前項の「雨の分類」を書き直した。大事なことなので、繰り返しておく。
走行中は両脚でガソリンタンクを力一杯挟んでいる、所謂ニーグリップである。するとタンクと両脚のつけ根に三角の窪みができる、そこに雨が溜るのである。ニーを緩めるとザーッと雨が流れ落ちる。このような状態では雨具はなんの役にも立たない。1時間も走れば下腹部はびしょ濡れ、おちんこはふやける。仕方なくわたしはレディースのレインパンツを穿いている。前に開放部がないため、なんとか保っている。バイク用の雨具を拵えるときに留意していただきたいと思う。
東京から広島までオートバイで雨天走行をしたことがある。そのときはゴアテックスの高級雨具を着用していた。三ヶ日あたりで雨脚が強くなり、同時に胸部へ滲透しはじめた。一箇所でも滲透しはじめるとあっというまにずぶ濡れになる。ゴアテックスやイーベントも同じで、高速ではゴム引きの雨具でない限り防ぎようがない。
レディースのパンツと書いたが、単なるビニール製である。高価だがナイロンPTFEコーティングがもっとも良いのは分かっている。しかし、ビニールの安いカッパをガンガン使って性能が落ちたらすぐ捨てるとの方法もある。わたしはもっぱら後者に頼っている。