久しぶりの食パン、それは良いのだが、バターを塗りたくる。ほぼ四年ぶりのバターである。正確にはバター風味のマーガリンだが、実に旨い。やはりパンにはバターである。もっともそのように思い込んでいるだけなのかもしれないが。
先日、無性にチーズが食べたくなって、スーパーのチーズ売り場の15gのミニプロセスチーズの前で暫し彳んだ。結局買わなかったが、烟草同様、なにかの機みに口が思い出すのかもしれない。
イタリアのコインの形をしたミニベルパエーゼはわが国では冷蔵のチーズ売り場で陳列されているが、本国では常温で積み上げて売られている。ベルパエーゼはチーズ風味の加工品でチーズではない。
日本という国は、夥しい種類の食品が店頭に並べられている。一見、豊かな食生活が約束されているかのように見えるが、実態はベルパエーゼのごとし、人工的に味付けされた擬き食品が多いだけなのである。
この消息は食品に限らない。三郷にも日曜大工の大型店舗があるが、ドライバーが300種類揃っていると豪語する。ところが、そのすべてがプラスとマイナスのドライバーであって、先日紹介したヘクサロビュラは一本も這入っていない。プラスのドライバーなどそれこそ10種類ほどあれば用は足りるのであって、残る290種類はさまざまな形態のドライバーを取り揃えてほしいものである。
先日、ネットでヘクサロビュラのT10からT40のビットセットを351円で買ったが、送料には代引き手数料が加算される。3000円以上購入すれば送料は無料と記されていたが、それは単に商売であって、応じるほどお人好しでない。