かつて、無塩のうどんやパンを松友さんが探してくださった。しかし無塩製麺のラーメンはさすがになかった。無塩だと麺のコシが成り立たない。麺のコシは塩と重曹が基盤になる。さらに、タピオカである。タピオカについては掲示板でなんどか書いているが、添加物がなければ成り立たないような麺のコシにわたしはまったく興味を持たない。
コシはあるが身体に悪い、もしくはコシはないが身体に良いとなれば、どちらを選ぶかは決まっている。蕎麦でも饂飩でもよろしいが、コシをどうのこうのと云うのは素人に決まっている。(重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、製麺時にかん水の代わりに使用しても同様の効果が得られる)
ロングセラー「チャンポンめん」でおなじみのイトメン株式会社から「無塩製麺 あっさりしょうゆ味ラーメン」が販売されているのを知った。調べるとイトメンは昭和55年から無塩製麺を試みているようである。
「無塩製麺 あっさりしょうゆ味ラーメン」は1食78グラム、8グラムのスープと薬味が付いている。当然、麺は無塩だが、スープにはナトリウムが21グラム、食塩に換算すると5.3グラムが含まれる。通常のインスタント乾麺の塩分が10グラム、ラーメン店のそれが20から30グラムはある。5.3グラムなら毎日は食べられないが、週に1食ぐらいならなんとかなりそうである。
ちなみに、WHOが推奨する1日の塩分摂取量は9グラム、わたしが心掛けているのは5グラムである。ウィンナーを3本食べるとそれ以外の食物は一日中なにひとつ食べられない。