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2013年01月 アーカイブ


2013年01月31日

おしゃぶり  | 一考   

 久しぶりに客人があって、戸田中央へ寄った後、飲料水を大量に買いに出掛けた。行った先のスーパーで倒れはしないまでも動かれなくなり、未だに体調が戻らない。食欲がなく、全身に痛み乃至嫌悪感がある。折角止めていた痛み止めを再開した。努力しないと呼吸が苦しい、まるで酸素不足のよう。
 今朝また下血、止血剤も整腸剤も手持ちはなし。どうしようか。

 禁煙をはじめて半年を超えた。禁煙は守っているが、未だに禁煙パイポの世話になっている。2本120円の「リフレッシュパイプ・メンソール」という商品を使っている。1本で1週間は持つ、おしゃぶりのような感覚である。このような玩具のような代物であっても、必要にせまられて用いている。


2013年01月30日

乳製品  | 一考   

 イタリア料理やフランス料理でチーズを用いない料理などあるのかしらと思う。欧州では町のパン屋の大半が塩抜きのパンを作っている。それはそれで素晴らしいことなのだが、腎不全によってチーズを食べられない人も各国に10万人から15万人ほどいるはずである。
 屋号は伏せるが、某イタリア料理店のコックと話し合う機会があった。彼によると乳製品ということになれば、使っていない料理はほぼ存在しないようである。牛乳は鶏卵に次いで2番目に多い原因アレルゲン。昨年12月21日、調布市で小学5年の女児が給食を食べた約4時間後に死亡、死因はアレルギー反応のアナフィラキシーショック死だった。腎臓病に食物アレルギーのひとを加えればかなりな数でないだろうか。
 わが国では和洋食が渾然として一如を成すが、元来わたしは和食が好きである。よってイタリアンやフレンチを看板に掲げる店へ滅多に行かない。和食の場合は塩だが、イタリアンやフレンチの場合は塩に加えるに、乳製品である。欧州の腎不全患者はどうしているのかしらと思う。

追記
 何時も書いていることだが、ヨーグルト、チーズ、バターなどは禁制品である。


2013年01月24日

新薬開発  | 一考   

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)は生物学の基礎を革新したものであって、当初は再生医療に役立てようというものでなかった。iPS細胞のメカニズム並びに生物学的性質がよく分かっていなかったからである。ところが、山中教授のノーベル賞受賞を機に臨床応用へ向けた研究や計画が本格化しそうである。
 昨日のニュースによると腎臓細胞の生成に成功したとある。臓器に関しては早いもので20年、遅くとも40年ほどで目処が立つとされる。腎臓は臓器のなかでもっとも複雑で、40年以上掛かるとされる。二世代後には腎移植は過去の治療法ということになりそうである。
 難病患者の皮膚などの細胞からiPS細胞を作り、それを神経細胞にすれば病気の起きる過程を試験管の中で再現できる、そこにはさまざまな治療薬が開発される可能性がある。腎臓の再生より先に、副作用の少ない免疫抑制剤はじめ、新薬の開発が進められるだろう。
 再生医療が現実のものとなるのはこれから生まれてくる世代である。ただ、薬事法の規制緩和がなされれば、10年ほどで新薬の恩恵に浴することは可能かもしれない。

追記
 日本の薬事法は安全性を重視している反面、他の先進国に比べ承認審査期間が長く、新しい医薬品等がすぐに治療に使えないというデメリットがある。再生医療も新薬も海外の開発が先行するに違いない。過去の医薬品同様、日本は10年、20年遅れになる。


