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さようなら   一考   

 

 瀬戸口誠医師の戸田中央での最後の日、明日からは埼玉県済生会栗橋病院へ赴任となる。済生会栗橋病院は東京女子医科大学の関連病院であり、医師は同大学からの派遣によっている。瀬戸口さんは「おいでよ」と云うが、茨城、群馬、埼玉の県境、ちょいと遠すぎる。
 済生会栗橋病院には名物外科医の本田宏さんがいる。日経メディカルブログの「勤務医よ、闘え!」はじめ、数冊の著書でもって医療崩壊と闘いつづけている。「朝まで生テレビ」の「医療崩壊」にも出演なさってい、過激な発言は夙に知られる。本田さんと瀬戸口さんの組み合わせだとどうなるのか楽しみである。
 それにしても、医師とここまで親しくなったのは稀である、山崎医師に次いで二人目になる。瀬戸口医師の後任は松田さんという女医らしいが、第一印象がすべて、決してトラブルを起こさないようにと念を押された。

 6月末に1年目の生検を戸田中央で済ませてから神戸へ引っ越して欲しいと瀬戸口さんは云う。移植手術は7月18日だったが、通常は手術後3箇月で拒否反応は収まる、しかしわたしの場合は11箇月を経て未だに落ち着かない。拒否反応さえ収まれば、免疫抑制剤の量を減らしてサイトメガロウィルスの退治ができるのだが。
 今日の血液検査はクレアチニン1.63H、Hb10.5L、Ht33.2L、タクロリムス4.8、セルセプトとサイトメガロは検査中。検査中なれど、サイトAgは3から4を行きつ戻りつしている。他はそれなりに安定している。それなりにと書いた理由はクレアチニン1.63Hなど、本来あってはならない数値だからである。

 瀬戸口さんが下血にだけは気をつけて、命に関わる問題だから、下血がないときも下痢には注意をするように。大丈夫、ミヤBMを飲んでいますから、とわたし。病院慣れしてきたね。看護師が二人、暖かい笑みを浮かべてわたしたちの遣り取りを見守っている。瀬戸口さんと別れの挨拶を重ねる。なにかしら云わなければならないことがあるのだが、口篭ってしまう。御懇情を賜わり・・・それから後は言葉にならない。


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2013年04月30日 22:00に投稿された記事のページです。

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