなくなった。エンジンを切っても回転が落ちない場合は除霊してからの修理になるので高く付くが、今回はゼロ回転から微動だにしない。間違いなく、ワイヤー切れである。十五年前のバイクのパーツだが、ホンダなので大丈夫と思う。
 この一年半乗り続けて、もっか二万三千キロ。エンジン音には馴れてしまったので、タコメーターは不要といえば不要なのだが、五速六千回転で時速六十八キロが巡航速度である。何時もタコメーターを基準に走っているので、ないとなるとそれなりに周章てる。
 先立つものがないのでスピード違反には気を遣う。それでなくとも帰路、毎夜のように橋の上で四輪、二輪が捕まっている。先日もBMWのR1200が覆面に逮捕されていた。とっ捕まる可能性のあるところでは決して飛ばさないのがわたしの運転の極意である。


月光仮面  | 一考   

 鳩山邦夫前総務相を思わせる正義の味方はどこにでもいる。西方ではラフサンジャニとムサビがハメネイ、アフマディネジャドと悶着を起こしている。マスコミは保守派、改革派と囂しいが、要は権力闘争でしかない。抑圧する側もされる側も正義の味方であることに違いはない。
 バシジに変わって革命防衛隊の登場になりそうだが、そうなれば夥しい数の犠牲者が出るやもしれず、「サッカーの試合の後の暴動のようなもので、大したことはない」と切り捨てられる大衆は堪ったものでない。躍らされる大衆に責任があるのか、シニカルになりきれないイスラムの文化そのものに責任があるのか、いずれにせよ、正義ほど恐ろしいものはない。


2009年06月22日

苛立ち  | 一考   

 定額給付金の申請用紙及び自動二輪の任意保険用紙の書き込みをやっと済ませた。9ポの大きさの文字ならともかく、両用紙共に文字が小さすぎてなにひとつ判読できない。以前は人に頼んでいたのだが、今回は自分で処理しろと拒否された。仕方のないことだが、どうしてあのような小さな文字を用いるのだろうか。同じように困惑している老人は多くいると思う。
 9ポと書いたが、その大きさでも読むにいままでの三、四倍の時間が掛かる。ルビに至ってはそこになにかしら文字らしきものがあるという程度にしか分からない。急速に書物から遠ざかっていると書いたが、視力の衰えはどうにもならない。悲しみと苛立ちが手に手を取って押し寄せてくるのが老いである。


2009年06月20日

ボトル・ドラフト  | 一考   

 日本で造られるビールはビアホールで飲む樽生ビールであれ、家庭で飲む瓶ビールであれ罐ビールであれ、中味は同じである。さらに申せば、生ビールもラガービールも同じものである。そもそも日本に生ビールはほとんど存在しない。酵母菌をミクロフィルターで除去し、熱処理していないとの理由だけで生と称している(最近出回っている無濾過・チルドタイプの生ビールを除く)。
 そこでメーカーは売るために涙ぐましい努力をする。同じビールになんらの差違を設けようとするのである。今回、サントリーはボトル・ドラフトという樽生ビールに近い味わいを実現する器材を開発した。営業マンのはなしによると、管が突き出てきてプシュっとガスをひとふき、それだけで泡立ちが異なるようである。仕掛けは面白そうだし、かかる玩具がわたしは大好きである。理屈は抜きにして、瞞されることにした。七月一日からザ・プレミアム・モルツを置く。


2009年06月19日

アードベッグについて  | 一考   

 スーパーノヴァ第二弾と書いたが、なにかしらおかしいと思い再度連絡を取ってみた。それによるとキャンセルによる返品があったらしく、三本と云われれば在庫はなかったそうな。
 限定品と謳ってはいるものの、蒸留所の親会社の営業方針ををわたしはまったく信用していない。ブランド化の進捗に伴い急速にアードベッグへの興味は薄れてゆく。その分、無理をしてでもボトラーズ・ボトルを買い集めている。値は記さないが、友が貴婦人の香りと名付けたシグナトリーの74年カスク・ストレングス、ゴードン&マクファイルの旧ボトル、グレン・モーレンジが買い取る前のディスティラリー・ボトルなどを見付ければ必ず仕入れている。もっとも、店ではさっぱり売れないが。


2009年06月16日

スーパーノヴァ第二弾  | 一考   

 全体の本数は分からないが、アードベッグのスーパーノヴァ第二弾が入った。さきほど電話があって、幾らでもご希望に添いますと云うので二本取り置いてもらった。当店にはそれ以上は必要ない。
 この前はあまりよく書かなかったのだが、飲んでみると結構美味いモルト・ウィスキーである。あまりに強烈なピート香にお代わりを飲みたいとは思わないが、ピートが効いているが故にアフターの甘味が活かされてくる。ただ、最後に飲むに問題はないが、スーパーノヴァの後に飲むウィスキーは見当が付かない。ショットバーとしては困惑させられるウィスキーである。

