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意識消失   一考   

 

 前回が前回だけに、今日の透析には不安が残る。失神のたびに全身に痙攣が走り、筆舌に尽くせぬ激痛が全身を駈けめぐる。失神に関しては皆さん同じかと思っていたのだが、まったく違うことに気付かされた。
 今回分かったことは脚が痙るのは皆さん同じ症状として、傾眠、昏眠、昏睡などの状態に這入るに際し、二、三秒のタイムラグがあるらしい。要するに、意識が割と簡単に持って行かれるのである。その間、看護師は声を掛けつづける、と云っても名前を呼んでいるだけだが。というふうな非常におとなしい状況の方が多いのである。
 それと比してわたしの失神は賑やかであり派手である。ドタンバタンと七転八倒の構えであり、失神に至るタイムラグが非常に長い。気を失うことに対する気構えができていないというか、わたしは失神に逆らっているのである。逆らうなどと云ったものではなく、闘っているのである。最後の最後まで抵抗しつづける、どうあっても、失神が嫌なのである。その精神の拒否反応が身体の強い反応を導くかのごとく。
 また、失神の最中にも、意識は行きつ戻りつを繰り返している。看護師に云わせると、馴れていないだけらしいが、かようなことに馴れようとは思わないし、そのような云い方はないだろうとも思う。アダムス‐ストークス症候群だとの意見もあるが、徐脈、顔面蒼白、意識障害、癲癇様痙攣など表層の症状から窺うにそうなのかもしれない。尿・便の失禁の経験はないので、昏睡にまで至っていないのかもしれない。
 戸田中央は入院患者が多いので、重篤な患者の比率が高く、月に十名ほどの失神者が出るらしい。失神は脳貧血がもたらす短時間あるいは一過性の意識消失なのだが、わたしの場合は少々時間が長すぎるようである。痙攣の中心部は腰から腹なのだが、きっとその辺りの血液が何等かの理由で不足するのだろう。そして痙攣が終わったあとも、無関心や傾眠が執拗く尾を引く。
 いずれにせよ、透析をはじめる前から失神はつづいている。脳貧血と酸素不足が理由だとしか云いようがないのだが、医師は分からない、前例がないと云う。医師に分からないことはわたしにも分からない。ただし、症状を書き連ねることはできる。いつの日か、明々白々になることを願いつつ。(1月21日11時)


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2012年01月24日 20:47に投稿された記事のページです。

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