2013年01月23日

内視鏡  | 一考   

 消化器内科の羽山医師と話し合う。大腸の生理検査の結果、やはりサイトメガロウィルスがもたらした炎症と結論が出た。改めて内視鏡映像を見せられたが、かなりひどく爛れている。サイトメガロも炎症も無くなりはしない、また出血があればその度に内視鏡で処理しましょう、と羽山医師。
 サイトAg、タクロリムス、セルセプトなどの数値は血液検査に加えている。サイトメガロウィルスはサイトAgだが、本日の値(正確には17日の検査結果である)は1.3。後2、3日で一旦終息そうである。ちなみに、白血球10960、尿酸4.0、クレアチニン2.15。
 副作用を極力抑えるために、バリキサ、メドロール、グラセプターの量を減らすことにする。血液検査の結果から服用する薬剤の内容量を決めるように瀬戸口医師から云われる。当然、医師の管理下でのことである。
 瀬戸口医師は腸炎より骨折の方を気にかける。合う度に必ず訊くのは骨折の痛みである。痛みはあるが痛み止めは飲んでいないと応えるのが常なのだが、その度に困ったものだと医師は呟く。服用している薬もしくは腎臓と骨折の痛みが関係するのであろうか。
 インフルエンザが流行っている。幼児はすぐ感染するがすぐ治る、あなたが感染すれば肺炎を併発、即命取りだよ、と注意を受ける。


2013年01月18日

残雪  | 一考   

 白血球が14600まで下がった。少なくとも体内から炎症はなくなった。点滴および飲み薬の止血剤が効いている。長くヘパリンを打ってきたので、まるで正反対である。
 赤血球に劇的な変化はなかった。血圧が140から100へ下がったぐらい。予想通りの結果に安心している。腸炎の生理検査の結果はまだ出ていない。ウィルス検査などで女子医の方で処理しているのであろうか、そちらの結果は22日。
 ところで、消化器内科への入院を泌尿器科は知らなかったようである。それどころか、内視鏡検査すら連絡がなかったようである。連絡項目はサイトメガロウィルスによる腸炎であるとの結論のみ。もっともわたしが細かく説明すれば済むことだが。

 胸骨の骨折の方は進展なし。修復されつつあるものの、未だ痛みは抜けない。もっとも痛み止めはとっくに中止しているが。整形外科医は2月28日を次の目安にしてくれと。

 昨日はそこかしこに積雪が残り、注意しながらの走行になったが、ボルボS70は二駆から四駆への切り替えが可能。ただしノーマルタイヤなのでよく滑る。アイスバーンでは駆動方式よりタイヤの方が問題になる。もっともFRは論外だが。


2013年01月16日

一段落  | 一考   

 10日に入院し、12日に退院した。下痢はともかく、6日から始まった下血は13日深夜には収まったようである。「ようである」と書いたのは結論を出すには早すぎる。次回の外来は17日と22日、その折の血液検査で失われた血液量が分かる。移植腎が生きているのでエリスロポエチンは生成されている。従って6単位ぐらいの失血なら輸血の要はあるまい。
 下血が止んだので久しぶりに食事と入浴を済ませる。風呂の温度は冬場なので42度に設定している。湯温はさまざまだが、温泉や銭湯は通常45度に設定してある。マンションの風呂なので湯量が少なく、湯槽に浸かると40度以下に下がる。透析の頃はさらに2度低く設定していた。ちょいとぬるめだがわたしには丁度良い。下血を防ぐために食事は控えてきたが、このところ、腹が減って仕方がない。昨日から食事量を元に戻した。
 外来の日数および薬の量を減らそうと医師といつも話している。にもかかわらず、なにかしらの感染症によって薬は増える一方である。もしくはサイトメガロウィルスのごとく、バリキサの服用を減らすとたちどころに悪さをはじめる。免疫抑制剤を除くと、大半が予防薬なのだが。


2013年01月13日

黴菌(かびきん)  | 一考   

 サイトメガロウィルスでもっとも恐れているのは腸炎でなく肺炎(間質性肺炎)である。こちらの死亡率は七割を超える。従って予防接種を打っているが、それがまったく当てにならない。それほどに、サイトメガロウィルスは掴み所のない黴菌(かびきん)である。
 臓器移植のような免疫を落とす治療を行っている場合、すでに体内に潜んでいたサイトメガロウイルスが暴れることがあり、これを「再燃」と呼ぶ。わたしのサイトメガロウイルスは再燃であって、他人から移されたところのものではない。元々自分のなかにあった菌で、免疫の低下によって活性化したのである。
 サイトメガロウイルスの遺伝子に目標とする微生物の遺伝子を載せ、その上に免疫回避機構をなくしたウイルスを作れば、安全性の高いワクチンになるかもしれない。しかしこれはまだ理論段階であって、有効なサイトメガロウイルス用のワクチンは現在のところまだ作られていない。


