サイトメガロウィルスが再発して五日目、いつ下血がはじまるのか、心して待っている。半年から一年ぐらいは大丈夫と思っていたのだが、僅かに一箇月。うまく行かないものである。どうせなら戸田の病院で死にたいと思っている。この期に及んで病院が変わるのはうんざりである。
食事は低残渣を意識して粥に切り替えた。おそらく二、三週間は粥三昧になると思う。掲示板で和えものや嘗めものの紹介が繰り返されるのは粥に理由がある。同じ食するならより旨いものを食べたいからである。
もともと粥と雑炊の境界は曖昧で、大根や葱などの具を刻みこみ味噌で味付けをして炊いた粥が雑炊の走りとされる。古くは「みそうず」といい、女房詞では「おみそう」「おじや」といった。「みそうず」は未曾水、醤水などと書かれ、味噌で味をつけたのが由来。雑炊も当て字で古くは増水と書いた。江戸期以降、醤油が一般に普及しはじめるが、それまでは味噌しかなかった。
現在では雑炊と粥との違いは味付けするかしないかに収斂されるが、これはあくまでも慣習に起因する。さして意味のないものと解釈していただいて結構である。