パイプ用灰皿がパイプに付いてきた。それを見ていて拙宅の民芸調灰皿を改造したくなった。改造といっても、ストラスアイラの栓を両面テープで貼り付けただけだが。写真下はおまけの灰皿、上は伝統工芸・飛騨春慶の盆に収められた越中瀬戸焼き。見た目はまるで有田焼だが、良い味が出ている。笠間の焼き物にも同様の品がある。
一緒に写っているのはオックスフォードのビリヤードタイプである。オックスフォードのパイプは昔マルマンが扱っていた。マルマンはクラウンと共に、ガスライターのメーカーで、昭和37年からTBSでマルマン深夜劇場をスポンサード、昭和39年からは洋画専門チャンネルとして連日深夜放送していた。その番組の主題歌は以下のごとし。
https://www.youtube.com/watch?v=1iM-YBWKqv8&pbjreload=10
ヤフオクで「アンティーク パイプ 小道具やコスプレにも」とのタイトルで銘柄の記載のないパイプが20円で売られていて購入。磨くのに時間がかかったが、昔、持っていたパイプとほぼ同じオックスフォードのものである。往時マルマンが輸入していたのはサビネリ(イタリア)、ピーターソン(アイルランド)、オックスフォード(イタリア)、ダンモア(デンマーク)、ジョンテ(フランス)の五社。その中で最も安価な初心者向けがオックスフォードで、パイプに嵌まったひとが必ず手にするひとつである。GBDのセカンドラインだが、オックスフォードのビリヤードはダンヒルやBBBなどよりも使いやすく、シンプルで質実剛健、かつ美味いパイプとして定評がある。わたしはフレーバーの効いたコルツの葉を用いているが、ロンソンのパイプだと苦みが出ることがある。
追記
コルツ・チェリーが廃止になる。アメリカン・ミックスチュアとゴールド・デラックスの販売は続くらしいが、残念である。