大阪の選挙が終わったが、今回ほど非道い選挙も珍しい。自、民、共の三党とマスコミが結託しての妨害工作だった。橋下徹の改名、出自、家族、部落、同和、暴力団、父の自死等々、プライベートな事案をここまでと云うぐらい暴きたてての選挙戦だった。
特に「新潮45」「週刊新潮」「週刊文春」は三流誌としての実体を存分にさらけ出した。違法性を帯びた社会的な事件ではないのに家族のプライバシーを徹底的に侵害し、「新潮45」では少年期に補導されたことまで明かしていた。当然、真偽を確かめての記事だろうが、だとすれば法務省からの漏洩がなければならない。未成年者の犯罪は法務省以外に資料はない。国家権力とマスコミとの結託は最近では小沢一郎に次いで二度目だが、今回は政治資金規正法違反などの脱法行為はなにもない。このような誹謗中傷は東京だったら効果があったかもしれないが、大阪の若者を中心にした勝手連には通用しなかったようである。
私は橋下の政治行動を全面支持するものでない。福田和也、西部邁、城内実、池坊保子、櫻井よしこ、小林よしのり、野田佳彦などと同じく橋下は核武装論者である。アメリカが認める筈のない政策や理念など、わが国では笑い話にもならない。
既存の構造を維持しようとする既得権益勢力は、大阪維新の会を封殺しようとした。この既得権益利権複合体の一角を占めるメディアも、橋下に対して激しい集中攻撃を浴びせた。集中攻撃と云うよりは狂気の形相と云った方が相応しい。政治理念を闘わせるならまだしも、部落問題を書き立てるなど以ての外、差別意識が総身に沁み込んだ魂の欠けたジャーナリズムである。大阪維新の会が圧勝したが、このことが示唆するものは計り知れない。
追記
上記雑誌で触れていることなので構わないであろう。江藤は江頭すなわち穢多頭であり、橋下はハシシタに決まっている。そのような名字は百を超える、名字については殊更に書くようなことでない。上記雑誌の編輯者は恥を知れと云いたい。