わたしの文章は前略、中略、後略と取り付く島もないが、肉声はそれなりに鏤められていると勝手に思っている。もう少し言葉を補足して分かりやすくすべきと思いはするが、書き始めるとどうでも良くなってくる。当掲示板はわたしの日めくりカレンダーのようなもので、独り善がりな記号が多く、端から理解を抵んでいるのかもしれない。また、誰のために書いているのか、何のために書いているのか、その辺りの消息も敢えて暈かしている。それがさらに文意を掴みにくくしている。
当掲示板を海馬の涎と名付けた時期があったが、その譬喩の骨子はいまも変わっていない。人にはよこしまで公平でないところがあって、わたしなども揶揄嘲弄を好しとするタイプである。しかし、ひとをからかえば不興を買う。よって揶揄の対象はわたし自身に限られる。もしも他人への皮肉と受け取られる方がいらっしゃれば、それは筆が滑ったまでのこと、本意にあらず。