Photo by Yuliya Libkina(CC BY 2.0)
引っ越してはじめての選挙、自転車に乗ってたまつ幼稚園体育館へ行ってきた。総選挙ゆえ、ポリタスに書き込みが増えている。その内、フェイスブックのY・Hさんがシェアしている森達也さんの「【総選挙2014】もう投票しなくていい」は素晴らしい記事である。
http://politas.jp/articles/307
選挙へ行かないひとは政治、哲学、歴史、藝術についてなにひとつ語る資格はない。森達也さんも触れられているが、「言論の自由度ランキング」で日本は59位、そのようなことすら肯定して羞じない国民に藝術など関係あるまい。反復すが、投票に行かないとは現状肯定の明確な意思表示なのだから。
それはそうなのだが、今回の選挙ほど面白くない選挙はなかった。しかし一方で、今回の選挙ほど大事な選挙もなかったと思う。「秘密保護法」や「集団的自衛権行使」などに擁られた自民党すなわち国民は愈々言論統制や憲法改正へと歩を進めるに違いない。
追記
鈴木邦男、斎藤貴男との共著「言論統制列島 - 誰もいわなかった右翼と左翼」で森達也は「僕は、思想・信条から自由でありたいというか、むしろ特定の思想・信条やイズム(主義)にどうしても埋没できない。だからね、左でも右でも、まあ、どっちでもいい」「マルクスなんか読んだこともない」と発言している。
現今の政府の要請は強力である。選挙期間中、テレビジョンはノーベル賞受賞一色、選挙運動の放送は見事に自粛された。別のところで書いたが、くだらなさで双璧とも云うべきみのもんたと宮根誠司。その宮根が小泉進次郎のインタビューで最后まで「うん」「うん」と詰まらなさそうに繰り返す、年長者に変わると途端に「はい」、権威を誇示する典型的なおバカタレント。