外来診療へ出掛けて愕いたのは患者でマスクをしているのが約4割、中には医師や看護師ですら着用していない方がいらっしゃる。危機感がないですねえに対してマスク不足ですよと叱られてしまった。
液便の理由は想定通り、日和見感染で腸炎を起こしている。免疫抑制剤のうち、セルセプトとサーティカンが悪さをしているようである。ところが血中濃度は至って正常、この正常でいつも泣かされている。
過日、高カリウム血症に罹ったが、やはり犯人はオルメサルタンだった。免疫抑制剤以外の薬はかなり自由がきく。ただし、免疫抑制剤は医師のいわば聖域で迂闊に口出しできない。常に血中濃度を持ち出されるからである。免疫抑制剤の服用量は通常の1、5倍、理由はわかっているのでしょうと医師から駄目出しを喰らう。しかしと食い下がる。4週間後の血中濃度によってセルセプトを減らしましょうとの確約を得た。