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頑張れ徳洲会   一考   

 

 女子医のホームページには拒絶反応の起こり方として「腎臓が移植されると、免疫の見張り役のマクロファージがこれを見つけ、異物の侵入を免疫の司令官であるTリンパ球(ヘルパーTリンパ球)に知らせる。その情報を得たヘルパーTリンパ球は、異物を破壊する力を持つ他のTリンパ球(細胞障害性Tリンパ球)を動員して移植腎に侵入し、攻撃します(急性拒絶反応)。ヘルパーTリンパ球はまたBリンパ球に抗体を作るように促す。抗体は移植腎の血管にとりついてこれを壊す(慢性拒絶反応)。こうして移植された腎臓は破壊される」と記されている。
 このリンパ球の働きは前項で述べたように、濾膿性リンパ腫であろうが、全身性エリテマトーデスであろうが、移植の際の拒絶反応であろうが同じである。ところが、特効薬のリツキサンは濾膿性リンパ腫のみ健康保険対応で、その他の治療では保険対応外すなわち自由診療となる。自由診療になれば、リツキサンに限らず、その他の薬剤から入院費、食事代までことごとくが保険に対応せず、全額を支払うことになる。わたしは一種一級の身障者なので重度心身障害者医療費受給者証や標準負担額減額認定証(入院の際の食費などが安くなる)を所持している。しかし、自由診療だとそれらすべての証書が無効になる。

 それにしても、濾膿性リンパ腫のみが保険対応とは、日本医師会の恣意的なと云うよりも政治的な俗臭が芬芬としてくる。かつて腎友会を選挙票田と見て擦り寄ってきた医師会と自民党、そのお陰で当時月100万円と云われた人工透析治療が更生医療対応になったのも事実だが。
 昨今、徳洲会の選挙違反が喧噪されているが、徳洲会を政治権力でもって徹底的に追い込んだのはどこの医師会だったのか。徳田虎雄は1993年の再選時にいったん自由民主党に入党するも、徳洲会と対立する日本医師会の反発でわずか3日で同党を追われている。また、24時間年中無休の病院など死活問題だと地元の医師たちは日本医師会と一緒になって病院建設計画に反対してきた。
 先日、NHKのクローズアップ現代「揺れる巨大医療グループ 徳洲会・不正選挙の実態」で「徳洲会は医師の本分を忘れている」と宣っていたが、鹿児島県の離島、種子島、屋久島、奄美大島、喜界島、加計呂麻島、徳之島、沖永良部島、与論島、加えるに沖縄県の宮古島、石垣島、伊良部島に病院やクリニックを設立したのはどこの病院なのか。徳洲会以外のいずこの病院が離島などの僻地医療、夜間、救急医療などに尽瘁したと云うのか。
 徳洲会は選挙動員した医師看護師にきちんとその分の日当を支払っている。もちろん、それが選挙違反なのだが。自民党や日本医師会の金権選挙では運動員をただ働きで奴隷のようにこき使っている。「生命だけは平等だ」との高邁な理念のもと、救急や不採算医療に邁進してきた徳洲会を選挙違反で摘発する、それ自体が政治的陰謀とわたしは信じている。


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2013年11月17日 02:36に投稿された記事のページです。

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