レイアウトが崩れる方・右メニューが表示されない方: >>シンプル・レイアウトへ

« 投げ遣りな女 | メイン | 渡り鳥 »

粥   一考   

 

 粥とは炊き粥のことだが、病院では面倒なので入れ粥が出てくる。炊き粥は生米から炊き、入れ粥は米でなく飯から作る。
 通常の粥とは汁粥のことだが、全粥(米の5倍量の水で炊く)、七分粥(米の7倍量の水で炊く)、五分粥(米の10倍量の水で炊く)、三分粥(米の20倍量の水で炊く)に分かれる。
 わたしがポリープを除去した際は最初三分粥、次ぎに五分粥だった。拙宅に戻ってからも一日は粥を、次日は雑炊を食した。ところが、女房の手術の場合は粥は出ず、のっけから普通食だった。医師に確認したところ、粥である必要はどこにもないとのこと。わたしは透析食なので、普通食なるものの中身を知らないが、想像するは易い。
 粥の従兄弟とでも云うべき雑炊はおじやとも云い、スペイン語の「鍋料理」を意味するオジャ(olla)に由来する。又従兄弟にリゾットやクッパがある。韓国のクッパと日本の焼肉店のクッパには大きな違い(韓国のクッパはスープとお菜と飯がセットで供される)があって共に入れ粥だが、リゾットはその製法から云って炊き粥になる。
 余談はさておき、病院食では普通食より三分粥の方が特別食といって値が高い、どう考えても可笑しいが、栄養士の思慮と手間賃が加算されるようである。リゾットやクッパにはインスタントの素があるが、粥はオリジナルの料理であるそうな。


←次の記事
「渡り鳥」 
前の記事→
 「投げ遣りな女」

ですぺら掲示板2.0トップページへ戻る

このページについて...

2012年02月06日 11:32に投稿された記事のページです。

次の記事←
渡り鳥

前の記事→
投げ遣りな女

他にも
  • メインページ
  • アーカイブページ

  • も見てください。

    アーカイブ

    ケータイで見るなら...


    Google
    別ウィンドウ(orタブ)開きます。

    牛込櫻会館(掲示板1.0他)内
    ですぺらHP(掲示板2.0他)内
    Powered by
    Movable Type 3.34