30日で営業は終わり、明年は3日からの営業。10月末ぐらいから元気になってきたが、それまではどうしようかと思う日も度々、そのようなときは隣の細川スナックのママの世話になった。彼女は若い頃、末期腎不全で夫に先立たれている。従って、わたしの病気に詳しいのである。腎移植以外に助かる手立てはなく、輸血、失神の繰り返しになることなど、万般を知悉なさっている。
ですぺらの南を右(西側)へ曲がると魚作(ギョサク)という割烹がある。以前にも当掲示板で書いたことがあるが、明石地区では唯一のミシュラン一つ星の店である。日経新聞の泉宣道さんの行きつけの店でもある。魚作のあとは細川というのが泉さんのコースのようである。
ある日、細川のママが飛び込んできて、「あなた日経の泉さんと親しいの」と、「40代のときからの付き合いだけれど、なにかあったの」「いま飲んでいらしたのだけれど、隣にですぺらとあったが、あれは一考さんの店なの、と訊かれたの。ずっとあなたのことを喋って帰られたけれど」。
わたしの名前をママに伝えていなかったことに気づいた。こちらではパソコンを使わない方ばかりだし、名告るような分際でもなかろう。次回、泉さんが明石へいらっしゃるのを愉しみにしている。