レイアウトが崩れる方・右メニューが表示されない方: >>シンプル・レイアウトへ

« 検査漬け | メイン | 肉醤 »

PowerMac G5と水冷システム   一考   

 

 先にG5の水冷ユニットとその静粛性について書いたが、macの解説では「M9457ではじめてクローズドループ式の水冷システムを採用」とある。と云うことは、M9020、M9031、M9032、M9393、M9454、M9455の6タイプが空冷で、他の7タイプすなわちM9457、M9747、M9748、M9749、M9590、M9591と最後のQuad、M9592は水冷である。エントリー用としてM9457の次に頒されたM9555は先ほど確認したところ、水冷だった。
 より手っ取り早い判別法があって、GeForce FX 5200 Ultra 64 MBもしくはATI Radeon 9600 Pro 64 MBを積んだG5は空冷で、それ以外は水冷である。それ以外とは ATI Radeon 9600 XT 128 MB、ATI Radeon 9600 128 MB、ATI Radeon 9650 256 MB、NVIDIA GeForce 6600 LE 128 MB、NVIDIA GeForce 6600 256 MBを指す。
 前項の繰り返しになるが、間違えても水冷は買ってはならない。販売が2003年から2005年、従って現在動いている水冷機器は修理されているか、もしくは毀れる寸前である。

 静粛性だが、G5はアルミニウム・アノマイト合金仕上げの新ボディで登場。新しいボディは個別に制御された4つのサーマルゾーンを中心に設計されている。各ゾーンには、温度と電力の組み合わせによって制御可能な高性能ファンが装備され、エアフローの制御が向上したほか、Power Mac G4と比べて作動音が半分になった。
 アノマイトとはアルマイトのこと(だと思う)で、アルミニウムの陽極酸化皮膜の一般名称として用いられる。酸化アルミニウムは非常に硬質であり耐久性に優れるが、強酸や強アルカリに対しては溶解、腐食するので注意が必要である。また、アルミニウムはイオン化傾向が高い金属であるため、安定な酸化物であるとしても、海水や醤油(食塩などの電解質)に曝される場合、または、鉄や銅などの金属に湿潤状態で接触すると腐食しやすい。
 ところで、G5に多い症状としてファンの暴走がある。その場合はロジックボードの交換が必要だが、速度の異なるプロセッサに交換した折もファンは暴走する。
 其の他、書き置くべき症状にについて一言。ランプが点灯しなければ電源ユニットの交換、起動不良の場合はロジックボードもしくはCPUの交換修理、アップルマークより先に起動しなくなった場合はハードディスクの故障、カーネルパニックはメモリーに異常あり、画面に縦線が入いる現象はビデオカードの交換が必要。

追記
 どうでも良いことだが、2003年に発売されたG5とそれ以降のG5ではCPUの取付けネジが異なる。前者は直径が大きく、後者は直径が小さい。より正確に書けばCPUそのものは互換可能だが、ヒートシンクとロジックボードとの取付けに互換性はない。


←次の記事
「肉醤」 
前の記事→
 「検査漬け」

ですぺら掲示板2.0トップページへ戻る

このページについて...

2013年06月06日 17:24に投稿された記事のページです。

次の記事←
肉醤

前の記事→
検査漬け

他にも
  • メインページ
  • アーカイブページ

  • も見てください。

    アーカイブ

    ケータイで見るなら...


    Google
    別ウィンドウ(orタブ)開きます。

    牛込櫻会館(掲示板1.0他)内
    ですぺらHP(掲示板2.0他)内
    Powered by
    Movable Type 3.34