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腎臓癌について   一考   

 

 自分のことなら詳しく書くが、ひとの病について書くのは躊躇われる。従って以下は一般論である。
 腎臓癌は大きく、小細胞癌と非小細胞癌の二つの型に分類され、早期発見が難しく、膵臓癌に次いで治療の困難な癌とされる。癌細胞の増殖が速い型が多く、また脳、リンパ節、肝臓、肺、副腎、骨などに転移しやすい悪性度の高い癌でもある。
 そのため、病状やステージに合わせた、適切な積極的強化免疫治療の実施が強く望まれる。

 Ⅰ期は、腎臓内だけで2.5cm以下であること。
 Ⅱ期は、腎臓内だけで2.5cm以上になっていること、少し大きいが腎臓から外には影響をしていないこと。
 Ⅲ期は、腎臓の静脈に浸潤しているけど、被膜は越えてない場合のこと。
 Ⅳ期は、遠隔転移をしている場合。

 腎臓癌の治療としては、腹腔鏡や内視鏡による部分摘出もあるが、基本としては腹部を切り開いての全摘出である。ただし、全摘出したとしても再発の可能性はすこぶる高く、術後のケアが必須である。前述したように、遠隔転移にはまず肺や肝臓への転移、次にリンパ節や骨転移などの可能性が高い。なお、腎臓癌自体には痛みはないが、骨転移に至ると激痛に見舞われる。
 摘出手術だけなら一週間から十日だが、それを超える入院の場合はサイトカイン療法や分子標的薬(ネクサバール)を利用した治療方法が取られている可能性がある。
 サイトカイン療法とは、「インターロイキン」や「インターフェロン」を用いる免疫療法だが、副作用が激しい。食欲不振、だるさ、鬱、肝機能障害などだが、これらについてはわたしの病気で何度も触れている。
 いずれにせよ、喫煙、飲酒、肥満、糖尿は最大の敵で、結果として食事療法も必要になる。繰り返すが、二年、三年、五年、十年といった単位で遠隔転移を起こす可能性が高い。腎臓癌で命を落とす理由はこの遠隔転移にある。


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2012年12月06日 23:23に投稿された記事のページです。

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