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焼酎とシェリーカスク   一考   

 

 数年前、当掲示板で福田酒造の「蔵の秘蔵酒」をはじめ、「夢想仙楽」や「熟成倉岳」を紹介した(くまの焼酎屋のお薦め)。
 その後、シェリー樽熟成の焼酎は増え続けている。鹿児島県薩摩川内オガタマ酒造の芋焼酎「鉄馬」(蔵元の主人はライダーで、ラベルにはハーレーダビッドソン製エンジンの主軸となる、4ストロークOHV V型2気筒エンジン ファットボーイが用いられている)。
 他には常楽酒造の「秋の露 樽 原酒」,抜群酒造の「熟香抜群」、大石酒造場の「琥珀熟成」、堤酒造の「奥球磨桜」、豊永酒造「完がこい」、目野酒造の「こはく浪漫」、酔鯨酒造の「都佐」、深野酒造の「幻の3ナンバー」、瑞鷹の「なんじゃかんじゃ」、長野県伊那の仙醸「黄金丸」(くまの焼酎屋のオリジナル)、光酒造の「博多小次郎」と「佐友」、浜田の「直江兼続公 本格米焼酎シェリー樽貯蔵」、宮下酒造の「初代亀蔵」、ヨイキゲンの「シェリー樽貯蔵米焼酎 永久の至福」、久家本店の「竹宵 シェリー樽貯蔵」、玄海酒造の「むぎの精 シェリー樽5年貯蔵」、宮下酒造「シェリー樽貯蔵原酒 鬼神温羅」、福田酒造「笑福来 樽御輿」、壱岐焼酎協業組合の「十酔伝説」、久家本店の「樽貯蔵 KUROSHIMA」等々である。めずらしいところでは奄美の甚松(会社は京都)の「黒糖本格焼酎 甚松」がある。
 
 一言でシェリー樽と云っても、実態はさまざまである。まずカスクのコンディションが個々のカスクによって異なる。言い換えれば、カスクの数だけの香味がある。このあたりの消息はモルト・ウィスキーと同じである。当然、樽の値も数万円から数十万円まで状態によって千差万別、よって香味のすぐれた焼酎はそれに相応しい樽を用いている。焼酎に限らないが、シェリー樽熟成に高い安いは云わない方がよろしいかと。
 スペインから直接引いている蔵元もあるが、大方はインポーターがスペインやイギリスから輸入したシェリー樽を仕入れて再使用している。有明産業のように、輸入樽や業務用樽の製造、中古樽の再生処理(焼直し)を専門とする企業もある。いずれにせよ、シェリー樽(パンチョン)は近年、シェリー酒消費の減少から中古樽の相場が跳ね上がり、新樽の購入価格よりも高価になっている。
 さて、そのシェリー樽のコンディションのよろしくないものが多い。その中にあって「夢想仙楽」が流行っている理由は、シェリー香が安定しているからだと思う。わたしが味わったのはごく一部だが、特筆すべきはくまの焼酎屋が勧める焼酎である。「蔵の秘蔵酒 シェリー樽7年貯蔵」を超える焼酎にわたしはまだ出会っていない。


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2014年11月11日 22:51に投稿された記事のページです。

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