タコメーターが動かなくなった。エンジンを切っても回転が落ちない場合は除霊してからの修理になるので高く付くが、今回はゼロ回転から微動だにしない。間違いなく、ワイヤー切れである。十五年前のバイクのパーツだが、ホンダなので大丈夫と思う。
この一年半乗り続けて、もっか二万三千キロ。エンジン音には馴れてしまったので、タコメーターは不要といえば不要なのだが、五速六千回転で時速六十八キロが巡航速度である。何時もタコメーターを基準に走っているので、ないとなるとそれなりに周章てる。
先立つものがないのでスピード違反には気を遣う。それでなくとも帰路、毎夜のように橋の上で四輪、二輪が捕まっている。先日もBMWのR1200が覆面に逮捕されていた。とっ捕まる可能性のあるところでは決して飛ばさないのがわたしの運転の極意である。