2週間ぶりに日曜日の買い物、行きつけの100万ドルというパン屋へ出掛ける。なぜかカスクートが140円、他に半額の苺のショートケーキ、削ったチョコレートがかかっているチョコ生ケーキ、ガトーショコラの3種を買った。
それにしても、クリオロ、ボニュ、アテスウェイのショートケーキは旨かった。当地は砂糖の使い方に難ありとでもいっておこうか。もっとも、旨い菓子はこちらでもいくらでもある。多田智満子さんの家で馳走になるクッキーはどれも見事なものばかりだった。G線、ドンク、ベル、ボックサン、菓子の樹など、いくらでもある。ただし、それが旨かったからといって、探してまで買おうとは思わない。その記憶は多田智満子そのひとと共にあるからである。買って来た日には興味は半減する。「あなたはお菓子の事は何も知らないでしょう」と覗き込んでくる多田さんの息遣いにこそ、洋菓子をキラキラ輝かせる魔法があった。それはmoonさんに連れられて行った冴えないベトナム料理店やインド料理店と同じである。彼が講釈をはじめると途端に料理が店が輝きを増す、飲食の骨法はそんなところにある。
風邪を治すため免疫抑制剤以外の薬を中断していたので、7.8.9日の3日間で血液検査に受かるようにしなければならない。さまざまな薬の血中濃度を元に戻すのは骨が折れる。処方箋はわたしの言い分を聞き入れてぎりぎりに処方されている。よって、薬を飲み残すことはわたしにはない。今回は足の神経痛で悩まされているので湿布薬を追加しようかと思っている。