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理念なき民   一考   

 

 リテラに「天皇が「主権回復の日」に「沖縄の主権は回復されてない」と異議を唱えていた! 安倍政権に奪われる天皇の発言機会」との記事が掲げられている。

 http://lite-ra.com/2017/01/post-2820.html

 誠にもって自民党ならびにその補完勢力たる日本会議や神道政治連盟などは逆賊であり、国賊としか云いようがない。天皇の沖縄へのそして平和への思いなど一顧だにすることなく、天皇の存在それ自体を一蹴して止まない自民党政治に国民はいつまで目覚めないのであろうか。戦後なんとなく続いてきた平和に慣らされて軍拡への途をひた走る平和ぼけした(平和ぼけとはこのように使っていただきたい)政治家とそれを支えてきた一億の民は共に酔いしれ腐りきっている。
 憲法改正が囂しいが、理由の過多は時代にそぐわないとか申しているそうな。憲法は理念であって、時代に即さなければならない理由が那辺にあるのだろうか。そのために法律があるのでないだろうか。法律は運用すなわち解釈によってどのようにも変わってゆく。しかし、憲法の解釈を歪めることは憲法自体が禁じている。そしてその憲法を積極的に守ろうとしているのは天皇そのひとでないのだろうか。
 Yahoo!知恵袋の「日本国憲法第9条と国際連合憲章第51条について」のなかでtao_1943さんが、「日本国憲法9条は人類が進化している中で一番万物の霊長に近い有るべき憲法であり、世界の民の評価は高いようです。サルや犬が領土問題で戦うように、人間の歴史はサルから人間への進化のようです。ただまだ進化しきれない国家が世界には多く有り、だから、憲法9条を改正し、軍隊を置く考えは300万人以上の国民を犠牲にして産れた9条の意味を理解出来ない、サルに戻る事になります」と述べている。

 政治家にとってもっとも大切なことはそのひとが抱く理念でないのだろうか。戦後の政治家のなかで理念を有していた政治家といえば、鳩山由紀夫にとどめをさす。沖縄の米軍基地の問題にしても、鳩山は戦後はじめて納得のゆく沖縄外との意見を陳述した。ところがわが国の民はその鳩山を宇宙人と名付ける。政治家にとどまらず、理念との言葉すなわち概念それ自体を日本人はどこかへ置き忘れてきたようである。
 高野孟は「鳩山由紀夫元首相のクリミア・モスクワ訪問に対する政府、与野党、マスコミ挙げてのバッシングは常軌を逸していた。「軽率」「迷惑」くらいならまだしも、「国賊」「日本人ではない」「パスポートを取り上げろ」などの言葉までが飛び交い、行く先々で待ち構えたメディアが「どう責任をとるんですか!」とマイクを突き付ける。自宅には連日、右翼の街宣車が押しかける。この騒ぎは、政府に対する一切の異論を許さない戦時下の統制社会の再来を思わせるものだった。・・・とはいえ、鳩山に同行した私や新右翼団体「一水会」の木村三浩代表、それに昨夏クリミアを訪れて「ロシアの実効支配の下でクリミアは平穏」などと最近の週刊文春で2回続きのリポートを書いた池上彰などは、とくに名指しの攻撃に遭っているわけではない。やはり「元首相たるものが政府の方針に逆らう言動をするのはけしからん」というに尽きるのだろう。」
 民進党は、数年前に政権を担った政党だが、その面影はほとんどなくなりつつある。民進党への風当たりが強い、その理由がわたしにはさっぱり分からない。自分の頭で物事を考えられない政府やマスコミの短慮および国民の浅はかさがこの国の先行きを危うくしている。もっとも、国家なんぞどうにでもなれと思っているのだが。


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2017年06月22日 20:42に投稿された記事のページです。

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