中国海軍ジャンウェイII級フリゲート艦から、東シナ海で警戒監視中の海上自衛隊護衛艦に対し火器管制用レーダーの照射があった。米紙によると「先週中国海軍艦船が日本の軍艦を火器管制レーダーでロックオンした(A Chinese military vessel last week locked its weapons-targeting radar on a Japanese warship)」とある。この事件はウィキペディアにも著されている。
ここで問題なのはアメリカ国防省高官によると、もしも同じ照射が米軍に対してなされたら米艦は即火力で反撃していた、と。
南シナ海におけるサンゴ礁を含めた中小の島嶼の埋め立て、軍事基地化が中国によって進められている。アメリカは阻止しようとしているが、実力行使以外に方法はあるまい。その実力行使の作戦名は「静かな海」。一方、中国軍高官は局地戦なら一日で米軍を制圧できると公言して憚らない。
安保法案の成立を急ぐ理由は静かな海作戦への参加を目指してのものであって、法案の対象はホルムズ海峡にあるのではない。盧溝橋事件同様、宣戦布告をおこなわない紛争を目指している。