スミノ酒店から富山の若鶴酒造の「地酒蔵のウイスキー」という一升瓶を買ってきた。20年ものモルトが這入っているのが売りらしいが、すこぶるニュートラルなウイスキーである。そこで、松本さんから頂戴したウイスキーエレメンツの「Scotch」と称する試作品を用いてみた。リムザンオークの香りが強く、グレンファークラスを想い起こす味わいとなった。
元々、ウイスキーエレメンツなる木片は個性を持ったウイスキーには使っても意味がない。国産のオークの香りすらしないような没個性のウイスキーにこそ相応しい。それにしてもこの変わり様はどうだろう。屡々カスクはウイスキーの魔法使いといわれる。それがこの木片で可能になるのである。