東京芸術大学の学生、院生、卒業生を中心とした、現代詩を研究する音楽グループ VOICE SPACE。2004年に成田英明、佐々木幹郎両氏を顧問に発足した VOICE SPACE は、詩をいかに朗読するか、音楽とどのようにコラボレートするかを実験するために設立された。
作曲、声楽、クラシック楽器、邦楽器、アイリッシュ音楽のメンバーによって構成され、これまで日本および海外の詩人のさまざまな作品を対象にして、ジャンルを越えた幅広い音楽的アプローチをはかってきた。
今回、初の単独公演となる本公演は、谷川俊太郎、佐々木幹郎両氏の作品の音楽的新解釈のほか、中国を代表する三人の詩人の作品とのコラボレーション、朗読劇「子守唄よ」の音楽による中原中也の詩の世界を紹介する。
6月26日(金曜日) 18時半開場 19時開演
新宿文化センター小ホール
全席自由 2500円
かつて小室等さんなどと倉敷、山口、東京、北京などで活躍してきた VOICE SPACE のメンバーとは幹郎さんの山小屋でご一緒したことがある。いまでは半数がプロとして演奏なさっているが、グループの団結は強い。若い音楽家に懸ける幹郎さんの意気組が伝わってくる。行かれた方は改めて前衛というものの渦中に放り込まれるに違いない。