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老後のリアリズム   一考   

 

 閉店間際にきたじま ちよこさん来店、「リアリズムの老後 自分らしい介護とマイケアプラン」を頂戴した。介護支援専門員、介護福祉士、管理栄養士等々、肩書きの多い方である。神戸新聞を見ていらしたようだが、ならばわたしが重度身障者だとご存じの筈。介護する側の意見は多いが、介護を受ける側の発言は少ない。わたしはもちろん後者に興味がある。
 書冊の内容紹介に「介護事業にかかわる一人として、老後を自分らしく生きたいと願い、老後と介護をシュミレーションしながら、全国の先進的な介護施設やキーパーソンに会いに行くルポルタージュ。マイケアプランによる介護は、今後の希望である」とある。
 マイケアプランは健常者が思案するものであって、身障者や認知症を患う者にはほとんど関係がない。借家住まいで財産皆無、その日暮らしの身障者にとってマイケアプランはなにを意味するのであろうか。サ高住〈サービス付き高齢者向け住宅〉はおろか、福祉施設のお世話になるか野垂れ死に以外に手立てはない。
 仮にマイケアプランを持っていたにせよ、大きな病気に罹れば瞬く間に老後の資産は霧散する。無一文になれば家族は離散することになる。わたし自身、身内から絶交を宣告された。人生にフォーミュラやレシピはない。多くのひとは行き当たりばったりで生きている。
 障害や介護については当掲示板12年、13年に詳しい。特に欧州とわが国の高齢者医療の違いについて詳述した。海外では高齢者医療は65歳または70歳〈国によって異なる〉で打ち切られる。透析治療も人工呼吸器も例外なく停止である。医療費抑制が目的で、国民投票によって決められた。介護についてもいろいろ調べた、そのうちわたしが感心させられたのは生活とリハビリ研究所主幹三好春樹さんの文章だった。介護分野の第一人者でなかろうかと思っている。
 「介護夜汰話 番外地」の最下段「アンコール介護夜汰話」はとりわけ屈折していて面白い。
 http://www.mdn.ne.jp/~rihaken/suisen/all_bri_encore2.htm


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2018年11月19日 16:00に投稿された記事のページです。

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