2013年01月12日

追加の薬  | 一考   

 サイトメガロの数値がさらに上がった。泌尿器外科と消化器内科双方の医師から薬(バリキサ)の量を増やすようにとの電話があった。追加の薬を取りに来いとの要請だが、想定済みである。瀬戸口医師は22日まで待てないのでそれまでに来院するようにと、病院を離れたことを気にしている。
 わたしはもっか三科目に罹っている。従って若干の誤解が生じるのはやむを得ない。腸炎の痛みは食べてから腸の傷んだ箇所に食べ物が届くまで時間がかかる、4時間から10時間位後に痛くなる。誤解とは丁度その時間差と似ている。
 腸の感染症で下血を伴う場合は、かなり重症と考える。細菌検査と腸の内視鏡検査、抗菌薬の内服も必須になる、とそれぐらいはわたしも認識している。要するに誤解は生じないというのがわたしの意見である。
 他の注意では、食事はできるだけ腹に負担のかからない程度に減らし、たんぱく質(肉、魚など)、パン、ご飯、めん類(うどん、そば、スパゲッティー)の中止。飲料は緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒーの中止。ただし、白湯、ジュース、ポカリスウェットなどスポーツ飲料、うすめの番茶、ほうじ茶などは量を倍に増やすこと。食事はまったく摂らなくても結構、大事なのは食事ではなくて、水分補給である。
 下血の影響でクレアチニンが2.2にまで上がってしまった。処置なし。


感染症の是非  | 一考   

 腎移植によって暫時透析治療から解放された。しかし一旦移植した以上、例え移植腎が壊死しようとも、生涯に亘って免疫抑制剤を飲み続けなければならない。数年後には透析治療に戻るわけだが、戻ったところで、免疫抑制剤は死ぬ日まで飲み続けなければならない。
 そして免疫を抑制することによって、さまざまな感染症に罹り続ける。それが良かったかどうかの結論はない。少なくとも賽は投げられた、感染症に罹り続ける立場を自ら選択したのである。そしてすべての感染症は死と深く結びついている。
 先般の歌舞伎役者の死にしても、抗癌剤治療による免疫力低下、そして肺炎感染が理由であろう。少なくとも免疫力が低下しているときは面会謝絶である。個々の見舞客はそれぞれに健康である、しかし免疫力が低下している人にとっては菌の固まりが訪ねてくるようなものである。そうした押付の好意が人を死に追いやる。

 免疫抑制剤の調整は一週間に一度だが、やがて二週間に一度になるだろう。しかし、二週間に一度はなんらかの感染症に罹っている。要するに通院しない週がわたしにはないのである。しかも二回に一回は入院している。月一回の入院ということになろうか。このような状態で戸田中央総合病院を離れて生活が成り立つのかと疑問に思う。どうすればよいのだろうか。


サイトメガロウイルス感染腸炎  | 一考   

 手に負えない下血で即刻入院となった。憩室や癌だと事は簡単なのだが、もっとも面倒な腸炎からの出血である。それもサイトメガロウィルスの腸炎である。手の施しようがないとはこのことで、とりあえずバリキサとアドナしか服用するものが見当たらない。
 内視鏡検査で大腸と小腸の繋ぎ目に腸炎が発生している。ついでだが大腸の憩室の出血箇所はすべてクリップ止め、こちらからの出血は一年間は大丈夫。繰り返すが、憩室もしくは癌の炎症並びに出血の修復は簡単である。
 消化器内科医の羽山医師は最初キャンピロバクターを疑っていたようである。しかしわたしは移植手術が決まって以降、禁じられた食事は一切摂っていない、その中には生玉子や生鶏肉も当然這入っている。
 余談ながら、内視鏡ではじめて信頼できる医師と出会えた。内視鏡は通常、大腸の検査に用いる。ところが見付かった炎症箇所は小腸である。そして、大腸のポリープや憩室も手早く処理してゆく。二箇所から腸壁標本も採取、こちらは結果が出てから、泌尿器外科の医師と消化器内科の医師、そしてわたしを挟んで話し合おうと云われた。大腸内で見付かった二十箇所ほどの凹みの一つ一つについて説明をしてくださる。過去、このような医師はいなかった。羽山弥毅さんは内視鏡の専門医だそうである。

 http://ibdhotnews.exblog.jp/2813657 で以下の記載が見付かった。

 「サイトメガロウイルス感染症は基本的に日和見感染症だそうです。サイトメガロウイルスは、免疫機構が健全な時にはおとなしく隠れていて、AIDS(=エイズ。後天性免疫不全症候群)にかかったり免疫抑制剤やステロイド剤を使用したりして免疫力が低下したときに表に出てきて活動を初め、感染者に肝炎、網膜症、大腸炎、肺炎、脳炎などの症状を起こし、それらは重篤に経過する場合も多く、文献によりますと、死亡に至る例もあるようです。

