100円均一で靴墨と防水靴クリームを買ってきた。序でに噂の「どこからでもとめられるホッチキス」も買ってきた。こちらは中綴じに使えるという見事なアイデア商品である。
早速、店でブーツを磨く、くすんでいた皮革がぴかぴかに光っている。ところで、このブーツは倒産した光輪モータースが造っていたplicana/プリカーナレザーライダーブーツである。一時は上野バイク街の中心的存在だったが、パッチもので知られた店である。プリカーナはレーシングアイテム・ブランドとして立ち上げられたが、ロゴ自体がイタリアのダイネーゼのデビルフェイスロゴに細工を施しただけのパッチもので市場から顰蹙を買った。品質はまずまずだったが、かなり阿漕な商売をしていたようである。しかし、米国産と比して欧州産のブーツは脹ら脛が這入らなくて痛い思いをする、その点プリカーナは日本人向けにサイズが変更されている。わたしのような太くて短い足でもうまく包んでくれる。評価すべきパッチものなのである。
上野バイク街は上京時のわたしにとっても憧れの地だった。いまでは風俗一色の街に変貌してしまった。皮のつなぎで粧し込んだ走り屋が何時もたむろしていたが、あのひとたちはどこへ消えたのだろうか。
もう一足ロングブーツが欲しいので、片端から入札しているが、千円で落札できるような商品はまず存在しない。毎度、かっさらわれている。