レイアウトが崩れる方・右メニューが表示されない方: >>シンプル・レイアウトへ

« 2012年04月 | メイン | 2012年06月 »

2012年05月 アーカイブ


2012年05月31日

自家製のミジンコ  | 一考   

 公園の金魚は二センチほどに育った。食欲旺盛な時期、餌はミジンコである。養魚場の隅に深めの池が設けられ、鶏糞でミジンコを育てている。採卵が少ないと書いたが、どうやらミジンコの量に幼魚の数を合わせているようである。
 今日は親魚の池の水替えをしていたが、池を洗った後、井戸水を注水している最中に金魚を戻している。水の勢いが激しく、金魚がぐるぐる流されている。強い水流は金魚に厳禁、荒っぽい遣り方に愕いた。魚体に傷がつくし、泳ぎ方に変な癖がつく。わたしは腫物に触るように育てたものだが。
 コメットの幼魚が池二面を占めている。地金、土佐金、蘭鋳、南京、江戸錦、秋金、京錦あたりなら分かるのだが、どうしてコメットなのか、詰らない金魚を飼育している。


2012年05月30日

孫の手  | 一考   

 背中の真ん中が痒い。手が届かない場所なので孫の手で掻きむしることになる。シャツが血だらけになるので繁く洗濯する。一人住まいの切なさを覚えるのはこのような時である。
 湿布剤を背中に貼る器具ならデンソーで売っている。しかし、ピンポイントの絆創膏用はない。どなたか発明すれば売れるのでないだろうか。それでなくとも背に手の届かぬ高齢者の時代である。


2012年05月28日

休息  | 一考   

 2009年07月の靭帯剥離骨折と腎不全発覚、同年10月の大量下血とはじめてのブラックアウト、そして2010年08月の透析治療開始。それから二年近くを経た。上り下りが少なければ最近やっと電車にも乗られるようになった。
 本年一月、戸田中央への入院の際はバスと電車を利用した。戸田、松戸共に駅の構造を熟知しているからであって、不案内なら電車は利用しない。近隣の公園へは頻繁に出掛けているが、至るところに長椅子が設けられている。自転車で十分走っては三十分休憩の繰り返しである。車が利用できるならどのような遠くへでも出掛けるが、それは車のなかで休まれるからである。
 コンビニは問題ないが、スーパーは広すぎて疲れる。かつて周さんと買い物をしていて倒れたことがある。車に辿り着くと同時に痙攣がはじまった。意識がないままに三十分ほど周さんにお付き合いいただいたのだが、後日、医師から痙攣がもたらす危険性について聞かされた。
 先日、透析終了後、失神した患者が帰らぬひととなった。やはり、失神、痙攣がはじまったときは心臓マッサージが必須である。


2012年05月19日

加藤郁乎さん逝去  | 一考   

 十七日夕、加藤郁乎さん逝去との報が増田さんからもたらされた。
 葬儀にわたしは欠席、非礼を深くお詫びする。


2012年05月12日

 | 一考   

 前々回8.4だったリンが前回は7.7、今回は6.8にまで下がった。あとひと息で元に戻りそうである。
 いつも書いているが、牛乳、チーズ、バター、ギー、ヨーグルト、ヤクルト、クリーム、アイスクリーム、それにケーキの類い等々、乳製品がリンの過度な摂取の理由になる。乳製品はアレルギー、消化不良、肥満、ガン、心臓病、感染症、骨粗鬆症などを引き起こす。謂わば悪魔の商品である。
 骨粗鬆症は骨からカルシウムが流れ出ることで起きるもので、カルシウムの摂取量と直接の関係はない。大人になってもカルシウムを摂れば骨が丈夫になると多くのひとは信じている。骨量の増加が止まつてしまった成人がカルシウムをいくら摂ったところで効果は期待できない。カルシウムが必要なのは幼児と妊婦だが、それとて野莱に含まれるカルシウムのほうがずっと豊富で、健康的かつ吸収がよい。
 アメリカ乳牛の乳量は野生のそれの10倍という途方もない量である。そうした牛乳が乳癌の原因のひとつになるとされている。日本の乳牛はアメリカのようにウシ成長ホルモン剤(BGH)や抗生物質の大量投与と縁がないのでまだ安心だが。
 徒し事は扠置き、血中リンが高いと背中が痒い。ぼりぼりと掻きむしっている。


2012年05月09日

バディントンズ・パブエール  | 一考   

 保存していたバディントンズ・ドラフトビールを飲んだ。購入したのは17年前、95年の大震災の後である。当時は大阪の重松貿易が輸入代理店で、アルミ罐に貼られたフィルムは日本語で印刷されている。

 ビール醸造250年の歴史と伝統を誇る英国ウィットブレッド社の代表的銘柄。「クリームオブマンチェスター」とも呼ばれるこのビールは、まさにクリームのような繊細な泡立ちを持ち、豊かなホップの香り、深いコク、そして心地よい苦みとほのかな甘味との完全な調和により、素晴しい味わいを実現、今や、英国内のビールファンのみならず、世界中のビール通により絶賛されています。

