過日お薦めいただいた諸国銘酒のうち、カプツィーナヴァイツェンは近所の酒屋で調達できそうですが、リパデッレマンドルレは今のところまだ見つかりません。どこかにありましたらご教示いただけますでしょうか。
爾来ウイスキーと詩の親近性について思いを巡らせていますが、ここ十数年は何かから目を背けるように詩を書くことから遠ざかっておりました。一考さんの至言「自己とは永遠につづく事故の謂いにほかならない」に照らせば、単純に自己=事故を記録する欲望や意志が薄弱だったのでしょう。
不思議なものでこのたび明石鍛冶屋町を訪い、宵闇に浮かぶですぺらの灯を見たときに覚えた感興は、あるいは詩心に近いものであったかもしれません。果たして「それ」をどのように蒸溜〜純化したものか、まずはウイスキーの合間に鉛筆をなめるところからはじめて(!)、次は拙くとも一篇の詩を携えて暖簾をくぐりたいものです。
そういえば去る晩、クリスコナーが唄う'Try a little tenderness'に合わせてハミングされていた一考さんを思い出し、Ruben Lopez FurstやMinaなど音楽にまつわるお話も伺いたかったなぁと今頃ぼんやり考えています。これもまた次回の愉しみとさせていただきます。
[追記]
掲示板への転載ならびに温かいお言葉をありがとうございます。ノックドゥのテイスティングコメントや、「ゆきはるか」に関するくだりは嬉しく拝読しました。