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クランク2種    一考

 

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 もっか制作中の自転車に使おうとヤフオクで購入。買ったのは上段の二つ、上はSRのサカエ輪業、真ん中は昔、競輪選手が愛用した高木鉄工所のクランク。
 サカエの部品構成は、ハンドルバー、ステム、ピラー、ペダル、ハブ、ギヤクランク、BBで、フリーとブレーキは造っていなかった。しかしペダルとハブの回転部分の性能は良く、SP-100ALとのペダルは今なお愛用者が多い。写真はAPEXの下位グループに属するクランク。

 ウィキペディアには「高木製作所は、ハブ製造の三光舎と共に戦後を代表する自転車部品メーカであったが、1970年頃の第二次サイクリングブームが下火になった1974年に経営難からか市場から姿を消す。その高木製作所が1970年代初頭に製造していた上位グレード・クランクのブランド名がターニーであった。高木の技術者は、同じ堺の島野工業(現在のシマノ)へ移り、現在のシマノのDuraAceなど高品位クランク製造の基礎を作った。1970年代中ごろに、シマノはターニーの名称でセンタープル・ブレーキを製造しており、これは後のDuraAce-EXセンタープルの原型であり、DuraAce AXセンタープル、現在のDuraAceデュアルピボット・ブレーキにつながる」 と著されている。
 上述のセンタープル・ブレーキは性能がすぐれてい、ターニー名義でありながら後に頒された600のセンタープル・ブレーキと同等である。写真最下段はシマノ傘下に入る前のターニーブランドのファイブアームコッタレスクランク。中段のスリーアームはそれの下位グループに属する。クランクとギア板は圧着されていてアウターの歯は変えられない。インナーは交換可能でアウターのアーム部の穴に取り付けられるが、スペーサー、ボルト、ナットは杉野のマイティやマキシのそれと流用できる。往時の自転車はランドナーがメインのため、インナー重視の結果である。
 ひとつ問題があるのはBBのテーパー角がユニークで他メーカーからの流用が効かない点である。四角軸(スクエアテーパータイプ)の場合、一部を除いて杉野、丹下、サカエなどは互換性があるが、高木はまったく異なる。高木のクランクを買う折はBBとのセットを購入するに如くはない。

追記
 BBには分解可能なカップ&コーン方式と分解不可能なカートリッジタイプとがある。回転性能がすぐれているのはカップ&コーン方式である。メンテナンスに興味がないひとはカートリッジタイプでよいが、性能は圧倒的に落ちるし、シマノには左ワンが樹脂製の製品が多く、用いるべきでない。


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2019年06月20日 07:19に投稿された記事のページです。

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