遺伝子組換え作物とは遺伝子組換え技術を用いた遺伝的性質の改変によって品種改良等が行われた作物のこと。ゴールデンライスやプランピー・サップは特に知られる栄養強化食品で、国連世界食糧計画(WFP)の主力となっている。他に栄養強化された植物油、ビスケット、ブレンド粉(大豆とトウモロコシの粉にビタミンやミネラルを添加したもの)などの食糧が全世界で配給されている。
プランピー・サップというピーナッツペースト状の食品は五歳未満の栄養不良の子供たちの栄養補給に使うために開発され、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれる。世界で一億人以上の子供がビタミンA欠乏の影響を受け、毎年二百万が死に、五十万が失明している。
開発途上国の人だけが食するからと言って、遺伝子組換え作物の安全性をおろそかにしてはいけない。そして、ヨーロッパや日本のような豊かな国の人々による組換え食品、作物に対する科学的理由を越えた過度な懸念や警戒心が、途上国の人々の利益を損ねることがあってはならない。
現在では醤油や味噌、食用油など大豆(または脱脂加工大豆)の加工品は、ほとんどが遺伝子組み換え品種で占められている。また、外食産業などによって、より大量の遺伝子組み換え食品を摂食している。サプリメントや医薬品を入れれば膨大な量になる。世界でもっとも遺伝子組み換え作物の輸入量が多く、おそらく世界でもっとも遺伝子組み換え農産物を口にしている日本であるにもかかわらず、自国での生産は手つかずである。
栄養強化の逆になるが、特定のミネラルを除去した食品もしくは肥料三要素と云われる窒素、リン、カリウムを低減した作物なら簡単にできると聞く。低蛋白作物も同様である。病人向けの農作物や食品にはバイオテクノロジーがどうあっても必要である。
遺伝子組換えに賛成であれ、反対であれ、取敢えず対象そのものについて知らねばならない。普段飲む炭酸飲料やダイエット飲料など六千種類以上の製品に遺伝子組み換え補助食品が使われている。
http://www.h5.dion.ne.jp/~allinone/natureland/pandora/index.html
http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/index.htm
http://pumipom.jugem.jp/?eid=559