盆休みの間、体調は最悪だったが店は忙しかった。開店後半年を経て、やっと家賃分の売り上げがあった。家賃の売り上げだけなら仕入れもなにもできない。しかし、趣味でやっているのだから仕方がない。体調の方は例によって血圧が低い。最高血圧が90mmHg以下、最低血圧が50mmHg台だった。半月以上、降圧剤は飲んでいない。それよりなにより、冷房に泣かされている。わたしは寒くて震えているのだが、一部の客は暑いと云う、献血に行けばと思うのだが、興味はないそうである。
りきさんの紹介による3名様をはじめ、先月のお客の大半は東京と京都からだった。文学に関するはなしはしたくないのだが、訊かれれば応えるしかない。わたしにはウイスキーのはなしの方が愉しいのだが。1995年1月の阪神・淡路大震災以来の客が来てくださったのは嬉しかった。赤坂の最初の店にもご来店らしく、最初は分からなかったが、話し込んでいるうちに追々思い出した。やはりオートバイ乗りらしく、明石川沿いの道を押部谷方面まで走るのが好きだと云うと、わたしも好きだと意気投合。こちらへ引っ越してから幹線でなく、細い道を走り回るのが好きになった。