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吸血鬼   一考   

 

 退院の前日、絨毯爆撃のごとき血液検査があった。夕5時にはじまったのだが、初回が10本、6時が7本、7時から深夜の3時まで、一時間毎に3本の計41本である。検査入院の際にも同じ経験をしている。
 血を抜く穿刺だから針は細く、痛みはない。しかし、3回目からは肘の内側(ないそく)が内出血で遣えなくなり、あとは右腕のいたるところへ穿刺、明け方には9箇所の痣ができていた。
 これには面白いはなしがあって、わたしは担当の看護師を吸血鬼と名付けた。一時間置きにやってくるのだが、「来た、吸血鬼」と戯けてみせる。看護師もよくしたもので、九時の消灯後は懐中電灯を持ってそれらしき趣で「刺すぞ」とくる。
 この検査で退院後の免疫抑制剤の種類と量が決まる。もっとも、前項のトラブルが理由で、免疫抑制剤の量は目まぐるしく変わっている。


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2012年08月10日 00:39に投稿された記事のページです。

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