女房から久しぶりに電話があって客から山崎を探してくれと頼まれたようである。彼女の依頼とあればどのような無理をしても調達はする。しかし、5000円だったノンエイジの山崎は現在14000円、13000円だった12年シングルカスクは26000円に高騰している。なんでここまで値上がりしてからと思う。
原酒不足が理由だが、10数年前はひとはこぞって酎ハイ、ウイスキーなんぞ誰も見向きもしなかった。よってサントリーもニッカも生産調整、その影響がいまごろ出てきたのである。スコッチの売れ行きに応じて生産調整または生産拡大をスコットランドの蒸留所は繰り返してきた、スコッチの歴史は暴落と高騰の連続である。ところが日本人は中国人の買い占めが理由だという。
前項で書いたように山崎の本物は最安値でも182000円である。ボトルに一割のモルトを入れて他はエチルアルコールで埋めたにせよ18200になる。中国人は本物のモルトウイスキーしか買わない。日本人はインチキを承知で安い似非ウイスキーを買う。中国人を莫迦ににするなといいたい。
今回の暴騰を起こした張本人は酒屋である。昨今の酒屋は定価販売に無頓着である。アマゾン、楽天、ヤフーショップで競うように値を上げているのはすべて酒屋である。現時点ではヤフオクがもっとも安価である。ジモティーやメルカリはさらに高い。このような時こそストラスアイラ、ハイランドパーク、グレンマレイなどを飲んでいただきたい。ジャパニーズウイスキーの値上がりは2年前からだが、まだ5.6年は続く。買うのは控えた方がよろしいかと。
追記
女房の山崎だが、蒸留所で販売していた300ミリリットルのボトルを調達した。