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アイロン台   一考   

 

 身長が縮むに比例して足も短くなる。よって、頻繁にズボンの裾上げが必要になる。百均に裾上げテープが売っていて手元にアイロンもある、しかしアイロン台がない。
 傘がなければ歌になるが、アイロン台では歌にならない。生活臭こそすれ、ロマンがなさすぎる。もっとも井上陽水にとって、傘が生活で自殺する若者がロマンなのかそれとも逆なのか、敢えて曖昧に設定している。その辺りが陽水お得意の弁証法であり彼の唄の魅力でもある。
 雨と傘は一種のアントニムだが、アイロンとアイロン台もまた意味構造においてペア(対)と認識される。その片割れが拙宅ではどこに消えてしまったのか、さして不思議でもないが。

 そもそも女性が変われば生活万般が変わる。特に、好き嫌いを含めて食べ物に執着乃至固定観念を持つひとは結婚には向いていない。「女性が変わると食べ物がごそっと変わる」と当掲示板で幾度となく書いている。変化を変化として愉しまれるひとであればともかく、味付けの濃淡の違いは諍いのネタにしかならない。昨今、なんにでもマヨネーズを打っ掛けるひとがいるが、わたしにとっては最も迷惑な御仁となる。美貌なんぞどうでも良いと思っているが、癖のなかでも味覚はそのように悠長に構えていられないのかもしれない。
 然は然り乍ら、アイロン台を買ってきた、ただそれだけのはなしである。


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2015年11月01日 19:12に投稿された記事のページです。

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