 ところで、東京も梅雨に入った。出掛けしなに雨だと四輪を利用する。何度も書いているが、駐車場の利用は午後六時半以降。従って開店がやや遅れる。申し訳ないが、どうかよろしく。


2009年06月12日

ホタルイカ  | 一考   

 この二週間、お通しに柳葉魚を使っていた。他に所用があって、序でに北海道鵡川町から送ってもらった。ごく少量のため売り切れたが、評判はよかった。天日干しで地元のひとはそのまま食する。機会があればまた取り扱う。
 その替わりになるかどうか分からないが、兵庫県香住産ホタルイカの干物を置いている。わたしは珍味と思っている。


量販店  | 一考   

 赤ワインに限らず、白ワインや日本酒にも熟成が必要なことは何度も書いてきた。前期プルミエ・ジュールほどではないにせよ、樽熟が十分になされたワインにスペインの北西、大西洋に面したリアス・バイシャスのサンティアゴ・ルイスがある。98年以降は熟成期間が短くなったと聞くが、リースリングに似たアルバリーニョ種から産出されるだけあって、柑橘系の厚い酸味と凝縮した果実味のバランスが心地よい。年初に03年ものを飲んだが、味の基本はしっかり守られていた。ちなみに、同ワインの96年ものは、添加剤の入らないボトルが間違えて輸入されている。神戸の酒屋でそれとヴィッキオマッジオのリパ・デッレ・モンドーレ(こちらは赤ワイン)をですぺら赤坂のオープニング用に十ケースずつ購入、雀躍りしたものである。
 上述したワインの一部は以下のサイトでも紹介されている。信頼できる書き込みである。
 http://www.atelier-v.jp/column.html

 2006年08月21日に以上の記述がある。いまさら紹介に及んだのは先日著した酒屋とリパ・デッレ・モンドーレについて書きたいからである。リパ・デッレ・モンドーレはもともと池袋の和泉が扱っていた。そこへ某酒屋(インポーターでもある)が割り込んだのである。某酒屋は量販店で、大量だが、同商品はスポット扱いだった。要するに和泉より安いがその値で後は続かない。
 昔、ブレンデッド・ウィスキーには正規品と並行輸入品とがあった。並行輸入品は混載で送られてくるスポット商品で、宣伝費が掛からないぶん安くなる。モルト・ウィスキーもそうだが、ワインも多品種少量生産のものが多い、その商品をいかに育てて行くかは個々のインポーターの手腕に掛かっている。
 わたしが云いたいのは後々扱わないのであれば、量販店には手を出してもらいたくないと云うことである。リパ・デッレ・モンドーレは値崩れを起こし、和泉は取扱いをやめた。そして某酒屋の在庫がなくなったとき、リパ・デッレ・モンドーレは飲まれなくなってしまった。
 同じ量販店のビッグがウィリアム・フェーブルのラ・ミッション・シャルドネを扱っている。こちらは既に四年になるが、コンスタントに在庫している。こちらのインポーターは稲葉、去年、脱税で挙げられたインポーターである。
 それはさておき、ボディントンは毎年のごとく輸入元が変わる。そして値も一定しない。おそらく、最初に扱った重松貿易がもっとも安く、今はとんでもない高値で売られている。引用したオロサル地区のサンティアゴ・ルイスが最初日本へ入った時のヴィンテージ95年ものは1,880円だった。


2009年06月11日

VOICE SPACE 公演「声の幻」  | 一考   

 東京芸術大学の学生、院生、卒業生を中心とした、現代詩を研究する音楽グループ VOICE SPACE。2004年に成田英明、佐々木幹郎両氏を顧問に発足した VOICE SPACE は、詩をいかに朗読するか、音楽とどのようにコラボレートするかを実験するために設立された。
 作曲、声楽、クラシック楽器、邦楽器、アイリッシュ音楽のメンバーによって構成され、これまで日本および海外の詩人のさまざまな作品を対象にして、ジャンルを越えた幅広い音楽的アプローチをはかってきた。
 今回、初の単独公演となる本公演は、谷川俊太郎、佐々木幹郎両氏の作品の音楽的新解釈のほか、中国を代表する三人の詩人の作品とのコラボレーション、朗読劇「子守唄よ」の音楽による中原中也の詩の世界を紹介する。

6月26日(金曜日) 18時半開場 19時開演
新宿文化センター小ホール
全席自由 2500円

 かつて小室等さんなどと倉敷、山口、東京、北京などで活躍してきた VOICE SPACE のメンバーとは幹郎さんの山小屋でご一緒したことがある。いまでは半数がプロとして演奏なさっているが、グループの団結は強い。若い音楽家に懸ける幹郎さんの意気組が伝わってくる。行かれた方は改めて前衛というものの渦中に放り込まれるに違いない。


