「嘗物2」で「大分県日田市や秋田県横手市で開発された鮎魚醤」と書いた。そして嘗物(なめもの)や醤(ひしお)で検索するとですぺら掲示板がトップページにやってくる。それが理由でさまざまなメールが送られてくる。そのうちのひとつには以下のごとく書かれている。
日田市大山町は県内有数の梅の産地、その大山町の梅干しを使った嘗物「梅びしお」がいかに美味であるか。町内を流れる大山川の上流域は林業が基幹産業。昔は伐採した杉を川に流して搬出する仕事に従事する人が多かった。防腐効果などに優れた梅びしおは常温で年中保存が利く。川で働く人たちには欠かせない調味料だった。
さらに、 日田市中本町のみそ・しょうゆ醸造元「まるはら」(原正幸代表)は、県産冠地鶏のレバー、心臓を材料にした肉醤を新たに開発、販売をはじめた。
大分県は鶏肉の消費量が日本一。それゆえ、レバー、心臓などの内臓や頭、足が残り、食肉業者は処理に困っている。まるはらに鮎魚醤の開発実績があることから、大分市の食品加工会社が2010年、余った内臓などの活用を依頼、まるはらが約2年半かけて製品化した。
原料はレバー、心臓、食塩とタンパク質分解酵素だけ。肉醤は国内では他に1社が製造しているが「こうじを入れず、しょうゆができた当時の製法で造るのは弊社だけ」と原代表。
酵素の働きで肉のタンパク質がアミノ酸に変わり、強いうま味を生み出すという。うま味成分は一般的な醤油の2倍以上。「素材の味を引き出し、焼いたり熱する料理に使うと特に効果が出る」ようである。
平安時代には穀びしお、魚びしお、肉びしおの3種の醤油があったとされる。同社はこれまで一般的な醤油と鮎魚醤などを販売。肉醤が加わったことで原代表は「平安時代のしょうゆ屋と同じ製品を造っている国内唯一のしょうゆメーカーになった」と話している。
以上、紹介文をほぼそのまま引用した。健康なときなら肉醤を送っていただくのだが、今のわたしには到底食されない。問い合わせは、まるはら(TEL0973-23-4145)。