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特発性大腿骨頭壊死症   一考   

 

 新たに罹った病気の正式名は特発性大腿骨頭壊死症、略称骨頭壊死である。大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死(骨が腐った状態ではなく、血が通わなくなって骨組織が死んだ状態)に陥る病で、厚生労働省の指定難病71である。壊死した部分に体重がかかり、やがて骨頂部が圧し潰される。当然、片足立ちやスクワットは禁止である。どのような病気になろうといまさら驚かないが、ますます動かれなくなるのは辛い。
 MRIによると、大腿骨の付け根に指がすっぽり這入るぐらいの穴が開いている。ステロイドパルス療法が原因で、通常は大腿骨内反骨切り術、大腿骨頭回転骨切り術、人工関節置換術のいずれかが施される。入院期間は約3週間で費用は250万円から300万円、リハビリには1年を必要とするそうな。しかし、わたしの場合、腎臓はもとより朝晩に服用するステロイド剤による薬物性肝障害が著しく手術はできない。そういえば、大腸内視鏡検査の際に飲む経口腸管洗浄剤の選定に薬剤師が悩んでいた。昨今流行のモビプレップは腎臓に負担がかかるからである。

 指定難病ゆえ、毎月3万円の医療費の補助がでる。医師が書類を書くというので止めてもらった。既に1種1級の障害者ゆえ医療費は免除されている。ダブル1級で特級にでもなるのかしらに医師は苦笑い。


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2019年11月09日 17:43に投稿された記事のページです。

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