01 ストラスミル '88(ダグラス・レイン)
オールド・モルト・カスクの一本。11年もの、50度のプリファード・ストレングス。420本のリミテッド・エディション。
ストラスミル蒸留所の創業は1891年、キースの町の製粉工場を蒸留所に改築。当初はグレンアイラ・グレンリベットと名乗る。ちなみにグレンキース蒸留所も製粉工場の跡地に建てられた。J&Bやダンヒル・オールドマスターのメインモルト。ブレンデッド用の原酒を造るための蒸留所で、オーナーは現ディアジオ社。シングルモルトの販売は1993年から。
02 ストラスミル '85(ウイルソン&モーガン)
バレル・セレクションの一本、10年もの、46度。
キース地区特有の熟した果実の香りと長く続くスパイシーなフィニッシュ。丁字を思わせる芳香、爽やかな苦みが特徴。
03 ストラスミル12年(ユナイテッド・ディスティラーズ)※
花と動物シリーズの一本にして、43度のディスティラリー・ボトル。
2002年初頭より頒布されたニュー・ボトル。同時頒布は本品の他、オスロスク、グレン・エルギン、グレン・スペイの4種。
わが邦での評価は低いが、キース地区の卓越したモルト。インデペンデント・ボトラーのボトルは本品と比してより薫り高く、ラスト・ノートで優る。
04 ストラスミル '85(シグナトリー)
オーク樽による12年もの、43度、限定503本のシングル・カスク。
ゴードン&マクファイル社、ウイルソン&モーガン社、シグナトリー社から数種の加水タイプのボトル、またダグラス・レイン社、ダンカン・テイラー社、イアン・マキロップ社、マッカーサー社、シグナトリー社からは数種のカスク・ストレングスが頒布されている。特にシグナトリー社がボトリングした、74年蒸留の25年もの、77年蒸留の27年ものは傑出している。
05 タリバーディン10年※
40度の旧ディスティラリー・ボトル。
スコッツ・グレイの核をなす原酒モルト。酒質はモルティなライトボディ。フルーティーな香りと麦芽の風味、甘く切れ上がるソフトなフィニッシュ。
現在のディスティラリー・ボトルはヴィンテージ表記になり、エイジング表記は消えた。また、ヴィンテージによって用いるカスクの種類も異なる。
06 タリバーディン '94(ゴードン&マクファイル)
コニッサーズ・チョイスの一本。リフィール・シェリー・ホグスヘッドの10年もの、46度。
蒸留所は1949年、ビール醸造所の跡地に設立。1994年から操業が停止されていたが、2003年に四人のプライベートメンバーが蒸留所と保有する樽を買収し再開、2004年新生タリバーディンがリリースされた。
蒸留所が在るハイランド地方の南端ブラックフォード周辺ははミネラル・ウォーター「ハイランド・スプリングス」の産地として識られる。同じダニー川の水を仕込水に用いている。ハイランドモルトでありながら、ローランドを思わせるようなスムースで柔らかい個性。
07 タリバーディン '89(ロンバード)
ジュエル・オブ・スコットランドの一本。13年もの、50.0度のプリファード・ストレングス。
フルーティーな味わいで、南ハイランドを代表するウィスキー。
ロンバード社のメインとなるシリーズで、すべてがシングル・カスク。冷却濾過やカラーリングを行わず、46度からカスク・ストレングスまで幅広くボトリング。2回目の頒布はブローラ、ロッホサイドと本品の3点。
08 フェッターケアン12年※
40度のディスティラリー・ボトル。
2002年10月の発売。ブランドと蒸留所名が統一され、熟成年数が10年から12年に、アルコール度数が43度から40度に下げらた。当初は1・ボトルによる頒布。
旧ボトルと比して確実にまろやか、唇に触れた時のえも言われぬ甘味。
09 オールド・フェッターケアン10年※
43度の旧ディスティラリー・ボトル。
蒸留所名はフェッターケアン。オールド・フェッターケアンはディスティラリー・ボトルのブランド。ホワイト&マッカイの原酒モルトのひとつ。
芳ばしいヘーゼルナッツや胡桃の風味、甘辛のバランスにすぐれたユニークな食前酒。スムースでシルキー、清爽なフィニッシュ。ミディアム・タイプ。
10 オールド・フェッターケアン '92(ジェームズ・マッカーサー)
オールド・マスターズの一本。10年もの、60.5度のカスク・ストレングスにしてシングル・カスク。
ボトラーではキングスバリー社とマッカーサー社のカスク・ストレングスの他、パシフィック・カレドニアンから6年ものカスク・ストレングスが頒されている。かつてシグナトリー社から80年蒸留のヴィンテージものがボトリングされたが、キンダル社のボトルと共に特筆大書すべき逸品。
11 オールド・フェッターケアン '91(ダグラス・レイン)
04年のボトリング。オールド・モルト・カスクの一本。13年もの、50.0度のプリファード・ストレングス。289本のシングル・カスク。
蒸留所の創業は1824年、当初ネザーミルと名付けられる。閉鎖蒸留所が多い東ハイランドで生産を続けている数少ない蒸留所のひとつ。フェッターケアンは熟成庫の広さと保管する樽の量が多いことで識られる。
12 オールド・フェッターケアン26年(スティルマンズ・ドラム)※
リミテッド・エディションであるスティルマンズ・ドラムの一本。45度。
旧オーナーのジム・ビーム・ブランドからスティルマンズ・ドラムの一本として26年ものと30年ものが頒布されている。さらに、現オーナーのキンダル・インターナショナル社からシングルカスク・セレクションと銘打って72年、73年蒸留のカスク・ストレングスが頒布された。
00 ストラスミル '92(ジェームズ・マッカーサー)
03年のボトリング。オールド・マスターズの一本。11年もの、64.2度のカスク・ストレングスにしてシングル・カスク。