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2012年02月 アーカイブ


2012年02月24日

連絡  | 一考   

本日、久しぶりにですぺらへ参ります。


2012年02月19日

三月は不可  | 一考   

 病院側の予定に合わせたにもかかわらず、移植手術は延長戦に入った。月に四回、毎金曜日が手術の日だが、年内はびっしり一杯、上手くゆけば八月に潜り込ませそう、とか。悠長に待っておられない、それまでに東京を離れることにする。西ノ宮の県住を申し込んだ、うまく当たるとよいのだが。東京と違って関西は物件が少なく、厳しいようである。


三大うどん  |  一考

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 三大うどんというのがあって、五島(長崎)、稲庭(秋田)、水沢(群馬)、または讃岐(香川)を指すようである。うち、五島と稲庭は手延べなので他とは製法が異なる。同じ手延べとして、氷見(富山)と鴨方(岡山)がある。鴨方は備中うどんとも云い、生産量は日本一。
 三大云々は日本人の得意とするところだが、手延べと手打ちを一緒に語るのは失礼でないだろうか。手打ちは蕎麦切りならぬ饂飩切り(切麦)で、包丁を使うところが手延べと異なる。手延べうどんは手打ちうどんの十数倍の手間と時間を要する。かつ讃岐のように太くなく、細いにもかかわらずこしが強い。細いぶん、出汁のからみがよく、五島のアゴ、稲庭の比内地鶏などが生きてくる。


2012年02月18日

後期高齢者  | 一考   

 六十五歳になったので、介護保険被保険者証が役所から送られてきた。愈老人の仲間入りである。わたしの場合は障害者なので、十年早く後期高齢者医療制度の被保険者となった。窓口負担は三割から一割になるが、保険料は均等割りが18600円から40300円へと値上がりする。均等割りを紹介したが、一定以上の所得がある場合は三割負担は変わらない。これらは高齢者医療費の増額に手を焼いた小泉元首相の置き土産である。
 その後期高齢者医療制度だが、六十五歳から七十四歳までは選択制になっている。現状では必要がないので申告しない。


2012年02月10日

当事者  | 一考   

 神戸の友人Nさんは学生向けのアパートや下宿を営んでいる。震災の日、多くの店子が崩壊した建物の下敷きになって身動きできなくなった。友人は店子と声を掛け合うも重機はなく、自衛隊も来ない。店子に止まらない、あちらこちらから助けてとの声が聞こえる。彼は素手で瓦礫と闘いはじめる。間もなくほうぼうから火の手が上がり近づいてくる。「助けて」との声が「熱いよ」に変わり、やがて沈黙へと置き換えられてゆく。爪が剥がれ、手を血だらけにした友人は泣きながら彳む。
 親しくしていた印刷会社の事務員は両耳にイヤホーンをしたままの状態で押し潰された。他にもいくらでもあるが、これらは友人のことゆえ書くことができる。死者6,434名、全半壊合計249,180棟(約46万世帯)、目の前で6,434名の生活が中断され、命が絶たれた。
 神戸の震災については何度か書いた。しかし、具体的な事例は保留したままである。おそらく書くことはあるまい。上記友人にしても神戸新聞社の取材記事であって、彼自身は語ろうとしない。その気持は痛いほど分かる。ひとには触れたくないことだってある。
 今なお、運転していて不意に泣き出すことがある。震災当日の夜、長田であったことを、灘であったことを思い出すのである。震災は不条理である。書くも書かないも自由だが、わたしに不条理は書かれない。のっけから意義もなく意味もなく、筋が通らず道理が立たない。条理を尽くして絶望や暴力を描くのは可能かもしれないが、そこから生じるのは二律背反のみ。

追記
 当然のことだが、わたし個人について書いている。シニシズムの立場で首尾一貫できないのは分かっている、しかし犬儒派をわたしは信奉する。


2012年02月08日

いばら  | 一考   

 掲示板でかつて「鱒助」について書いたことがあった。文中「横須賀さんはですぺらに残っていた「いばらの内子」を来るたびに食されていた。内子の在庫が無くなったとき、それが彼の命日であったように思う」とある。開店から横須賀さんの死まで、いばら(イバラガニモドキ)の内子を置いていた。イバラガニモドキはエゾイバラガニ(ミルクガニ)と共に深海に住むタラバガニの一種。
 既に閉鎖されたが、網走オホーツク水族館で生きたイバラガニモドキを見たことがある。深いが小さな水槽で脱皮するだけのスペースがなく、脱皮途中で甲羅が硬くなって死んでしまったと聞かされた。
 掲示板には「モルト・ウィスキーには積丹の生海胆かエゾ・アワビの肝、海螺貝、イバラ蟹の内子、牡丹海老、サロマ湖の北海シマ海老、宇登呂の鮭トバなどがよく似合う。一度、道産の海産物をごく少量取り合わせてモルト会を催したいと思っている」とも書いている。今年、北海道へ行くときは必ずや食したいと思っている。


2012年02月06日

渡り鳥  | 一考   

 久しぶりの水元公園、雰囲気がまるで違っている。種目は分からないが、浮寝鳥が随分と増えている。小合溜はどろんとした鉛色の塊のよう、水鳥は北端にたむろして翔ぶでなく、泳ぐでもなくじっとしている。水面を窺う限り、寂しい光景である。
 昔、蘭鋳を飼っていた頃もそうだった。薄い氷の下、池の底に腹を付けて金魚は動かない。やがてくる産卵の季節を目差して体力を温存する。なにもかもが静止している。
 先日、エロ子さんから電話があって、六十五歳の誕生日だとか。そう云えば、失念していた。寒さのせいか、わたしも静止しているようである。


 | 一考   

 粥とは炊き粥のことだが、病院では面倒なので入れ粥が出てくる。炊き粥は生米から炊き、入れ粥は米でなく飯から作る。
 通常の粥とは汁粥のことだが、全粥(米の5倍量の水で炊く)、七分粥(米の7倍量の水で炊く)、五分粥(米の10倍量の水で炊く)、三分粥(米の20倍量の水で炊く)に分かれる。
 わたしがポリープを除去した際は最初三分粥、次ぎに五分粥だった。拙宅に戻ってからも一日は粥を、次日は雑炊を食した。ところが、女房の手術の場合は粥は出ず、のっけから普通食だった。医師に確認したところ、粥である必要はどこにもないとのこと。わたしは透析食なので、普通食なるものの中身を知らないが、想像するは易い。
 粥の従兄弟とでも云うべき雑炊はおじやとも云い、スペイン語の「鍋料理」を意味するオジャ(olla)に由来する。又従兄弟にリゾットやクッパがある。韓国のクッパと日本の焼肉店のクッパには大きな違い(韓国のクッパはスープとお菜と飯がセットで供される)があって共に入れ粥だが、リゾットはその製法から云って炊き粥になる。
 余談はさておき、病院食では普通食より三分粥の方が特別食といって値が高い、どう考えても可笑しいが、栄養士の思慮と手間賃が加算されるようである。リゾットやクッパにはインスタントの素があるが、粥はオリジナルの料理であるそうな。

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