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割烹・小料理屋、五半   一考   

 

 横浜からのお越し、ありがとうございました。お陰さまで先月は関東からのお客が10名を越えました。これだけでは文章にならないので、東京からの客が良く行かれる店をふたつ紹介する。
 ひとつはイタリア料理のトラットリア ピッツェリア チーロ、略してチーロ。予約が取りづらいので有名である。予約が必要な店をもう一店。伊藤道直さんが営む割烹・小料理屋、五半である。共にコストパフォーマンスの良い店である。
 赤坂ではかさねと親しくさせていただいたが、明石で愕いたのは寿司屋や割烹の値の高さである。東京と明石ではまず魚の値が違うし、家賃が異なる。にもかかわらず、銀座や赤坂の割烹と明石のそれとが同じような値付けなのは理解できない。明石にはタケノコメバルやタモリ(セトダイ)のような安価で美味な磯魚がいくらでもある。ところが安価な魚を置けば店の格が下がると思っているらしく、クエ、シロアマダイ、マハタ、ホシガレイ、キジハタ、鮭児、マナガツオ、オコゼといった高級魚ばかりをそろえてぼったくっている。別に高級魚ではないが、昨今はやりの金目、のどぐろ、トロもここへ入れておこうか。下田の友人が下田の寿司屋はどこもかしこも金目とキンキばかりになって磯魚を置かなくなったと嘆いていたが、同様の現象が明石でも起こっている。まるで明石の料理人は調法を忘れたかのようである。東京では鯖や秋刀魚のような下世話な魚を使い、コストを下げている。ミシュランを獲るのは素材でなく料理法である。
 五半を紹介する理由は4200円のおまかせ料理のみという点にある。コースの〆には鯛飯が用意されているが、これがまた頗る美味。先頃、伊藤さんと話したのだが、目板すらこのところ扱っていないとのこと。コースで4000円を続けようと思えば、日々それこそ素材との格闘が必要になる。彼のようなひとをこそ、料理人と呼びたい。

 五半 明石市大明石1-8-8 電話078-918-6002

追記
 チーロや五半を教わったのは、明石で知り得た友、井筒典久さんからである。彼については稿を改めたい。


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2018年04月03日 13:31に投稿された記事のページです。

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