との文言が印刷されている。文章の陳腐さはともかく、バディントンズが輸入されていたのは有り難かった。前年には小西酒造によって白耳義のヒューガルデン白生の輸入がはじめられている。詳しくは08年12月05日に書き込んだ「麦酒について」をどうぞ。
 現在ではギネスのフローティング・ウィジェットとの名称が知られるが、当時はドラフトフローシステムと称し、同じ窒素ガスを使っていた。従って、17年を経ても香味にいささかの変化もない。日本のビールだとガスが抜けてこうはいかない。
 ちなみに、白いプラスチックのボール(ウィジェット)の容量は少なく、その中に窒素ガスが詰められているわけではない。気圧の変化でボールの中に閉じ込められた少量のビールが、ジェット噴流のように飛び回ってサージング(泡立て)しているのである。

http://www.kitasangyo.com/e-Academy/Gas/N2Gas-for-Beer/N2Gas-for-Beer.htm


採卵そして孵化  | 一考   

 このところ公園へ日参していた。金魚は採卵が終わり、孵化を待っている。近々新しい命の誕生である。通常、採卵は一匹の雌に複数の雄を用いる。雄が単数だと精子がかからない卵が生じる。無精卵はすぐ腐敗して黴が生え、有精卵にも移ってゆく。それを防ぐための乱交であって、魚類のほとんどが父親不知である。
 二歳魚以上なら二、三万箇は産卵する。産卵用のビニールが4、5メートルは必要になる。ところが、こちらの公園は変わっている。30センチほどの平テープを10本ほど纏めたものを一箇である。おそらく多数の卵の中から偶然産みつけられた千もしくは二千ほどを採卵し、他は棄てるようである。
 二、三万の産卵で秋まで育てる金魚は十匹を切る。それを考えれば千、二千と云うのは極端に少ない。しかも、愕いたのはひとつの池に複数の平テープの束が置かれ、それぞれに蘭鋳、阿蘭陀獅子頭、江戸錦などと札が貼られている。随分と乱暴な採卵であり、飼育である。当歳魚がごたまぜに育てられている理由が分かったのだが、金魚は種類によって発育の速度が違う。金魚は原則平和主義者だが、あまりに大きさが異なると共食いする。
 先祖帰りの鮒の除去をはじめ、これから色変わりする夏まで撰別がつづく。金魚愛好家の正念場である。

追記
 ところで餌のミジンコやアブラムシはどう手当するのだろうか。ほうれん草パウダーを使ってミジンコを自己増殖させるのかしら。もしそうなら金魚の数倍の池が必要になるが。


今年は関西  | 一考   

 同室の三人が入院し、ふたりが戻ってきた。一週間もしないうちにひとりが再入院し、別の患者が入院した。わたしのまわりは空きベッドが増えつづけている。みなさん心臓の弁に異常が生じている。血管の石灰化と共に、透析患者ならではの持病と云うべきか。そうして帰らない患者もいるのだが、誰もそのことを話題にしない。

 去年は無計画停電とやらで困惑させられた。今年は関西が計画停電に追い込まれそうである。電気と水がなければ透析はできない。水にしても水道水をそのまま使っているわけではない。各クリニックやサテライトでしかるべき濾過器を通している。血液を吸いだしそして体内へ戻すポンプはおろか、電気がなければ水すらままならないのである。計画的であろうがなかろうが、人工呼吸器や透析機器を用いる患者にとって停電は最大の不条理である。


2012年05月04日

太田守さん逝去  | 一考   

 淡路の太田守さんが亡くなられた。太田かつみさんからのメールで知ったが、二箇月ほどメールを見ていなかったので遅くなった。申しわけなく思う。
 西明石のですぺらで親しくしてくださった。毎晩のように朝まで生テレビのごとく議論を繰り返した。メールには、

 ・・・太田は3月10日、土曜日淡路の陶芸館からの仕事帰り、立ち寄った店先で急な心臓発作で倒れて一時間後には帰らぬ人となりました。
 誰とも言葉を交わさぬままこの世を去りました。
 設計会社を立ち上げ西明石での仕事あとのですぺらでの時間は本当に至福の時であったように思います。
 葬儀での遺影はそのころのこれ以上の笑顔はないような、この世での幸せだった彼の写真を飾りました。

と書かれている。当時、太田さんは川崎重工の機械設計をなさっていた。彼はわたしより一箇月遅れの同年代。美食家で彼のためにさまざまな刺身を造った。縮緬山椒や生海苔もそうした内のひとつで、赤坂で造った縮緬山椒に用いた縮緬は淡路から送られしもの。ただ、彼の健啖ぶりが心臓発作の遠因になったとも考えられる。
 わたしはこのところ体重の静止に苦しめられているが、体重の増加は即心臓に負担をかける。病むことによってはじめて分かったが、体重の増加ほど怖いものはない。西明石時代、折角得た友を早くに喪ったことを無念に思う。

このページについて..

2012年05月

に「ですぺら掲示板2.0」に投稿されたすべての記事です。新しいものから順番に並んでいます。

次のアーカイブ←:2012年06月

前のアーカイブ→:2012年04月

他にも多くの記事があります。
  • メインページ
  • アーカイブページ

  • も見てください。

    アーカイブ

    ケータイで見るなら...


    Google
    別ウィンドウ(orタブ)開きます。

    牛込櫻会館(掲示板1.0他)内
    ですぺらHP(掲示板2.0他)内
    Powered by
    Movable Type 3.34