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長生   一考   

 

 お喋りな看護師がいて、移植後クレアチニンの悪化で入院中の患者について聞かせてくれた。個人情報とやらで、誰とは教えてくれないが、体調は佳いにもかかわらず入院が続き、はや一箇月と。わたしは三年の透析を経ているので、クレアチニンの最小の値が1.3というのは低い部類に属するらしい。透析中は14から18ぐらいはあった。
 低い部類に属するとは云え、1.0以下でなければ満足な生活は営まれない。それ以上だとたちどころに末期腎不全に罹ってしまう、既に罹っているのだが。おそらく、1.0未満でよほどこころして塩分制限食のみを頂戴し、うまく推移して10年は生きると云ったところか。わたしのクレアチニンは2.0、これでは三分の一も持たない。いささか酷い状態に陥りつつある。
 と云うことを気にしてもはじまらない。どうして長生きしなければならないのか。そのための入院なんぞ、いしだあゆみならどうする。永田耕衣も種村季弘も二百まで生きると宣っていたが、あれは質の悪い冗談。三分の一結構、三分の一あれば他人の三十倍の人生を生きられる。これから三十倍もの人生は考えただけで蒙御免。必要なら一週間で結構、moonさんと極上のウィスキーを聞こし召すべし。

 それにしても、診療拒否を医師は怒るに違いない。さて、いかに・・・。


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2012年10月18日 11:27に投稿された記事のページです。

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