もっか免疫抑制剤はセルセプト、グラセプター、メドロール、サーティカンの4種。尿酸排泄薬のユリノーム、コレステロールの合成を抑制するクレストール、前立腺肥大症治療薬ナフトピジル、胃酸分泌抑制薬のラベプラゾール、ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の発症を抑制するバクタ配合錠。降圧剤はアルドメットを中止し、オルメテック、シルニジピンの2種を服用している。
免疫抑制剤は臓器移植、骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制に用いる。有効性と安全性を確認するために血中濃度(トラフ値)を測定し、投与量を調節する必要あり。そして、腎移植は保険診療だが、移植後の免疫抑制剤には保険対応していない薬が多い。例えばポリグロビンのように数百万円するものからリツキシマブ(抗 CD20モノクローナル抗体)のような数十万円までさまざまである。
わたしはポリグロビン治療を拒否したがゆえに、烈しい拒否反応に悩まされた。免疫抑制剤やステロイドの継続投与や増量、リツキシマブのパルス状投与によってなんとか乗り切ったが、もし仮に慢性GVHDだったばあい、予防法ならびに治療法は今なお確立されていない。
サーティカンは心移植や腎移植における拒絶反応の抑制に有効で、長期生命予後がいっそう改善されると期待されているが、如何せん副作用が烈しい。
わたしはサイトメガロウィルスによる感染での大量下血も経験させられた。また、催奇形性の問題もあって、臓器移植者として移植には反対である。移植後の長期生存者のQOLはすこぶる低い。
ユリノームは痛風に効果のある薬、即効性はないがわたしはしばしば規定量を超えて服用している。わたしのような腎結石を伴う患者のばあい、症状を悪化させるおそれがあるために要注意。
クレストールは2.5ミリグラムを服用、用量が少なければ副作用も少ない。
ナフトピジルは前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤、わたしのような蓄尿障害、頻尿や尿意切迫感を持つばあいに有効である。
ラベプラゾールの先発品はパリエット、胃酸の分泌を抑える「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」という種類の胃薬。ピロリ菌(H.pylori)の除菌にも役立つ。ただし、胃癌、食道癌等の悪性腫瘍や他の消化器疾患による症状を隠蔽することがあり、内視鏡等による定期的な検査が必要。
バクタ配合錠はエイズ患者や免疫抑制療法などで抵抗力が落ちている人が感染すると厄介な日和見感染症に有効。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)にも応用されるが、ニューモシスチス肺炎の第一選択薬。
最後に降圧剤について一言、オルメテックとの併用禁忌としてロキソニン、セレコックス、カロナールなどの痛み止めがある。シルニジピンはカルシウム拮抗薬のひとつで尿酸値も低下させる、わたしにとってもっとも必要な降圧剤。ちなみに、降圧剤とは血管の内腔を拡げるはたらきをもつ薬のこと。