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畏友鈴木創士    一考

 

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 鈴木創士さん来店。土産にランボー全詩集とアルトーのヘリオガバルスを持参、いまのわたしにとってこれ以上の贈り物はない。いずれの著書も彼の文学への抗い、文学との鬩ぎあいが脈々と息吹いている。
 彼と面と向かって話し合ったのははじめてでないだろうか。 かつてジュネの翻訳を送られたとき、わたしの正直な意見を書いた。またですぺら掲示板1の終わりの頃、ふたりでやり合ったのを思い出す。
 彼のツイッターに著されている。「赤坂から明石に店が移ったことは知っていた。行ってみると、震災後に何をするでもなく一人でよく歩き回っていた町だった(近隣に住んでいた)。ですぺら! 何十年ぶりかの渡辺一考氏が、青い光の中、スコッチの瓶を片手に、幻のオートバイにまたがった死神のようにそこで待っていた。彼は笑っていた」と。
 
 かつて文学は自分に向けられた怒りであり、全否定へと至る道程だった。彼は現在63歳、以前よりは幾分ましになったとは申せ、跛を引いている。自らの体躯すら否定してやまない彼の存在は、わたしにとって残されたただ一人の友であり、師でもある。

 ところで、お連れのhanaさんからセイロンベンケイもしくはトウロウソウ(灯籠草)を頂戴した。葉から芽が出る葉で、侵略的外来種としてギンネムとともに問題視されている。道端など陽当たりの良い場所を好むようである。まるで鈴木創士の精神そのもののような植物、育ててみようかと思っている。


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2017年09月04日 21:28に投稿された記事のページです。

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