2009年06月09日

 | 一考   

 幹郎さんのJT土産とちはらさんの沖縄土産でこの二箇月、煙草を買わなくてすんだ。この間に喫んだのは四カートンと葉巻が少々、それとパイプ葉が一袋と刻みを半分。わたしにとってはこれでも劇的に減らしたのである。一日六十本から二十本へ、止めるつもりはないのだが、量はさらに減らそうと思っている。
 健康への留意などなにもない。自らの悪意でもってわが身が滅びるならまさに結構。わが身を引っくるめて人など早く死んでしまえと思っている。


ウィスキーあれこれ  | 一考   

 先日書いたダンカン・テイラーのブローラにまた注文が入った。それと白州のヘヴィリーピートである。双方を購入、無事にお客さんの手元に届けた。ダンカン・テイラーのブローラに続けて、セントマグデランがインプレッシヴ・カスクで頒される。82年蒸留、25年もの、62.2度、頒価は12,333円。最近のボトルのなかでは最安値、お買い得である。ポートエレン、ブローラ、セントマグデランは共に83年に蒸留所は閉鎖されている。
 このところ品切れが多数出ていたが、日曜日に補填。アベラワーのアブナック、グレンファークラス105、シグナトリーのブナハーヴン等々、常備品の追加と併せて九本を仕入れてきた。暫くは大丈夫と思う。


2009年06月03日

ブレーキパッド  | 一考   

 ドライバースタンド和光2りんかんと言うのを見付けた。早い話が「2りんかん」和光店である。住所は埼玉県和光市下新倉5丁目11-1。ホンダグループの自動車教習所レインボーモータースクールのすぐ傍、ヒロユキさんがバイクの免許を取りに行ったところである。いままで気付かなかったのが不思議である。
 今日、ブレーキパッドを買いに行く。ハイパーパッドが2,940円なのでまずまず、それよりも従業員が若くそしておそろしく親切である。もたついていると、バイクの台車ナンバーから型番を調べてくださった。街の車屋さんは別にして東京へ来て親切だと思ったのは鎌田のハネホンのみ、従ってとても心地よかった。
 ディスクブレーキの構造は二輪も四輪も同じ、簡単な作業と思われた。パッドの交換に着手するも、家庭用の工具では間に合わない。ネジが固くて動かないのである。三十分で済む作業に一時間以上費やしてしまう。某バイク屋での修理に腹を立てたが故に、自分で修復するはめに陥った。しかし、セッティングが悪く、キーキー泣いていたローターの音からは解放された。さっそく赤坂まで乗って来たが、いたって調子はいい。結構飛ばすので磨耗が激しく、パッドは一年と持たない。ゆとりが出来ればスペアを購入する必要がありそうである。


2009年06月01日

月曜日  | 一考   

 今日は朝早くから都税事務所まで、納税にイチャモンを付けに出掛けた。税金を払うのはやぶさかでないが、マチキンから金を借りてまで払うことの理不尽さを訴えに行ったのである。結論は先送りで、七月に入ってからもう一度話し合いましょうということになった。納税が東京と埼玉に跨がるため、少々煩雑である。

 このところ、金が入るたびにグレン・ロセスを購入してきた。五千円以下で手に入る数少ないモルト・ウィスキーである。ところが、今日やまやで新入荷のグレン・ロセス・セレクテッドリザーヴを見付けた。値は3,980円、扱いはコルドンヴェール、やまやとイオンの共同出資による輸入事業会社である。商品は今のところセレクテッドリザーヴのみで、ヴィンテージものを今後扱うのかどうかは分からない。
 モルト・ウィスキーのインポーターは減り続けているのに奇特なことである。ただ、ワインに関してやまやの商品をわたしは信用したことがない。信用どころか、大喧嘩をなんども繰り返してきた。詳しくは書かないが、コンテナで入荷してから店頭に並ぶまでの商品管理に問題ありとわたしは思っている。
 やまやに限らないが、搬送で横積みにされた酒はコルク栓が傷む。黴臭のするワイン、フォーティーファイド・ワイン、モルト・ウィスキーは返品に応じるのが当たり前である。親しくしている某酒店から電話があって、マッカラン12年ものの異臭でもめていた。飲むまでもなく、臭いだけでわたしには分かる。店員はしぶしぶ交換に応じていたが、わたしが行かなければサントリーの商品に問題はないで押し切っていたに違いない。
 それはサントリーの責任でも酒屋の責任でもない、そして半分はインポーターの責任でもない、おそらく搬送にあたった業者に知識がなかっただけなのである。安売りの商品は船便を多用する。船便の多くは混載である。それ故、専門の運送業者が扱うとは限らない。逆にいえば、どこで買うかはどうでもよいことである。扱う運送業者とインポーターにこそ注意を払わねばならない。値の安いものを購入するときにはそれだけのリスクを覚悟しなければならない。

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