 古い医学辞典には「このウイルスに対して有効な薬剤は開発されていないので、発症してしまうとその後の経過は非常に悪い」と書かれていたりします。現在はガンシクロビルという抗ウイルス薬が開発されており有効であるそうですが、投与した全員に効果ありということではないようです。また、投与で症状がおさまったとしても再発する可能性が高いようです」

 下血が止まれば、何時退院しても構わないと云われているが、まだ出血は続いている。ちなみに下血時に風呂は禁止である。食事は重湯中心だがいっそ断食した方が止血効果がある。医師に云ったところ、それはそうだが、腸炎からの下血が止まるわけではない、と。
 サイトメガロウィルスの腸炎は重篤になる確率が高く、ガンシクロビルは副作用があまりに強い、残念ながら気軽に使用できるという薬剤ではない。同腸炎の快癒は一説によると二、三箇月、一説によると二、三年という。いずれにせよ、明日午前中に退院するつもり。後の治療は医師と話し合う22日以降に決める。難儀はさらに重なる。(1月11日)


2013年01月09日

下血3  | 一考   

 念のため、前回のWBC(白血球)、RBC(赤血球)、Hb(ヘモグロビン・血色素)、Ht(ヘマトクリット)、血小板・赤沈(赤血球沈降速度)をチェック。WBCが21850と跳ね上がっている。体内のどこかに炎症が生じている証拠である。
 下血は血液検査後なので、当然赤血球に異常は出ていない。MCVもぎりぎりだが基準値に収まっている。憩室の場合、赤血球がおかしくなる前に白血球に必ず異常が出る。明日になっても下血が止まらなければ、血液一般検査をしていただくつもりである。
 現在の血液検査の項目は多いが、何時も腎臓ばかりに注意が集中する。杞憂であればよいのだが。


下血つづき  | 一考   

 6日午前の下血は一旦収まったものの9日にはぶり返している。それも半端な出血でない。トイレ中が血の臭いである。一回、二回なら問題ないのだが、これが続くと輸血が必要になる。痛みを伴わないだけに、わたしにとっては苦手な病のひとつである。
 エリスロポエチン(腎臓でつくられる造血ホルモン)は目下正常なので、腎性貧血からは免れている。従って、以前のように急を要する状態ではないのだが。


2013年01月07日

憩室下血  | 一考   

 先日は車で戸田へ行った。行きはノンストップだったが、帰りは二度の休憩を挟んで外環下の298号線を走った。
 下血は午前中だけで無事に収まったものの、その代わりに下痢がひどくなった。ミヤBMとレバミピドが手元にあるので服用。レバミピド(ムコスタ)は本来ロキソニンやリンゲリーズなどと併用する薬なので、下痢に直接関係するのはミヤBMである。より正確に書けば胃炎と腸炎の薬ということになる。基本的にサプリメントは信用しないが、「乳酸菌革命Super」は良いサプリメントだと聞いている。もっともミヤBMがあれば不要だが。
 憩室からの下血は持病になってしまった。ただし、命にかかわる病なので蔑ろにできない。65歳以上の成人の場合、特に血行動態が不安定な人や高血圧、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、慢性腎機能障害、冠動脈疾患などの併存疾患がある人では、憩室出血が原因で重い疾患にかかることもある。憩室出血の主な症状は無痛の大量直腸出血だが、9ー19%の患者で急速な大量出血が認められる。まず生理食塩水か乳酸加リンゲル液で輸液補充療法を始め、出血が持続するようであれば赤血球製剤を輸血する。わたしの場合は輸血と内視鏡クリップを併用している。
 出掛けた先で倒れるというのは、それが寒さであれ貧血であれ問題にならない。ただし、下血には要注意である。

追記
 サイトメガロウィルスが陽性と書いた。このところ、2ー3の間を行き来していたが、12と跳ね上がっている。明日、バリキサ錠450㎎を頂戴に戸田へ出掛ける。


2013年01月06日

薬九層倍  |  一考

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 5日は医師と随分と話し込んだ。誰が悪いと云うのではないが、団体とか学会とかになるとひとは怖ろしく保守的になる。活性化、自由化、規制緩和等々、あれやこれやと考えはするが現実にはどうにもならない、と。折角学んだ治療法や医薬品などが金額の問題で制限を受ける。薬九層倍といわれるが、医薬品が高価に過ぎて用いられない等々を話す。さすがに医師だけあって個別の批判はしないが、わが国固有の医学界の悪癖には辛辣だった。こちらで詳細が書かれないのが残念である。

 死因別死亡割合の28.5パーセントは悪性新生物(悪性腫瘍のことで癌や肉腫など)。癌の死亡率の一位は肺癌だが、近年になって日本人に大腸癌や前立腺癌、乳癌が増えてきた原因のひとつには、食生活の欧米化による動物性脂肪の摂取の増加と食物繊維の摂取不足がある。大腸での便の停滞時間が長くなって発癌物質が大腸粘膜と長時間接するため大腸癌が多くなったと考えられる。
 煙草は口腔、咽頭、喉頭、食道、胃、肺、膵臓、肝臓、腎臓、尿路、膀胱、子宮頸部、骨髄性白血病などの癌をもたらすが、特に飲酒中の喫煙は最悪の結果を生む。


検査結果  | 一考   

 89項目の血液検査結果が出た。尿酸、蛋白以外では相変わらずサイトメガロウィルスが陽性反応である。ただし、もっとも大事なクレアチニンが少々下がった。数値は1.79、ごく僅かだが2.0を切ったのは嬉しい。免疫療法を拒否したのだから、これ以上の数値の好転は望むべくもないが、取り敢えず入院はなくなり、生理検査も一旦遠のいた。

 病院の帰り、戸田の行きつけのスーパーで倒れた。店員と客が一緒になって助けてくださった。冷え込みに身体が耐えられなかったのが理由だと思うが、みっともない話である。親しくしていた店なのでよかった、大きい店ほど構ってもらえないのはよく分かっている。
 腹痛はまったくなかったのだが、今朝はひどい下血だった。心当たりは憩室のみ。


2013年01月02日

くまの焼酎屋のお薦め  | 一考   

 先日、シェリー樽熟成の焼酎を紹介した。そのうち、熊本県福田酒造から限定200本で頒布された蔵出し40度、7年シェリー樽貯蔵の米焼酎について述べておきたい。福田酒造は不定期だが、シェリー樽熟成の焼酎を何度か頒布している。今回送られてきた焼酎はカスクナンバー貳拾参号となっている(どうでもよろしいが、ラベルは新旧字体が入り乱れている)。
 ウィスキーの世界では熟成にシェリー樽をもちいるのは普通で、特に戦前はすべてのウィスキーがシェリー樽で熟成されていた。焼酎の世界では蘭引きと云ってオーク樽で熟成された焼酎が昔から頒されている。江戸時代に広く利用された陶製の蒸留器「ランビキ」から来ているが、北九州に多く、南九州は甕熟成を主とする。現在でも、ゑびす酒造の「らんびきGOLD」は殊に識られ、10年貯蔵で年間生産量3000本となっている。
 さて、福田酒造の焼酎だが、聴くところによるとカスクはファーストフィルのようである。そうであれば今回の貳拾参号はドライシェリーのカスクである。シャープでデリケートなアーモンドのような香り、軽い口当たりに留意すればフィノシェリー、ややソルティな風味とカモミールを思わせる香りに留意すればマンサニーリャであろうか。いずれにせよ、シェリー香が抑制されており、口あたりはとても滑らかで美味である。さすがはくまの焼酎屋のお薦め品である。

 福田酒造の焼酎を飲んでいて、刺身か寿司が食いたくなった。正月に寿司もあるまいが、拙宅に近隣する魚屋は生け簀を持っているところが多い。彷徨けばなんぞ見付かるに違いない。

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